草刈民代、“太くて強い女性”を怪演!「人は誰でもこうなるかもしれない」

草刈民代、“太くて強い女性”を怪演!「人は誰でもこうなるかもしれない」

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  • 更新日:2017/10/12
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「月と雷」で智(高良健吾)の母・直子を演じる草刈民代

直木賞作家・角田光代の同名長編小説を初音映莉子・高良健吾の共演で実写映画化し、10月7日にテアトル新宿ほかで全国公開を迎えた「月と雷」。

【写真を見る】特製レモンパネルを持ってニッコリほほ笑む草刈民代

本作で、世話をしてくれる男性を見つけては、男性から男性へと各地を流転する、智(高良)の母・直子を演じる、草刈民代にインタビューを行った。

自由奔放のようでいて深い孤独を漂わせる直子役の草刈に、本作の撮影エピソードや、演じた直子の印象、そしてリラックス方法などについて語ってもらった。

――直子役のオファーが来た時の感想は?

どういう意図で私に声を掛けてくれたのか。難しい役だと思ったので、まずはそれを聞きたいなと思いました。安藤(尋)監督からは、役柄の背景やいろいろな物を背負って画面に映れる人は草刈さんしかいませんと言っていただいて。

私はずっと舞台で踊ってきた人間なので、もしかしたら役者さんをやり続けてこられた方たちとは違う佇まいを感じ取ってくださったのかなと。その監督が、私に直子役をと思ってくださっているのならできるかもしれないと思い、お引き受けしました。

――役を作っていく上で、ご自身からもアイデアを?

髪の毛を染めて、煙草とお酒を手放さない人という設定にしてもらいました。普段の私自身が見えたら失敗ですから。そういう分かりやすいものがないと、直子に見えないんじゃないかなと思いました。歩き方も佇まいも全部変えて臨みましたね。

――直子はどんな女性だと捉えていますか?

私が直感的に見いだしたことは、たぶん人は誰でもこうなるかもしれない要素があるなと。生まれた場所や育った環境が違ったら直子みたいになるかもしれない。

私の中の直子は、ある意味全部受け入れて生きている感じの女性というイメージ。そんな生き方をしていたら絶対許容範囲を越しちゃうと思うんですよ。だからこそ、常にお酒を飲んでいないと耐えられない。

どこか自分と対面することを拒否しているところがあるのかも。生き続けていくことだけに意志を持って、他のことには全く意志がないような気がします。

――そばにいる男性が持っていた婚姻届を見た時の反応も印象的です。

そうですよね。結婚するのなんて嫌だと、男性の前から逃げちゃったり(笑)。これ以上、一緒にはいられないと思ったら家を出てしまう。私みたいに仕事で何か極めたいことがあったら、こうすればいいのかなって考えたりすると思うんですけど、直子はそれが一切ない人。そういう世界の中で生きている“ある形”のような女性なんでしょうね。

――角田光代さんの原作については?

原作は、もっと詳細に人物が描かれていますよね。直子は映画よりも年上の設定だし、体もお酒でかなりボロボロ(笑)。これをそのまま描くとビジュアル的にきついかなと思いました。なので、映像的に一番伝わりやすくて、見ている方が嫌悪感を覚えずに感情移入できるようなラインを決めて演じることを心掛けました。

あとは、そのさじ加減の中で監督がどういう目盛りを持っているのか。台本を読んだ時は、脚本家の本調(有香)さんが、原作のどこをどう読んでこういう形にしたのかなという興味もありましたね。

――映画を拝見させていただいて、直子はちょうどいい“やさぐれ感”だったような気がします。

いき過ぎは良くないですよね。「私はこんなふうにやさぐれ感を出しています」って見えてしまったら駄目。でも、足らなくてもいけないんです。

まずは、自分なりにMAXでやってみて、直子というキャラクターの根っこの部分を理解することが大事。その上で、彼女の一言一言に対してなぜそういうことを言うのか、裏付けをちゃんと見つけながら演じようと思いました。

――同性から見て、直子のような生き方をどう思いますか?

普通の人は直子のように生きていけないと思います。やっぱり人は安定を求めるはずなので。今回、直子を演じながら感じたのは、いろいろな意味で太くて強い女性だなと。周りからどう見られているか、という考えは直子の中に全くないんです。

それは、心の強さなのか、それとも神経が図太いのか。そういう雰囲気も出さないといけないから難しかったですね。

――スナックでカラオケを歌う直子の姿は、とてもチャーミングでした。

太くて強い人だけど、やっぱり男の人から好かれる人じゃないといけない。お酒を飲んだ時は元気になってかわいくなるみたいな(笑)。

出演シーンがそれほど多いわけではないので、その限られた時間の中で直子の多面的な部分を見せたかった。ずっとやさぐれていたら、なんでこの女性は見ず知らずの男性に拾われていくんだろうって思われちゃいますからね(笑)。

――木場勝己さんが演じた岡本が、直子の前で泣き出すシーンも!

「こんないい女と俺が一緒で…」って泣いちゃうわけじゃないですか。だから、どこか放っておけないというか、出会った男性たちがチャーミングな女性だと感じる一面もある。そんなかわいらしい部分と、別にいつ死んでもいいと思っているような太さと強さを持ちあわせている。

それが、物語終盤の直子の潔い決断につながるような気がしました。どこかが欠けていても、その分だけ他のところが太くて強い。そういうバランスで生きている人なのかもしれませんね。

――ちなみに、直子は息子の智(高良)と泰子(初音)の関係をどう見ていたと思いますか?

自分には関係ないと思っていたんじゃないですか。2人が付き合っていると知っても「あぁ、そう」って感じ(笑)。

お酒がないと生きていけない人だから、他人のことを考える余裕はないんじゃないかな。たぶん、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんでしょうね。

――半年間放送された帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)や本作など、ドラマや映画の出演が続いていますが、草刈さん流のリラックス法はありますか?

仕事の時はバッと集中して、終わったらすぐ忘れる。その切り替えをしていると、そんなにストレスがたまらないですね。休む時は結構ダラダラしていますよ(笑)。

料理は毎日やっていますけど、たまに普段作らないようなメニューに挑戦すると楽しいですよね。ちょっとしたレジャーみたいな感覚があって、いい気分転換になります。

――作品のタイトルに入っている「雷」にちなんで、最近“青天の霹靂”だなと感じた出来事や発見はありましたか?

う~ん、何かあったかなぁ。私、すぐ忘れちゃうんですよね(笑)。発見は、日常の中で常にありますよ。刺激がない生活は耐えられないので、日々何かしら刺激を受けています。

何を見ても、何かをしていてもいろいろなことを考えている時間が楽しい。まだまだやりたいこともいっぱいありますし、刺激的な毎日を送っています。

――では、最後に映画の見どころをお願いします

地方の小さな町に住んで地味な生活をしている女の子の物語ですけど、どこかドラマチック。これは、誰もが経験しているような、人生のある時間を切り取った話だし、自分自身に触れるいいきっかけになる気がします。

決して大スペクタクルな作品ではないですけど、映画を見たなという気持ちが味わえると思いますよ。

取材・文=月山武桜

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