ポルシェ911GT2 RS──最もスリリングな究極の911

ポルシェ911GT2 RS──最もスリリングな究極の911

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  • 更新日:2017/08/15
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「最も速く最もパワフルな911」。ニューモデルが発表されるたびに謳われるこの言葉は、ポルシェファンにとって、ある種の定型文のようなものだ。しかし、今回ばかりはこの表現がぴったりと言わざるを得ない。イギリスで開催されたモータースポーツイベント「グッドウッド フェスティバル・オブ・スピード」においてワールドプレミアを飾った『911 GT2 RS』は、ポルシェ史上最もスリリングで、誰もが認める最強・最速の一台だろう。

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最高出力700ps! わずか22秒で時速300kmに達する『911 GT2 RS』の凄まじい加速力

最高出力700ps。『911 GT2 RS』の凄まじさを伝えるには、この数字だけで十分だ。正確に記すと、最大出力515 kW(700ps)/7000rpm、最大トルク750N・m/2500-4500rpm。最高速度は340km/h、静止状態から100km/hまでは2.8秒、0-200km/hは8.3秒、0-300km/hは22.1秒で加速する。ベースは『911ターボS』の3.8Lツインターボ水平対向エンジンだが、『911ターボS』の最高出力は427kW(580ps)なので、もはや別物といっていいだろう。

劇的な出力向上を可能にしたのは、大型のターボチャージャーだ。また、新たに追加された冷却システムは、エンジンが高温になるとインタークーラーに水を噴射。温度を下げて、極限状態でも最適な出力を発生させる。

もちろん、エンジンを強化するだけでは最速は望めない。『911 GT2 RS』は、車両重量を軽量化。1470kg(燃料満タン時)まで絞り込み、パワーウェイトレシオを2.85kg/kW(2.1kg/ps)へと引き上げた。軽量化のポイントは、採用した素材にある。フロントフェンダーやエンジンフード、ホイールハウジングベント、ドアミラーのアウターシェル、リアのエアインテークなどは、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製。リアとサイドのウインドウは軽量ガラス、標準仕様のルーフはマグネシウムを使用している。また、専用開発のエグゾーストシステムは極めて軽量なチタンで、『911ターボ』より約7kgも軽い。もちろん、軽いだけでなく、感情に訴えるサウンドを響かせることはいうまでもない。

モンスター級のエンジンと絞り抜かれた車体から生まれるパワーを路面に伝えるのは、専用にカスタマイズされた「GT 7速ダブルクラッチトランスミッション」、いわゆるPDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)だ。トラクションを途切れさせず、路面へのパワー伝達を可能にしてくれる。

どれほど高速域でも『911 GT2 RS』はドライバーの意図通りにコーナーを駆け抜ける

ポルシェの素晴らしいところは、これだけのパワーを持ちながらも、しっかりと曲がるということだ。特に、サーキット志向の『911 GT2 RS』は、いかにスムーズに、ドライバーの意図通りに曲がれるか、その一点に持てるべき技術のすべてをつぎ込んでいる。

たとえば、スタビライザーに加え、車高、キャンバー角、トー角は個別に調整が可能。また、ポルシェのロードモデルでは初めて、シャシーすべてのベアリングにボールジョイントを採用した。これにより、シャシーとボディが一体化され、正確でダイレクトな挙動がもたらされている。さらに、エンジンマウントの固さを必要に応じて切り替える機能を搭載。急激な荷重移動や高速コーナリング時でも、高い走行安定性を確保する。

走行状況、ステアリング操作、走行速度に応じてリアアクスルを操舵する「リア アクスル ステアリング(後輪操舵システム)」も健在だ。スポーツ性を高め、高速域で走行安定性と俊敏性が向上。タイトコーナーを攻める際によりダイナミックに駆け抜けることができる。

エクステリアは、『911シリーズ』を踏襲している。空力特性に優れた形状の大型のフロントエアインテークは、冷却効率も最適化。リアでは、大型の固定式リアスポイラーがトラクション性能の向上をもたらす。もし、このモンスターポルシェをさりげなく主張したければ、オプションの「ヴァイザッハ パッケージ」を選ぶと特徴的な外観が手に入る。

このオプションパッケージは、さらに約30kgの軽量化をもたらす。ルーフ、スタビライザー、そして前後アクスルのカップリングロッドもカーボン製となる。ラゲッジコンパートメントリッドとルーフには、ボディカラー同色のセンターストリップがあしらわれ、ひと目で特別な911であることを主張してくれる。

選ばれし『911 GT2 RS』のオーナーだけが巻くことができるポルシェ最新クロノグラフ

インテリアは、標準装備のレッドアルカンターラ、ブラックレザー、カーボン模様仕上げでコーディネート。また、オーディオ、ナビゲーション、通信を一括制御するPCM(ポルシェ コミュニケーション マネージメントシステム)には、「コネクト プラスモジュール」と「ポルシェ トラック プレシジョン アプリ」も標準で含まれており、走行データの詳細な記録、表示、分析をスマートフォン上で行うことができる。

ちなみに、今回はオーナーのみが購入できる限定ウォッチ『ポルシェ デザイン911 GT2 RSクロノグラフクロノグラフ』も発売。ポルシェ デザインが3 年を費やして開発した初めてのクロックムーブメントが搭載されているという。

「RS」は、ドイツ語でレーシングスポーツを意味する「Renn Sport」の頭文字だ。もともとは、スポーツカータイプのレーシングモデルに与えられていたが、1973年に発売された『911 カレラRS』以降は、抜きんでた走行性能を持つ特別な911に与えられる2文字となっている。

その「RS」を冠した最新モデル。「最新のポルシェが最良のポルシェ」の言葉に従えば、最高の一台であることは間違いない。

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