日本初LGBT直接交流会に参加した意外な大手12社

日本初LGBT直接交流会に参加した意外な大手12社

  • ダイヤモンド・オンライン
  • 更新日:2016/10/20
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朝から雨が降る土曜日。通しで8時間以上続いたイベントながら、北は北海道から南は沖縄まで、全国から約530人の関係者が集まった。

10月8日、日本で初となった「企業とLGBTがともに“自分らしくはたらく”を考える1日」と銘打つイベントが開催された。

LGBTとは、レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害を含む身体と心の性が一致しない人)の総称だ。

このイベントは、LGBT施策に注力する国内外の有力企業12社の人事・ダイバーシティ関連の担当者と、就職を考えるLGBT当事者の学生・社会人の直接交流を目指したものだ。企業は同性婚をめぐる扱いなど、LGBT向けの施策の進捗状況をアピールする。一方で、各ブースを回る当事者は、企業で働くことに対する不安や、勤務の実態などを直接尋ねる。

一見、就職説明会のようだが、履歴書を使わず、“生の声”によるキャッチボールに主眼を置いた。参加した企業スポンサーは、資生堂、日本航空、NTTグループ、リタリコ、NEC、野村證券、米グーグル、日本IBM、アクセンチュア、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス、ギャップジャパン、そしてLGBTファイナンス(国内外の金融機関のグループ)と、そうそうたる顔触れだ。

際立つ日本航空の動き

イベントは、LGBT当事者の全てを対象としていたが、参加者で最も割合が高かったのは“T”のトランスジェンダーだった。

一口にLGBTといわれるが、就職活動で最も厳しい現実に直面するのがトランスジェンダーだ。レズビアンやゲイは、素顔ならば、外見で男女の判断が付く。ところが、トランスジェンダーは、ホルモン療法で「男性から女性」「女性から男性」に変わる過程で、外見では男性なのか女性なのか判別しにくくなる。しかも、L、G、Bは、Tほど就活で排除されない。

今回のイベントを主催したNPO法人 ReBit の藥師実芳代表理事は、「女性から男性」になった当事者である。「トランスジェンダーは、就活で心無い発言に傷ついたり、働くことを諦めてしまったりします。ですが、恐れることなく、前を向いて生きてほしい」。

意外にも、会場で目立っていたのは、2016年の初頭からLGBT施策に本格的に乗り出した日本航空だった。個別の説明会(30分×9回)では3人の担当者が交代で熱弁を振るうなど、他のブースより“人の輪”が大きかった。なぜなら、国内のある整備工場で、トランスジェンダーへの対応で試行錯誤を続けた話の中身が具体的だったからだ。

時代は、少しずつ変化している。LGBTと向き合う地に足の着いた取り組みは、今後も増えていくことだろう。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)

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