スクエニ絶好調、業界人も驚いた「異例のロングヒットゲーム」の正体

スクエニ絶好調、業界人も驚いた「異例のロングヒットゲーム」の正体

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2019/08/13
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スクウェア・エニックス・HDが「株価大躍進」

日本企業の決算ラッシュシーズンが最盛期を迎える中、日本株市場は「夏の相場」らしく激しい値動きを続けている。

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〔photo〕gettyimages

先週の株式市場では米中貿易戦争の再燃でリスクオフムードが広がったと思ったら、円高懸念から日本株売りが加速。一方、決算シーズンで大企業の好決算が確認されると再び「買い」が進んで値を戻すなど、まるでジェットコースター相場の様相を呈してきた。

そんな日本株市場にあって、ズバリ的中率80%を超える『Phantom株価予報AIエンジン』(財産ネット社開発・運営、詳細はhttps://phantom-ai.com/)が導き出した「今週の注目銘柄」を紹介しよう。

今週の『Phantom株価予報AIエンジン』がピックアップした大本命銘柄はスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)である。ここへきて同社の株価が急上昇しているのである。

実際、スクウェア・エニックス・HDの株価躍進ぶりは目を見張る。

今年は大発会に2887円をつけてスタートした同社の株価だが、そこからは3000円台へと上昇。8月に入ると上昇ぶりにさらに弾みがつき、ついに4000円の大台を突破。8月9日には4365円をつけて年初来高値を更新し、年初の株価から約1.5倍にまで躍進しているのだ。

ここへきて株価急伸してきたのは、同社が8月6日に発表した最新決算がきっかけ。財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。

「スクウェア・エニックス・HDが8月6日に発表したのは2020年3月期第1四半期決算。その内容は営業利益が約71億円で、なんと前年同期比約86%増の大幅増益でした。これは市場予想を30億円程度上回るほどのグッドサプライズだったため、市場関係者から好感されて一気に株価急騰しているかたちです」

異例のロングヒット

スクウェア・エニックス・ホールディングスの絶好調決算を牽引したのがゲーム事業で、ゲームを中心とする「デジタルエンタテインメント事業」だけで前年同期比約20億円の増益という結果になっている。

そうした中、今回業界関係者に驚きをもって受け止められたのはそんなゲーム事業の牽引役がロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』であったことだ。

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前出・藤本氏が言う。

「今回の決算でゲーム事業を牽引したのは『ファイナルファンタジーXIV』の課金会員数の増加です。今夏に拡張パッケージを発売するのに先行するかたちで会員数が増加したことで、同事業が想定以上に拡大した」

そもそも『ファイナルファンタジーXIV』は「MMORPG」というジャンルのゲームで、複数のプレイヤーが同時で遊べるもの。

今回業界関係者たちを驚かせたのは、このゲームが2013年に発売を開始して以来6年が経過している「老舗ゲーム」であるにもかかわらず、異例のロングヒットを続けていることが明らかになったからである。

アナリストが言う。

「このゲームは定期的に大型アップデートをし続けるうえ、2年に1度のペースで拡張パッケージを発売されることで、サービスが続く限りユーザーはその世界の中でずっと楽しめるのが特徴です。しかもそのファンは日本だけではなく、北米、ヨーロッパ、中国、韓国などにまで広がっており、グローバルにユーザーを獲得している。サービス開始から約6年が経っているにもかかわらず、なんと今年6月には有料会員数が過去最高を突破したばかりなのです」

つまり、いまだに勢いがとどまらず成長を続けているということ。ゲーム業界はヒットの浮き沈みが激しいことで知られるが、そんな中でも異例の成長曲線を描く「奇跡のゲーム」と化してきたわけだ。

ドラクエの「位置ゲー」も!

当然、スクウェア・エニックス・HDの業績はさらに期待が高まる。前出・藤本氏が言う。

「『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージは7月にスタートしたので、その寄与分はここからの決算に反映される見通し。同社は最近、ファイナルファンタジーシリーズと二本柱である『ドラゴンクエスト』の新しい位置情報ゲームを投入すると発表して、これも業界全体を驚かせた。

ドラゴンクエストというビッグゲームの位置ゲーとなれば、大ヒットしている『ポケモンGO』と同じような世界中でファンを獲得できるポテンシャルを秘めている。ドラクエについては最新3Dアニメ映画公開も賛否両論含めて話題にもなっていますが、同社の株価はしばらく上値追いの相場展開が期待できそうです」

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そんなスクウェア・エニックス・HDと同じく、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』が上昇相場を予想するのが日清食品ホールディングス(2897)である。

日清食品HDといえば「即席めんのガリバー企業」として知られるが、ここへきてスクエニ同様に株価が急伸しているのである。

円高リスク

前出・藤本氏が言う。

「日清食品HDはカップ麺ではシェア5割超と圧倒的ですが、米国事業が物流費の高騰などで苦戦しており、1~3月期に関しては赤字に転落していた。しかし、8月7日に発表した第1四半期の決算発表では営業利益は前年同期比約3割減ながら、黒字に転換したことから、株価が急騰しています。最悪期を脱したとの見方から、しばらくはリバウンド相場が期待できそうです」

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最後に、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』が注目するもうひとつの銘柄を紹介しよう。

シスメックス(6869)がそれ。

こちらはスクウェア・エニックス・HDや日清食品HDとは対照的に下落相場が予想されている。

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前出・藤本氏が言う。

「シスメックスは医療関連の検体検査機器・試薬で高シェアなニッチトップ企業。8月2日に発表した第1四半期の決算発表では想定外の2ケタ減益決算となり、株価が急落しています。円高の影響による原価率の上昇も響いたもようで、直近の円高傾向もあり、上値の重い展開がしばらく続きそうです」

企業決算の明暗が、よりダイレクトに株価に直結しやすいタイミング。今週はそんな日本株市場でスクウェア・エニックス・HD、日清食品HD、シスメックスの3社に注目したい。

「今週のAI株価予報」とは

財産ネット社(https://zaisan.net/)が独自開発した株価予測AI『Phantom AI』が、トレンド分析し、未来の株価を計算しています●「目標株価」は、翌営業日に80%以上通過すると期待される範囲になります(225銘柄でバックテスト検証済)●「押し目買いゾーン」、「吹き値売りゾーン」は、一般的には上髭下髭エリアです。一時的に値が動いた場合、その後目標株価へ収束する可能性が高いゾーンです。ゾーンを超えて推移した場合は、当エンジンの想定を超えるイベントが発生した可能性が高くなります●この予測をもとに個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

今週の「AI株価予報」結果一覧

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スクウェア・エニックス・ホールディングス

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