「女の話はつまらないって言うけど」シソンヌ・じろうが語る、男の脳みそと女の面白さ

「女の話はつまらないって言うけど」シソンヌ・じろうが語る、男の脳みそと女の面白さ

  • サイゾーウーマン
  • 更新日:2017/08/10
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女芸人や女性タレントによる、“めんどくさい女”あるある的な笑いがテレビにあふれている昨今。そんなとき、だいたいの男性タレントや芸人は「いるいる!」とうれしそうに、男目線でさらにエピソードを重ねて場を盛り上げている。しかし、それとはまた違ったアプローチで、女を素材に表現する芸人もいる。中年女性の約2年間の日記として小説『甘いお酒でうがい』(KADOKAWA)を執筆し、現在も「私」として女性に擬態し綴る、“妄想短編小説”「あの子が故郷に帰るとき」をwebサイト「雛形」で連載するシソンヌ・じろう氏に、女の面白さ、女と男の「おもしろい」の違いについて話を聞いた。

――『甘いお酒でうがい』で、中年女性を主人公にしようと思ったきっかけはありますか?

じろう シソンヌのコントで「川嶋佳子」という女性のキャラをずっとやっているんですが、彼女のキャラが立っていたので、「川嶋佳子として携帯サイトで連載してみませんか?」と吉本(興業)の担当の方に言われたのが始まりです。だから、自分から「書きたいです!」と言ったわけではなくて。女性を書くというより、川嶋佳子だから書いてみた感じですね。

――その川嶋さんは、46~48歳の独身OL。若い子やタレントなど、キャッチーな設定にしなかったのは、何かこの世代の女に思い入れがあったんでしょうか?

じろう 電車に乗っていて、おめかししてるおばさんを見ると、たまらない気持ちになるんですよ。「今日、銀座とか行くために、この格好を選んで来たんだな」って思うと、すごくカワイイなって気持ちになるんです。ワクワクするというか。そう意味では、若い女性とかよりも、おばさんが好きですね。それは熟年女性が好きっていうのではなく、年取ってもオシャレしたい、自分をよく見せたいという気持ちがあるのが、カワイイなって。おじさんも、帽子だけオシャレな人がいたりすると、奥さんに「これ被りなさい」って言われたのかなって、ワクワクしますね。服は全然ダサいのに、帽子だけオシャレな人とか。あと、リュックしょってるおじさんも好きです。

――川嶋さんも、日常の小さな出来事を、いちいちちゃんと1人で味わってるのがかわいかったです。出産や年齢に対する感覚もリアルで、男性が書いてるのに、そこをイジらないのは逆に意外でした。

じろう 50代くらいでも結婚されてない女性は多いですよね。そういう人に、「結婚してないんだな」「子ども生まないんだな」って思うのが、普通の男性の見方だと思うんですけど、意外と女性はそんなこと考えてなくて、「自分は自分の人生を楽しんでるわよ」っていう気持ちなんじゃないかなって。僕の想像の中の話なんですけど(笑)。あと、そういう女性に会うことが多かったんですよ。結婚も子どももいなくて、でもしゃべると面白いっていう。そういう人の方が輝いて見える、っていうのが自分の中にありましたね。

――現在はwebサイト「雛形」で、また女性の小説を「私」目線で書いていますが、仕事の話が来たときはどんな気持ちでしたか?

じろう 僕は言われたことをやりますよ、というタイプなので(笑)。ただ、毎月締め切りがあることなので、「できるもんなのかなぁ」と思ったり。それに、女性を演じることについては得意だと思いますけど、女性を書いたり、文字にするのは、誰でもできるんじゃないかなって……できないですかね(笑)。男の人って、「女の話はつまんない」って言いますけど、女の人の内に秘めた面白さ、女の人の見方で見た面白さ、ってあると思うんですよ。僕の内面には、男目線の「面白い」と女の人の見方の「面白い」のどっちもあると思ってて、「あ、女の人はこういうふうに見て面白いって言ってるんだろうな」って気づいた瞬間は、ちょっとやりがいがありますね。

――おもしろいの違いって、例えばどんなですか?

じろう この本でいうと、川嶋さんが、「シャンプーとリンスに男と女がある」って思うところ。男の人はそんなこと思わない。人形遊びとかしてないと、いかない発想かなって。まあ、思わない人がほとんどだと思いますけど(笑)。僕らのネタだと、ボクシングジムに行ってみたいんだけど、ガラス張りだから恥ずかしい、っていうのも、どちらかというと女性の発想かな。道行く人に見られたくないっていうのは、男の脳みそじゃないと思います。

――でも、女目線の笑いって、男社会のお笑い業界ではあまり評価されない気もします。

じろう 女の目線のネタは、女性の芸人がやるより僕がやった方が面白いな、とは思うんですよ。やってるのがオジサン、男だから、そういう部分で。

――「私」目線の小説だと、バカリズムさんも『架空OL日記』(小学館)という本を書いてますよね。ドラマではOL役もしてました。

じろう それ、書いてるのを知らなかったんですよ! 同じことしてると思われるのは嫌なので、知ってたらやらなかったですね……。読んではないですけど、読んだら面白いんだろうなと思います。バカリズムさんって、トークでも女子のノリをいじるところがあるじゃないですか。そういう、男から見て「なんでそれで盛り上がれるの?」っていう面白さがあると思うんです。でも僕は、そういう男目線のネタは、ほぼ書いたことがないです。だから、読んだら似てるようで違うのかもしれませんね。

――連載では、女性の写真1枚から、その人の半生を妄想して書いてますが、今後、書いてみたい女性像はありますか?

じろう 雛形の連載は、意識しないと「しっとり」した感じが多くなって似てしまうと思うので、激情型、感情的な女性も書いてみたいですね。写真を見てピンときた方がいたら、松居一代さんのような女性にチャレンジすることもあるかもしれません(笑)。

じろう
青森県弘前市出身。2006年4月結成の「シソンヌ」ボケ担当。演技力の高いコントを得意とし、14年「第7回キングオブコント」王者。著書に自身初の日記小説として書籍化した『甘いお酒でうがい』(川嶋佳子名義、KADOKAWA)。現在、『カンナさーん!』(TBS系)にレギュラー出演中、11~12月には舞台『スマートモテリーマン講座』に出演。18年8月1~26日まで、シソンヌライブの1カ月公演も決定している。

webサイト「雛形」“妄想短編小説”「あの子が故郷に帰るとき」

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