日本の医師は、オピオイドを積極的に処方すべき

日本の医師は、オピオイドを積極的に処方すべき

  • アゴラ
  • 更新日:2018/01/15

病気に伴う症状で、もっとも不愉快なものが「痛み」である。

頭痛、腰痛、歯痛、腹痛、排便痛、排尿痛などだ。

急性期だと、病気そのものを治療すれば、痛みも消滅する。しかし、慢性期になると、病気は治らない。慢性期では、痛みの制御がどうしても必要である。

ところが、慢性期の痛みを治療することに、医師は大して関心がない。たとえば、肩や腰や膝の痛みに対して、整形外科医は、ロキソニンを処方するだけである。鎮痛が不十分でも、患者は諦めていて、ロキソニンと湿布で、なんとなく我慢している。

昨年、私は両肩の痛みで苦しんでいた。

最初は、整形外科クリニックに通った。整形外科医は単純X線写真と身体所見を取って、頚椎椎間板ヘルニヤと診断し、ロキソニンを処方し、リハビリを指示した。

しかし、治らない。3ヶ月通院しても治らないのだが、整形外科医はそれ以上何もしなかった。通院させるだけで、他医へ紹介することすらしないのである。

次に、ペインクリニックに行ってみた。麻酔科医は星状神経節ブロックと低周波刺激をやってくれた。施術直後は痛みは軽くなるが、数時間で元に戻る。何度やっても同じである。

手術で根治できるのではないかと思い、脊椎外科を専門とする病院に行ってみた。整形外科医はMRI撮影の結果、「手術適応ではない。自然に痛みは消退する」と言った。リリカとサインバルタを処方してくれたが、やっぱり治らない。

以前から、私は仕事でがん末期患者にオピオイドを処方していたので、自分にも効くのではないかと思い、他の医師に、オピオイドを処方してもらった。フェントステープである。

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わずか2.5cm四方のパッチだが、これを1枚貼付するだけで、両肩の痛みは消失した。他に何の副作用もない。これまでさんざん使った、ロキソニン、リリカ、サインバルタとは比較にならないほどよく効いた。

オピオイドは、外科手術では、麻酔薬として、広く使われている。がん患者に使用することも奨励されている。

ところが、大半の医師は、非がん性の慢性疼痛患者にはオピオイドを処方しない。整形外科医はともかく、鎮痛の専門家のはずの麻酔科医すら、外来ではオピオイドを処方したがらない。

麻薬指定されているオピオイドを処方するには、麻薬施用者免許を取らねばならないこと、麻薬処方箋を書かねばならないこと、製薬会社のe-learningを受講して、患者と「確認書」を交わさねばならないことなどが必要であり、めんどうくさいからだろう。

日本人1人あたりオピオイド消費量は、モルヒネ換算で、アメリカ人の15分の1でしかない。

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国立がんセンター

トランプ米大統領は、アメリカ人のオピオイド乱用について警告をしている。
ニューヨークタイムズ

アメリカ人はオピオイドを使いすぎだが、日本人は使わなすぎるようである。

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