【中日好き】福田永将、崖っぷちからの生還

【中日好き】福田永将、崖っぷちからの生還

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  • 更新日:2017/09/15
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去年の終盤までさかのぼる。ドラゴンズは最終カードを東京ドームで戦っていた。4番に座っていたのは福田だ。

すでに福田の肩の痛みはピークだった。「これまでスタメンで試合に出られる事はそこまで多くなかったし、使ってもらっているんで、どうしても出たかったですね」。

バットを振るたびに右肩に痛みが走った。東京ドームの試合前、喉まで言葉が出かかったという。

「試合前に、ちょっと無理ですと言いかけたんですが、最後だし我慢しました。正直痛かったです。ベッドで寝返りをうちたくない位の痛みでした」。

シーズンオフは右肩のケアから始まった。肩を考慮してか、森監督からも早々に「もう外野はやらなくていい」と言われた。

ドクターからはひとまず投げる事は禁止、肩の治療に専念した。89試合10本塁打はキャリアハイの数字、しかし代償を伴ってしまった。

年が明けても肩の状態は少し良くなった程度、キャンプは2軍からのスタートだった。沖縄読谷での日々、2月の時点ではようやく20mのキャッチボールが可能になったくらいだった。

「やれる範囲でやるしかないんで。焦ってもしょうがないですし。守備はともかく、ひとまずバットを振ることに関しては問題なくなってきているんで」と話していた。

開幕1軍は漏れた。ひとまずゴーサインが出たのは4月。本人は「完全な状態とは言い切れませんが、打つ事に関してはもう大丈夫です」と話し、4月23日1軍登録された。

福田は「少なくとも交流戦が終わった時までは野球をしていないと同じです。自分としては後半からですね。故障でキャンプもやってないに等しい。だから自分に多くを求めすぎないようにしています」と話す。

さらに福田は「土台はキャンプで出来る物です。それがない分、5月まではフワフワしていましたね。自分の打撃に軸がないというか、今年意識していくポイントがないままやっていました」と言う。

そんな中、7月にようやく福田の打撃が戻ってきた。8月は好調、月間10本塁打を放った。その意識を福田はこう説明してくれた。

「大事なポイントは右肩、ここが前に出てしまうと僕は打撃を崩すんで出ないように、その為に打球をセンターラインから右中間へ打つイメージを常に持っています」。

当然周りはホームランを期待してしまう。「もちろんそれは分かっています。でも全部のボールをホームランにはできません。状況によってヒットでも十分意味のある打席もありますから。とにかく基本はセンターラインに打つ。これですね」と話した。

去年はキャリアハイの10本塁打、今年は早くも15本塁打と自己記録を上回っている。ここにも福田の成長があった。これまで福田の弱点は好調期間が短く、不調期間が長いことだった。

それが今年は交流戦後、9月14日時点でノーヒットが続いた試合が最大で3試合。コンスタントにヒットを重ねている。不調に陥る期間が非常に短くなっている。

福田は「1つには自分を好調と思わない事、好調と思えば不調の自分を好調時と比べてしまうので。もう一つはやはりセンターから右中間への意識です」。

「あと、バッティングの感覚が少しおかしいと思えば、すぐに特打をするなどして修正します。身体のどこがどうって事を考えすぎず、今年は自分のフィーリングを大事にしていますね」と話す。

「正直、今シーズンは代打くらいでスタメンで出られるとは思っていなかった」肩の状態はそれくらい深刻だった。

しかし福田は崖っぷちから生還し今シーズンここまで活躍している。和製大砲はいつの時代も見ていて胸躍る。福田はワクワクさせてくれる何かを持っている。

放った放物戦をゆっくり見つめ、かっこよくバットを放り投げ1塁へゆっくり歩きだす。アーチストに許された特権。そんな福田永将をこの先もっともっと見てみたい。

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