これがラスト・トリップなのか - 『サイエンス・フィクション』 ブラン・ニュー

これがラスト・トリップなのか - 『サイエンス・フィクション』 ブラン・ニュー

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  • 更新日:2017/12/07
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2001年、メジャー・シーンでもエモ、ポスト・ハードコア・バンドが続々とデビューしていた時期に登場した、ロングアイランド発のブラン・ニュー。パンキッシュな衝動感と歌心を両立したサウンドで、フィンチやテイキング・バック・サンデイ等とツアーをし、当時の潮流にも乗ってアンダーグラウンドからメジャーへと活動を広げた。同時に音楽性は徐々に深く、ダークな心の内へとドライヴしていき、それでも本国では着実にセールスを伸ばしながら、手堅くツアーを続けた。その彼らのニュー・アルバムが8年という歳月を経てリリースとなる。フィジカルに先駆けて夏にデジタル販売され全米1位を獲得した今作は、流行にとらわれずに己の心を頼りに、その複雑にうねる心の有り様を繊細に音に映した、美しく叙情的なアルバムだ。ジャンルや定型に縛られないオルタナ・サウンドは、実験的にも聞こえるかもしれない。でもその多彩な触手でもって、心の隙に入り込み痺れるような「何か」を残していく。アコースティック・ギターがベースの、ミディアムなテンポの曲も多いが、鬼気迫るテンションと鋭いエッジが冴えわたっている。(吉羽さおり)

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