アマゾン、中国でクラウドサービスから撤退へ

アマゾン、中国でクラウドサービスから撤退へ

  • WSJ日本版
  • 更新日:2017/11/15
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アマゾン・ドット・コムは14日、同社の中国のクラウドサービスに使用されているコンピューティング機器を現地パートナーである北京光環新網科技に売却することを明らかにした。中国では外国企業への風当たりが強まっており、それを裏付ける動きだとアナリストは指摘している。

アマゾンのクラウドサービス部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」は中国の新たな規制を順守するための措置だと説明。「中国の法律は非中国企業がクラウドサービス提供のために特定のテクノロジーを所有したり、運用したりすることを禁じている。したがって、法律に従うために、AWSは特定の物理的なインフラ資産を長年の現地パートナーである光環新網に売却した」と述べた。

また、中国市場には今後も注力する意向で、顧客は引き続きAWSのクラウドサービスを受けられるとも説明した。今回の取引には知的財産の移転は一切含まれていないという。

光環新網は13日、規制当局への提出書類で最大20億元(約340億円)でAWSのインフラ資産を買い取ると明らかにした。その目的については「AWSクラウドコンピューティング・サービスを中国の法律と規則に適応させ、セキュリティーとサービスの質をさらに向上させること」だと説明した。

中国政府はインターネット上の検閲を一段と強めようとしており、アマゾンやアップルをはじめとする米企業は対応を迫られている。

北京光環は今年、AWSの中国の顧客にメールを送り、ネット検閲システムを迂回(うかい)できる仮想プライベートネットワーク(VPN)などのツールを削除するよう求めた。

同社はその理由について、公安省と工業情報化省から要請があったためと説明した。

アマゾンの広報担当者は当時、「北京光環新網科技には、中国の顧客に現地の法律を守らせる責任があり、同社の通知は顧客に自分たちの義務を思い出させるためのものだ」とメールで述べていた。

一部の米企業は以前、中国のクラウドコンピューティング業界の競争環境が外国企業にとって公平ではないとも批判していた。

[訂正]14日配信の記事は「アマゾン・ドット・コムのクラウドコンピューティング・サービスは、中国市場でタオルを投げ入れた」とし、見出しもクラウドコンピューティング事業全体が売却されるように記述していましたが、その内容を訂正します。実際には、アマゾンはコンピューティング機器を売却し、中国の顧客は引き続きAWSのクラウドサービスを受けられるとしています。

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