強肩強打の左打者 投手でも本格派/注目の高校球児

強肩強打の左打者 投手でも本格派/注目の高校球児

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2019/06/12
No image

九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は福岡・戸畑の中野翔太(3年)をピックアップします。春夏計8度の甲子園出場を誇る伝統校で1年秋から外野のレギュラーとなり、高校通算本塁打は既に26本。本格派左腕として、マウンドにも上がるチームの中心選手です。

■外野手・3年

中野の情報は早くからアンテナにかかっていた。兄の裕斗(山口大)は小倉のエースとして2015年秋の九州大会に出場し、21世紀枠の県推薦校選出の原動力となった好選手。その兄だけでなく「弟も投打ともにいい」と聞いていたからだ。

初めてプレーを見たのは、自由ケ丘と対戦した昨秋の福岡大会2回戦だった。私立の強豪校を相手に「2番中堅」で出場し、初回にいきなり右越えの本塁打。2本の二塁打も放ち、4打数3安打の活躍でチームを6-2の勝利に導いた。

3月初旬には、八幡工との練習試合で活躍。散歩の際に立ち寄ったのだが、観戦中の保護者も「4番で本塁打を2本打ち、投げても良くワンマンショー」と目を丸くしていた。両翼102メートル、中堅122メートルの広い球場での2発は価値がある。

その後は不調に陥った時期もあったが、原因を「右の脇が開き、(バットの)ヘッドが下がっていたため、強い打球が打てていなかった」と分析し、好調時のフォームに修正。練習前後のティー打撃で「自分の形が明確になってきた」と話す。

ゴールデンウイーク中の取材日。早鞆との練習試合で打撃開眼した。内角は「脇を締めて、前でバーン」とさばき、一、二塁間を鋭く破る安打を3本重ねた。さらに真ん中の直球を逆方向に押し込むフォームで、左越えの高校通算17号とした。

「狙っていた」と振り返る一発は、捕手と投手を観察する読みも光った。「全て狙っている?」と質問すると、中学時代は俊足の1番打者だった中野らしく「チーム打撃と出塁が最優先で、試合に余裕ができたら狙う」との答えが返ってきた。

中堅の守備では強肩も際立ち、ダイレクトの返球で本塁に突入した走者を刺すシーンもあった。本格派左腕で投手としての能力も高いが、現在は打撃を優先。「『やるぞ』の気持ちで、高校通算30本を目指します。チームを引っ張って、甲子園に出場したい」と強い決意を口にした。

◆中野翔太(なかの・しょうた)
2001年6月25日生まれの17歳。北九州市出身。貴船小1年から「中島プラタナーズ」で軟式野球を始め、小4時の清水小転校を機に「清水スカイヤーズ」へ。小6時に全国スポーツ少年団軟式野球交流大会3位。篠崎中では投手兼中堅手。中2時に全日本少年軟式野球福岡県大会1回戦敗退。高校では1年秋から左翼手で2年春から控え投手を兼任。2年夏の北福岡大会ベスト16。2年秋からは中堅手。182センチ、83キロ。左投げ左打ち。

◆トマスさん
趣味のアマ野球観戦は年間約200試合に上り、そのうち高校野球が8割を占める。取材範囲は福岡を中心に九州一円に及び、豊富な情報量にはプロのスカウトや新聞記者も一目置く。1992年夏の西日本短大付が最後となっている福岡勢の甲子園制覇を願ってやまない。ペンネームの「トマス」はスパニッシュネームだとか。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

プロ野球カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
骨折の日本ハム上沢は今季絶望的「必ず優勝すると」
【MLB】大谷翔平、サイクル以来の豪快弾 興奮蘇る“23秒”動画は半日で19万回超再生
米ドラ1投手ソフトバンクと契約させた大物代理人の思惑
大谷一夜明け 出た107年ぶり2日連続サイクル
巨人・亀井「カメロゴ」グッズ発売 特典ポストカードに「風邪引くなよ!」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加