新聞や週刊誌よりすごいかも!?  書店員イチオシの“スクープ新書”

新聞や週刊誌よりすごいかも!? 書店員イチオシの“スクープ新書”

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  • 更新日:2017/08/11

スクープは新聞や週刊誌の専売特許ではない。じつは、新書にもこれまで明らかにされていなかった、知られざる事実を“スクープ”した本が数多くあるのだ。

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「本は好きだけど、新書はあまり読まない」という人に向けて、本のプロである書店員の方々にテーマ別の「おすすめの新書」を聞くこのシリーズ。6回目は、読む者をびっくりさせる「スクープ新書」。驚きの真実に、あなたは耐えられるだろうか?

◆日本は農業弱者じゃない! 日本の農業の真の姿を暴く一冊

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浅川芳裕・著『日本は世界5位の農業大国』(講談社α新書)

日本は世界5位の農業大国』浅川芳裕・著(講談社α新書)

日本の食糧危機と農業弱者論は農水省によるでっち上げだ。予算ぶん捕りのための陰謀だったのだ。年生産額8兆円は、先進国のなかでもアメリカに次ぐ第2位。生産高でみると、ネギは1位、キャベツは5位、コメは10位。日本の農業は世界と比べたとき、どれだけズレているのか? 農業の現実を暴く一冊。

☆推薦人:ブックスタマ加藤さん​

「日本の食料自給率は40%で、外国から農作物を輸入しないと、国民はすぐに飢えてしまう……と、かつて学校で習いました。ところが、実際には日本は世界で5番目の農業生産額を誇る国だというから驚きです。そもそも、自給率の計算方法が問題で、国内の農業生産が増えたからといって、自給率は増えません。低い自給率を見せつけることによって、あたかも日本の農業は保護しなければならない存在であるかのように印象付けられてしまっていたのです。日本の農業の正しい姿と、これから向かうべき方法がわかる本です」

◆視覚とはいったい何か? 見えないことで新しい感覚が生まれる

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伊藤亜紗・著『目に見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)

目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗・著(光文社新書)

人間は日々、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の「五感」から多くの情報を得て生きている。なかでも視覚は特別な位置を占め、人間が外界から得る情報の8~9割は視覚に由来するという。では、視覚を取り除くと、世界の捉え方はどうなるのか?目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことを問い直す。

☆推薦人:三省堂書店東京駅一番街店 岩本さん

「タイトルだけ見ると、福祉論のようにも思えますが、まったく違います。著者の伊藤さんが、『目が見えない人は世界をどう見ているのか』ということを、インタビューを通じて解析していく内容です。この本を読むと、目が見えている人ほど、フィルターやバイアスがかかり、偏見を持っているということがわかります。たとえば、目の見える人には、平坦に感じる直線の道でも、目が見えない人が歩くと、そこが坂道なのがわかったりとか。どのくらい角度がついているかが、踏みしめることでわかるそうです。目が見えないことにより、新しい感覚が生まれるって、不思議ですよね。私たちが当たり前に感じているこの“感覚”が何なのか、見つめ直すきっかけになる本です」

◆圧巻エピソードで知る、近代日本の偉人たちの驚きの英語力

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斎藤兆史・著『英語達人列伝』(中公新書)

英語達人列伝』斎藤兆史・著(中公新書)

日本人は英語が苦手というのは俗説にすぎない。かつて日本には驚嘆すべき英語の使い手がいた。岡倉天心、斎藤秀三郎、野口英世、岩崎民平、白洲次郎ら、十人の偉人たちが実践した「英語マスター法」を、ヴィヴィッドに紹介する。

☆推薦人:紀伊國屋書店梅田本店 此川さん​
「英語教育の早期化がどんどん進んでいますが、義務教育で英語をしっかり勉強したつもりでも、なかなか英語を話せるようにはなれません。私も海外のお客様からのお問い合わせにはきちんとお応えすることができず、せめて接客用の英語くらいは身に付けねば……と思いつつも、いざ本番ではしどろもどろ状態。そんな自分に喝を入れる意味で手にしたのが、本書でした。英語を勉強するための環境が、現在とくらべ圧倒的に悪かった時代に、ここまでの英語の達人がいたのかという驚きと、達人たちの豪快なエピソードが面白く紹介されていて、読後には自分も英語を勉強しなおそうと思えます。特に、自らは日本から一度も出たことがないのに、ネイティブスピーカーに対してさえ、文法や語法の間違いを指摘したと言われる斎藤秀三郎氏のエピソードは圧巻です」

◆あの歴史的人物も? 最新脳科学で“サイコパス”を見抜く!

