銀河から粒子まで!ガラス工芸作家ノグチミエコの「繊細過ぎる芸術」がスゴい

銀河から粒子まで!ガラス工芸作家ノグチミエコの「繊細過ぎる芸術」がスゴい

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  • 更新日:2018/01/14
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ガラスの中に異世界がある。

愛知県名古屋市の商業施設で、ガラス工芸作家ノグチミエコ氏の展示会が行われた。ノグチ氏はここ最近、一般層の間でもその名が知られるようになった人物である。

その手から生み出される作品は、あまりに壮大なスケールを融合している。

■ガラスの中の銀河

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我々は、地球という星から宇宙を眺めている。

逆に、宇宙から地球を眺めてみよう。それこそ、今なおNASAと交信を続けるボイジャー1号のように。時間を追う毎に地球は遠ざかり、他の惑星と殆ど同じような姿になっていく。そう、地球も宇宙の中では「ひとつの星」に過ぎないのだ。

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次第に星は銀河を形成し、その銀河もひとつだけではない。もはやここは永久に人類が到達することはない領域かもしれないが、しかし一方で我々の地球が小さな輝きとしてはっきりと存在している。

ノグチミエコのガラスの世界は、常に「全世界」と共にある。もちろんここで言う「全世界」とは、地球上のみに留まらない。

■「宇宙」から「粒子」へ

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同時に、ノグチ氏はマイクロやナノの世界へも目を向けている。

我々は「宇宙の一片」であると同時に「細胞の結晶」でもある。その細胞もさらに分解すれば、いずれは粒子になる。宇宙も星も生物も、結局は粒子が集まって形成されたものだ。

宇宙と粒子。那由他と涅槃寂静。その両方の世界をガラス工芸で可視化するという取り組みは、もはや誰の口からも余計な言葉を引き出すことはない。作品を見つめる者が時折飲み込む唾の音、その後に漏れる溜め息。聞こえる声はそれだけだ。

数分でも数十分でも時間をかけて見つめざるを得ないスケール感。展示会場を出て家路につく間、ノグチミエコの生み出した「ガラスの宇宙」が忘れられず、気がつけば次の展示会の日程をスマホで検索している。

まさに「引力」の成せる業である。

■膨張する世界観

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「作品を作っている最中に、ガラスと一体になる時がある」というノグチ氏。

筆者の個人的な都合をここで言ってしまえば、ノグチ氏とは前々からの知り合いである。2013年、インドネシアのジャカルタで開催されたノグチ氏の展示会にたまたま筆者が出向いたことがきっかけだ。

この4年の間でノグチ氏は精力的に発表活動を行い、マツコ・デラックスの番組にも取り上げられた。その時は「ガラスに閉じ込めた繊細過ぎる芸術」ということで作品の制作過程が茶の間に紹介された。

だから、ここ数年のノグチ作品の「発展」はいくらか承知しているつもりである。年を追う毎にその世界観が広大になっていく、というのが筆者の正直な実感だ。

宇宙が今も膨張し続けているように、ノグチ作品の世界観もその姿を拡大させ続けている。それは「成長」という単語では、もはや追いつかないレベルのものだ。人間の肉体は物理法則に逆らうことはできないが、その感性や想像力は雲の上を突き抜けて大気圏を脱出し、遥か銀河の彼方に達することすらできる。

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しかしそれでいながら、「富士山」や「葛飾北斎の錦絵」といった日本の伝統文化をも題材にするノグチ氏。そのアンテナは、あらゆる景色に及んでいるようだ。

■未知なる世界へ

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ガラスは日常的に見かける素材である。

それを加工して、まったく非日常の景色を再現するノグチミエコの世界。インターネットで世界のあらゆる事柄を検索できる現代だが、それでも我々の知らない景色はまだまだ存在する。

日常生活でふと思い悩んだ時、ガラスの向こうの未知なる世界へ旅するのもまた乙かもしれない。

取材・文/澤田真一

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