グーグルとアマゾン対立、ロクに「棚ぼた」か

グーグルとアマゾン対立、ロクに「棚ぼた」か

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/12/07
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――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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テレビ用の映像ストリーミング機器を手掛ける米ロク(Roku)は、世界で最も資金の潤沢な競合企業に対抗するに当たり、どんな支援でも感謝するに違いない。

思いもよらぬ助け舟がライバル2社から出された。ロクが求めたわけではないこの援軍は、テレビ用のストリーミング機器を巡るグーグルの親会社アルファベットとアマゾン・ドット・コムの対立の激化だ。グーグルは傘下のユーチューブについて、アマゾンの多くの映像ストリーミング機器からの利用を拒んでいる。一方のアマゾンも、グーグルのストリーミング端末「クロームキャスト」に自前の動画サービス「プライム・ビデオ」を提供しておらず、通販サイトでもクロームキャストの販売を認めていない。

その結果、年末商戦がたけなわになる中でもアマゾンとグーグルのテレビ用ストリーミング端末は、それぞれのコンテンツの少なくとも一部を利用できない状態にある。両社の争いに関わっていないロクにとって、これが強力なセールスポイントになるだろう。ロクは今年の注目の新規ハイテク銘柄でもある。注目度に応じて、同社にはかなり高い期待が寄せられている。

調査会社イーマーケターの推計によると、米国のテレビ用ストリーミング機器市場でロクのシェアは23%でグーグル、アマゾン、アップルをややリードしている。だがロクのこれまでで最も大きな成功は、実は端末自体の販売によらない収入だ。ロクが先月発表した7-9月期(第3四半期)決算によれば、広告とサブスクリプションによる「プラットフォーム収入」が総売上高に占める割合は46%と、前年同期の27%から拡大した。

この決算を手掛かりにロク株は買われ、これまでに2倍余りに値上がりした。それと引き換えに、ウォール街はロクが2桁台の高い増収率を維持することを期待している。こうした非常に高い目標の達成を、ライバル2社の対立がもたらす「棚ぼた」が後押しする可能性がある。

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