【単刀直言】渡辺周・元防衛副大臣「民進党はバッシングではなくパッシング(素通り)される現状ですが...これで終わりにしたい」

【単刀直言】渡辺周・元防衛副大臣「民進党はバッシングではなくパッシング(素通り)される現状ですが...これで終わりにしたい」

  • 産経ニュース
  • 更新日:2017/08/15

9月1日投開票の民進党代表選で前原誠司元外相を支持しています。よく前原氏は「変わったのか」と言われますが、党外に人脈やブレーンを作るなど昨年9月の代表選以降の1年間、リーダーとなる情熱を失わずに努力をしてきました。特に北朝鮮情勢が厳しさを増す中、前原氏の外交・安全保障の政治見識は、代表選に出馬する枝野幸男前幹事長より一日の長があります。

その北朝鮮は7月28日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を北海道沖の排他的経済水域(EEZ)に着弾させるなど行動をエスカレートさせています。着弾時には東京発パリ行きエールフランスの航空機が付近を通過しており、被害を受けた可能性もありました。政府広報でも弾道ミサイル対策で避難を啓発するCMを流している事態です。第二次大戦後、初めてこんなことが起きているんです。

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軍事的な備えを議論し、安保について国民的な議論をするときに来ています。有事の際に矢面に立つ自衛隊は専守防衛に徹する実力組織として憲法に位置づけなければならない。国会で憲法議論が始まれば、前原氏は決して「安倍政権下の改憲反対」なんて非現実的なことは言いません。

憲法を改正しようとすると「いつか来た道を進む」「軍靴の音が聞こえる」という人もいますよね。隣国に西側諸国を口汚くののしり、恐怖をまき散らす独裁者がいるんです。日本が誠意を見せれば分かってくれるという考えは北朝鮮の金正恩政権には通じません。

一方で、民進党は外交・安保政策をはっきり打ち出してこないとの指摘もあろうかと思います。前原氏は私的に防衛の専門家を集めて朝鮮半島有事に備えたシミュレーションを行っている。前原氏が代表になれば、わが国の安保政策はプライオリティー(優先権)をもってやります。

蓮舫体制では「野党共闘」で共産党との連携を深めました。共産党とは目指すべき社会像が百八十度違います。連携は国会対策にとどめるべきだと考えています。共産党は綱領に日米安保条約の廃棄を明記し、「天皇制」は将来はなくす方向だと掲げています。天皇は日本人が根底に大事にしていたものですよね。

元号についても「天皇制」と関係が深いということで国民に強制すべきではないとの立場を取ってきました。政治的理由で一時代の人が元号をなくすということは、綿々と続いてきた日本の存在に対し非常に僭越(せんえつ)だと思います。

政策や理念をあいまいにした状態で次期衆院選に突入するのは無理がある。連携をリセットし、お互いに何を考えているのか、一から話をすべきです。

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民進党は代表が毎年代わる「未熟な政党」という印象を持たれたかと思います。今、党内に離党を考えている人がいることは否めません。若狭勝衆院議員が立ち上げた政治団体「日本ファーストの会」は現時点で政策や理念は見えませんが、勢いづけば東京都議選と同じように国会議員が日本ファーストに行く事態も起きかねません。

民進党代表選にも世論は関心を持っていないでしょうね。バッシングではなくパッシング(素通り)される現状ですが、これで終わりにしたい。今回の代表選を通じて、もう一回立ち直り、自民党への対抗軸となりたいと思います。

学校法人「加計(かけ)学園」問題など政府がへこむような追及もいいですが、中国や韓国が主張している慰安婦問題や「南京大虐殺」など歴史認識に関わる問題も追及していきます。野党からつつかれたら、それこそ安倍晋三政権は痛いでしょうから。

(奥原慎平)

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(斎藤良雄撮影)

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