ファミマ社長"僕が筋トレバカである理由"

ファミマ社長"僕が筋トレバカである理由"

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2019/04/11

毎朝5時に起きて2時間はひとりで筋トレ

僕自身は、「ひとりになると何かができる」のではなく、「何かをするためにひとりになる」という考え方です。だから僕はことさら「ひとり時間」をつくったりはしません。

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ファミリーマート社長 澤田貴司氏

ただ、1つだけ例外があります。それは朝の運動。毎朝5時に起きて1時間半から2時間、ひとりで筋トレをしています。

起きるとまず自宅のエアロバイクを22~23キロメートル漕ぐ。これで約45分。そこから腕立て伏せ100回、腹筋100回、チューブトレーニングを100回。最後にストレッチをして終わり。その間テレビで経済ニュースを見て、為替の変動や米中の動きなど、世界情勢をチェックしています。

経営者の仕事は体力勝負です。常に元気で明るくいることがリーダーの大事な仕事の一環だと僕は考えています。

そして行動力を持つことも大事です。経営者は意思決定をするのが仕事だからと、オフィスに閉じこもってじっと戦略を考えていると思っている人もいるかもしれませんが、そうじゃない。1つの意思決定をするにも、僕は動き回ります。

とにかく動き回って状況を把握する

ある目標を立てれば、まずは調査をして、その結果を基にいろいろと考えます。思いついたことをスマホやパソコンにどんどん書き溜めていく。それを基に仮説を立てます。

仮説ができると、その検証のために社内で議論をする、お店に行く、人に会う。会うのは社内の人間だけじゃなく、お店でお客様をお迎えしてくださっている加盟店の皆さんにも。必要があれば専門家や経営者仲間にも会う。そこで意見を聞く。場合によっては実験もしてみる。とにかく動き回って状況を把握するんです。

そして集めた大量の情報を1度整理する。この作業だけは必ずひとりのときにしますね。そしてあらゆる角度から見て、仮説が間違っていないと確信したら、一気に「新しい企画をぶち上げるぞ!」「組織をこう変えるぞ!」と号令をかけるわけです。こんなふうにして、1つの決定を下すまでに時間と足を使います。

元来、僕は欲張り。全部実現したい

今日は全国各地の営業部門の責任者が集まる大きな会議があったのですが、面白い話がたくさん出てきたので、ふとお店を見たくなって、さっきひとりで近くのお店に行ってきましたよ。

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澤田社長が自宅で愛用するトレーニング用品の数々。上から腹筋ローラー、フィットネスバイク、腕立て伏せ用のプッシュアップバー。筋肉質でスリムな体型を維持し、休日にはトライアスロンの大会に出場するほどのバリバリの肉体派だ。

そうすると「サラダチキン」の販促物がどこにどんなふうに掲出されているかとか、(オリジナル惣菜ブランドの)「お母さん食堂」の陳列棚で併売されている食材は何かとか、陳列の仕方や商品の見せ方も目に飛び込んでくる。そこで気になることがあれば、写真に撮って今後の戦略を考える材料にする。

そうやって移動中だろうと会議中だろうと、常に頭をフル回転して考えています。この24時間考え抜くというのも、体力と気力が必要です。

元来、僕は欲張りなんです。頭の中は会社の売り上げを10兆円にしたい、社員を元気にしたい、給料を上げたい、加盟店の皆さんに信頼される会社にしたい。プライベートでは仲間との楽しい時間がほしい、美味しいものも食べたい、スキーもしたい、海にも行きたいと、したいことがいっぱいあって、それらを全部実現しようと考えています。

会社にぶら下がるのが一番ダメ

僕には何かを犠牲にするという発想はありません。大切だと思ったことは全部やる。できないなんて言い訳ですよ。そのことは何社も経営してみて確信しました。

「(日本で展開した)クリスピー・クリーム・ドーナツがなぜ一日に600万円も売れたか」「(ユニクロの)フリースはなぜ爆発的に売れたか」と、ずっと仮説と検証を繰り返してきた。それでたどり着いた結論が、脳をフル回転して考えれば何だってできるということ。できないという人は、本気でやろうとしていないだけですよ。

だからといって僕が体を鍛えて動き回っているように、社員にも同じことをしろとは言いません。元気で健康であってほしいとは思いますが。別に僕のルールに当てはめるつもりはない。社員には「好きにやれ」と言っています。アウトプットは出さなきゃいけない。でもあとは自由でいいと。大の大人ですから細かく「あれしろ、これしろ」と言うより、楽しんで働くことが一番。会社にぶら下がるのが一番ダメ。

社長自身が「ファミチキ先輩」に扮したワケ

加盟店の皆さんとは信頼関係を築くことを一番に考えています。僕が社長に就任してから、商品納品時の検品作業をなくす、レジを刷新する、各種マニュアルを簡易にするといった抜本的な見直しを進めてきましたが、それもお店で働くストアスタッフさんの負荷を徹底的に減らしたかったからです。

それと同時に、話題性のあるコマーシャルを打ったり、メーカーの皆さまとタッグを組んで魅力的なキャンペーンを展開するなど、業務負荷削減と売り上げ向上の両面で加盟店の皆さんを支援するよう全社をあげて取り組んできました。

僕が「ファミチキ先輩」(新キャラクターの中身のマッチョな人)になったのも、自分がやればみんなも面白がって、(ファミチキ先輩の被り物を)被ってくれるだろうと思ったからでした。そうやって会社も加盟店の皆さんも取引先の皆さまもみんな巻き込んで、全員が元気でいきいきと仕事をしてもらいたい。そのためには、リーダーが健康で明るくなければならないんです。

僕の使命は、この会社の価値を上げること。そのためにあらゆる努力をする。社員も努力する。全員で努力したら、もっともっといい会社になると思っています。でも一番努力しなきゃいけないのは僕なんです。だから僕は毎朝、ひとりで体を鍛えているんです。

澤田貴司(さわだ・たかし)
ファミリーマート社長
1957年、石川県生まれ。上智大学理工学部卒業後、81年に伊藤忠商事入社。97年ファーストリテイリングに入社し、翌年取締役副社長就任。2003年キアコン設立。05年リヴァンプ設立。16年9月より現職。

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