悪路も隘路も自由自在。所有歴3年の私が「軽トラ」を購入した理由

悪路も隘路も自由自在。所有歴3年の私が「軽トラ」を購入した理由

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  • 更新日:2019/07/10
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車を所有する方々にはさまざまなこだわりがあり、およそ日本の道路事情に合うとは思えないフルサイズSUVのオーナーさんもたくさんおられます。魅力の1つは路面状況を選ばない走破性能でしょうか。しかし、数年前、やはり走破性の高い車を探していたメルマガ『8人ばなし』の著者の山崎勝義さんが選択したのは、「軽トラ」でした。日本の道路事情に適し、十分な走破性能を備えた上に低価格の「軽トラ」は、アメリカで牧場を営む友人を瞬時に魅了した自慢の相棒となっているようです。

軽トラのこと

私は軽トラを所有している。どういった経緯で購入するに至ったかは後で説明するが、乗り始めてからは3年になる。軽トラなどの軽貨物車の場合、車検期間は新車でも2年だから既に一回は車検を通したことになる。

軽トラと言えば、主流は断然マニュアル車である。無論3速オートマという設定もあるにはあるが、業務用のハードユースを考えればとてものこと堪えられるものではない。本来5段の変速で分業すべきところを3段に圧縮しているのだからそれなりの無理が出るのも当然と言えば当然であろう。

一例を挙げれば発進の問題がある。もともと貨物車であることを考えれば当たり前なのだが、その荷台は満載の時もあれば全くの空荷の時もあり得る。このような極端な重量差は物理的問題として少なからず運転環境に影響を与える。 例えば空荷(あるいはそれに近い状態)の場合だと通常の1速発進では力があり過ぎてガツンと急発進のようになってしまう。これを回避するためにドライバーは2速で半クラをつくり滑らかに発進するのである。こういった技量的カバーが可能なのは車がマニュアルだからである。オートマだとこういう訳にはいかない。

とは言うものの渋滞時、例えば東京の環八などで歩行者に何度も追い抜かされるのを横目に見ながら、クラッチ、半クラ、クラッチ、半クラを繰り返すのはさすがにうんざりする。マニュアル車の最大の欠点は街乗りに向いていないところである。

話しは戻る。数年前、四輪駆動車が欲しくなった。大雪や大雨などの天候不順や地方(それもド田舎)に出かけた時の悪路との格闘を経験して、とにかく走破性の高い車が欲しいと思ったのである。 普通に考えれば当然SUVが第一選択肢である。ところが国産のSUVは調べた限りでは全てCVT車である。CVTとは無段変速機のことで、燃費を重視した場合にはまず第一選択肢となる機構である。無段、つまりはシームレスという訳だから動力伝達効率は高い。

もちろん選択肢の一つであるということは長所も短所もあるということに他ならないが、国内メーカーはどういう訳かこの長所のみを偏重し過ぎるきらいがある。そうなると個人的な好みとは言え、CVTならではのヌルッとした走りが苦手な自分などにしてみればそれだけで選択の幅は随分狭まる。

かと言って輸入車となると別の意味で敷居が高い。そもそも自分が望んでいる走破性とは悪路も隘路も物ともせずにずんずん進んで行く力のことである。となればレンジローバーやメルセデスGLEなどは厳しい。性能面以前の問題が生じて来るからだ。自分にはこれらの車で悪路に突っ込んで行く勇気もそれを許す経済力もないのである。 それに悪路の方は勇気と金の問題としても、隘路に関してはそもそも車格的に既に厳しい。軽自動車同士のすれ違い通行も怪しい田舎の道でフルサイズSUVはさすがに無茶が過ぎる。「軽自動車なら」と思ったのはこの時である。ところが四輪駆動の軽乗用車はことごとくCVTである。なら商用車はどうか。ここで軽トラに出会うのである。

駆動方式は基本後輪駆動で必要ならボタン一つで四輪駆動、これで悪路も行ける。トランスミッションは電子制御式の5段マニュアル(所謂セミオートマ)、これなら環八の渋滞も怖くない。それに何と言っても安い。これで勇気100倍、如何な悪路・隘路も恐るるに足らずである。実際、今まで何度か危うい目には遭いはしたものの脱出不能となったことは一度としてない。

という訳で私は少しばかり誇らしい。ホームセンターなどで大物を買った時も「お客様、軽トラックをお貸ししましょうか?」と問われるとすぐさま、「いえ、自分のがありますから」と答えるのが嬉しくてしょうがないのである。 車のタイヤ交換の際も「タイヤ、トラックで取りに伺いましょうか?」と聞かれれば、「いや自分の軽トラで前日にでも持って行きますよ」と何でもないことのようにさらりと答えてみせるのである。

ついこの間のことだが、久しぶりに遊びに来たアメリカの友人がこの軽トラを見るや物凄いテンションになっていた。自分も欲しいと言うのである。その友人は知り合った当時は研究職に就いていたが、今は田舎で自分のランチを経営している。そこで乗り回したいらしい。 評価は如何にもアメリカ人らしく、「こんなの誰も乗っていない」「大きなトラックがそのまま小さくなったみたいでクールである」「鹿を撃っても荷台にそのまま積める」などなどである。 友人は帰国後、必死に方々を探し回ったが結局どこにも売っていなかったらしい。「自分の所有するランチ内を走るだけだから安全基準などはどうでもいい。とにかく欲しい」と大変な執心振りである。あまりに言うものだから、ひょっとしていい商売にでもなるのでは、などとうっかり思ってしまったほどだ。

私の軽トラはついにアメリカ人をも魅了したのである。そんなふうに思うと、僅か3年ほどで傷だらけになってしまったボディではあるが、それも名誉の負傷のようでどことなくかっこよく見えて来るから不思議だ。 さて今度はどこへ行ってやろう。何を積んでやろう。

image by: Kuha455405 [CC BY-SA 3.0],via Wikimedia Commons

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