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中野信子・著『サイコパス』(文春新書)

サイコパス』中野信子・著(文春新書)

とんでもない犯罪を冷静沈着に遂行し、たとえウソがバレても、むしろ自分の方が被害者であるかのように振る舞う……。こうした“サイコパス”の存在が度々世間を騒がせてきたが、最新の脳科学によって、サイコパスの正体が徐々に明らかになりつつあるという。脳に隠されたミステリーを解き明かす!

☆推薦人:ジュンク堂書店池袋本店 福岡さん
「脳科学の最先端を書いている本ですが、難しいと思って敬遠するのは、すごくもったいない。笑いながら読めます。特に、サイコパスをいかに見抜くかというくだりが面白いです。『外見や見た目が過剰に魅力的でナルシスティック』とか、『人ころがしで、有力者を味方につけていたり、崇拝者のような取り巻きがいる』とか、それがサイコパスの特徴なの!? と思わずツッコみたくなります。でも、それを最新脳科学に基づいた根拠で示しているから、ちょっと怖くもある。ほかにも、歴史上のあの英雄はサイコパスだったのでは、などの考察もあり、興味深く読むことができます。読後は、隣にいる人がサイコパスに見えてくるはずです」

◆ついに出現した、驚きの内容とコスパの究極レシピ本

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はらぺこグリズリー・著『世界一美味しい煮卵の作り方』(光文社新書)

世界一美味しい煮卵の作り方』はらぺこグリズリー・著(光文社新書)

人気レシピブログを運営する著者が行き着いた哲学は「適当で楽で安く」「でも美味しい料理」こそ、本当に必要な料理ということ。多くの主婦から支持されるブロガーによる、「適量」や「少々」という表記を一切排除した究極の料理本。

☆推薦人:三省堂池袋店 金澤さん

「初めて読んだとき、『ついにこういう新書が現れたか』という感じがしました。すべてのレシピがものすごくシンプルで、読んだらすぐに作りたくなります。タイトルにもなっている煮玉子の作り方なんて、一度読んだら本を見返すことなく作れてしまうと思います。それくらい簡単。なので、今まであった料理やレシピの新書とは、まるで違います。それでいて、料理研究家の方が書いているエッセイともまた違う趣向になっているので、一般的な料理本だと思っていたら、ちょっと驚くかもしれません。900円でこの内容は、かなりのコスパの良さですね。個人的には、一般的なレシピ本としてではなく、なぜ新書で出版したのだろうという疑問は残りますが、すごく売れている一冊です」

◆対話のスタートから違う男女、女性の機嫌の直し方とは?

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黒川伊保子・著『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル新書)

女の機嫌の直し方』黒川伊保子・著(集英社インターナショナル新書)

男にとって女の不機嫌ほど理不尽なものはない。人工知能(AI)の研究者が、脳科学やAIの知見から「男性脳」と「女性脳」の違いを解き明かす。女性の機嫌についてどうフォローするべきか? 『実用書』としても役に立つ一冊!?

☆推薦人:旭屋書店なんばCITY店 北川英樹さん​

「私は男ですが、これまで『女心と秋の空』という状況を度々感じてきました。その女性の機嫌を“直せる”というタイトルに惹きつけられ、本書を手に取りました。著者は、AI研究に携わっている方で、その人口知能を精査するうえで、男性と女性の考え方の差がハッキリわかったと言います。それをまとめ上げたものが本書です。答えを急ぐ男性に対し、発端から話していく女性。対話のスタートから、すでに違うんです。獲物を狩るため遠くを見てきた男性と、子育てという身近な変化を逃さず視てきた女性は、そもそもの考え方が異なるなど、引きこまれる内容です。では、気になる女性の機嫌の直し方とは? 本書をご覧になり、実感してください」

新書はものごとの本質をわかりやすく解き明かすだけではない。ときには、知られざる驚きの事実を明らかにしてくれることもあるのだ。もし気になった本があれば、ぜひ手に取り、新たな知識をチャージしてほしい。

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