森保ジャパン主将・神谷優太は「チームを勝たせること」にこだわる男

森保ジャパン主将・神谷優太は「チームを勝たせること」にこだわる男

  • Sportiva
  • 更新日:2018/01/13

どのタイミングでターンオーバーを取り入れるのか。過密日程の国際トーナメントを勝ち抜くうえで重要なポイントだろう。

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キャプテンマークを巻く神谷優太

グループステージ第2戦で入れ替えるのか、それともグループステージ突破を確定させたあとの第3戦で入れ替えるのか。U−23アジア選手権に参戦しているU−21日本代表(森保ジャパン)も1月10日の初戦・パレスチナ戦に勝利し、ターンオーバーの採用が現実味を帯びている。

過去を振り返れば、手倉森ジャパンは前者だった。

4年前の同大会では、初戦から7人を入れ替えて2戦目に臨んだ。2年前の同大会では、初戦から2戦目に向けて6人のメンバーを入れ替えて戦った。

もっとも、ターンオーバーを取り入れたとしても、不動の存在がいる。4年前の植田直通や2年前の遠藤航のように、どんなに試合間隔が詰まっていても、指揮官にとってピッチに立たせておきたい選手――。

森保ジャパンでは、MF神谷優太(愛媛FC)がそうした存在かもしれない。

昨年12月に始動して以来、チームキャプテンを置いてこなかった森保ジャパンにおいて、今大会のキャプテンに指名されたのが、ボランチの神谷だ。

「タイでもキャプテンをやってもらいましたし、練習を見ていても先頭に立って自然と走っていたのが見られたので、キャプテンにしました」

森保一監督は任命理由について、そう明かした。昨年12月、タイで行なわれたM−150カップで初戦のタイ戦、決勝のウズベキスタン戦でキャプテンマークを巻き、ピッチ内外でチームメイトに積極的に声をかけていただけに、指揮官の判断にはうなずける。

さらに付け加えれば、メンタリティもリーダー向きだ。

M−150カップでは3試合出場2得点1アシストと、東京五輪に向けたサバイバルにおいてアピールに成功したが、神谷に満足感は微塵もなかった。PK戦で敗れた決勝後のミックスゾーンで「アピールはあまり考えていなくて。優勝したかったっていう気持ちのほうが強かった。どうやったら勝てるかなって考えていたので、もう1点、もう1アシストできる選手になっていかないといけないんだなと思った」と語り、優勝できなかったこと、チームを勝たせられなかったことを何より悔しがったのだ。

自身のプレーの不甲斐なさに嘆く選手はいる。チームが敗れたことを残念がる選手も多い。だが、自分がチームを勝たせられなかったこと、優勝させられなかったことを悔やむ20歳の選手は、なかなかいない。

チームを勝たせることへの強烈なこだわり――。

それは、湘南ベルマーレで過ごした2年間に、正確に言えば、苦い想いを味わった2017年シーズンに大きく芽生えたものだった。

2017年5月のU−20ワールドカップは直前まで代表候補に名を連ねながら、最終メンバーから落選した。その後、湘南でも出場機会を得られず、失意のシーズンを送った。

ピッチに立っている選手と、自分とでは何が違うのか。

J2優勝、J1復帰を果たすチームの戦いをベンチから、スタンドから眺めながら神谷は気づく。

「(試合に出ている先輩たちと比べて)技術もシュートもパスセンスも負けていると思っていない。じゃあ、何が劣っているのかと言うと、その試合における集中力や、その試合にかける想いがまだまだ違った。その差がすごく大きいと感じましたね」

戦いの場をJ1に移す湘南とは裏腹に、神谷は2018年シーズン、期限付き移籍してJ2の愛媛FCで武者修行に励む道を選んだ。それは、足りないものを身につけるための挑戦だった。

「今までは勝負に対する責任を味わえていなかった。東京五輪やその先のことを考えると、チームを勝たせる力を身につける必要がある。それを得るために愛媛に行くことにしたんです。この1年間でどれだけ成長できるか。人生がかかっていると思っています」

東京ヴェルディユースや青森山田高時代には攻撃的MFだったが、今ではオールラウンドなセントラルMFへと変化を遂げた。自陣ゴール前で仕事をしたかと思えば、敵ゴール前まで駆け上げって決定的な仕事に絡む。そのプレースタイルは「ボックス・トゥ・ボックス」と呼ぶにふさわしい。

「チームを勝たせるためには得点、アシストが大事だし、それ以外にも走ること、守備をしっかりすること、身体を張ること、ボールを奪うことを徹底的にやらないといけない。自分がそういうパフォーマンスを出せれば、チームは負けないと思う」

攻撃における目に見える結果も、守備におけるハードワークも、すべてはチームの勝利のため――。不遇のシーズンに自分自身を見つめ直した男は、中心選手として勝負の責任を背負い、森保ジャパンを牽引していく。

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