本当に必要?入院・医療保険を選ぶ時のポイント

本当に必要?入院・医療保険を選ぶ時のポイント

  • @DIME
  • 更新日:2017/12/06
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自身の身に何かあった時の備えとして、生命保険と並んで人気が高いのが医療保険や入院保険。しかし、これらの保険は本当に必要でしょうか? 入院すれば1日1万円もらえるというものが一般的ですが、その1万円を得るために毎月払っている保険料はいくら? また、実際に何年に一度、いったいどれくらいの期間、あなたは入院するのでしょうか? あらためて考え直してみませんか。

■健康保険はスグレモノ!

まず入院保険について。

結論から書くと、「本当にそこまでして必要かな?」というのが私の本音です。というのも、健康保険はじつはかなり手当が充実した保険で優秀な制度なのです。

医療費の3割負担は誰でも知っていることだと思いますが、さらに高額療養費制度というものが付帯しています。これは所得や年収によって変わりますが、1か月の医療費が一定額を超えた場合(一般的には約10万円)、3ヶ月まではその超過分が補助されるというもの。ちなみに4か月目以降は自己負担額は半額(一般的には約5万円)に下がります。

さらに会社員であれば、厚生年金保険に傷病手当が含まれています。休業から1年半までは給料の6割を保証してくれますし、さらに付加給付が定められている会社も少なくありません。このあたりは就業規則を確認してみましょう。

このように、すでに入っている保険で充実した保障が得られているのです。

■意外と少ない入院日数

厚生労働省が発表した「平成26年 患者調査」によれば、国内の平均入院日数は31.9日。ただし、これは0歳から75歳以上のすべての年齢を均したもので、統合失調症(平均546.1日)やアルツハイマー病(平均266.3日)なども含まれています。ちなみに現役世代の35~64歳の平均入院日数は24.4日、さらに若い15~34歳は12.0日。いまは点数制度の変更などもあって、病院は長期入院をさせない方向になっています。つまり、今後さらに入院日数は短くなっていくことが予想されるのです。

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そんな時代にあって、入院保険に毎月5000円や1万円を支払うのは、果たして合理的といえるでしょうか? 5000円の保険料でも、1年間で払い続ければ総額は6万円になります。

さて、あなたはこの数年間に何度入院しましたか? もしも3年間18万円を支払い続けても、入院しなければ何もならない。掛け捨てであれば1円も残らないのです。

それならば、たとえば入院などの「万が一用」として、銀行口座を作り、毎月5000円を積み立てていった方がまだ良いのではないでしょうか?(これはたとえばの話。他にもいろいろと方法はありますが、それはまたの機会に紹介します)

さらに忘れてはいけないのが、保険金をもらうためには入院証明書や診断書を病院で書いてもらう必要があるということ。これらは発行してもらうのに、約5000~1万円ほどかかります。しかも、その場で発行してもらえるわけではなく、だいたい2週間~1ヶ月くらいかかる。つまり、結局は入院費用などは先に自分で用立てて支払わなければならないのです。そのために毎月、入院保険を支払いますか? 最初に書いた通り、やはり私は必要ないと思います。

■おすすめできる医療保険とは

ただし、健康保険の高額療養費制度も完ぺきではありません。たとえば個室ベッド代や人間ドック、先進医療費など、対象にならない治療法や入院経費もあり、それらをカバーするために加入するのであれば、決して「医療保険や入院保険は必要ない」とは言い切れません。

ほかにも、重い病気で長期化すると、いくら高額療養費制度があるといっても金額の負担は大きくなりますよね。そういう時の備えは必要かと思います。ただし、先述のとおり、近年では病院は患者を入院させない方向にあります。そのため、入院でも通院でも保険金を受け取れる保険を選びましょう。いまでは「特定疾病保証」など、入院も通院も関係なく、診断されたら受け取れるものも多くあります。

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また、先進医療特約をつけることをおすすめします。これは加入時に確立されていなかった新しい先進医療にも対応してくれる特約で、いざ重病に罹ってしまったときに強い味方になってくれるでしょう。ただし、手術に関しては約款にない手術方法……つまり新しい手術に対応できないことがあるので要注意! 医療の技術革新は日々飛躍的に進んでいますが、保険がそれに追いつかないことがあるのです。そのため、医療保険は5~10年ごとに見直すのがよいでしょう。ちなみに私は5年ごとに見直しています。

最近は健康保険に適用される手術に連動する医療保険も出てきました。しかし、どうしても保険料は高くなってしまい、バランスが良いとは私は思えません。そもそも健康保険が適用されるのなら、高額療養費制度と貯金とで賄えないのかという問題もある。

医療保険は加入することを前提にするのではなく、本当に必要かどうか? 貯金で間に合うものかどうかも含めて考える必要があるといえるでしょう。

また、医療保険を考える際、相談相手としてまっ先に思い浮かぶのは保険会社や代理店の営業マンだと思います。しかし、それだとゴールはどうしても「保険に入る」ことになる。そうならないためにもIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)などのセカンドオピニオンを立てるべき! 「何に入るのか」ではなく、「入るのか、入らないのか」から相談できる人を見つけましょう。

近藤正樹(こんどう・まさき)
IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)としての知識と経験を元に、舞台俳優時代に培ったエンタメ精神をミックスしたセミナー『お金の小学校』が好評。スタンダップコメディや音楽とのコラボセミナーは、はじめて投資を学ぶ方に特にオススメ。

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