ここがイラン!?赤く染まった小さな村「アブヤーネ」を日帰りで訪れる

ここがイラン!?赤く染まった小さな村「アブヤーネ」を日帰りで訪れる

  • トラベルjp<たびねす>
  • 更新日:2016/11/30
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ここがイラン!?赤く染まった小さな村「アブヤーネ」を日帰りで訪れる

イランの主要都市テヘランやカーシャーンから日帰りで行くことができる村、アブヤーネ村。渓谷に囲まれキャルキャス山の麓に佇む小さな村は、赤土の壁で造られた家々が建ち並び、街を歩けばバラ柄のスカーフを身に包んだ可愛らしい女性とすれ違う魅力的な場所です。
イランの中でも独自の文化や風情を持つ、素朴で美しい村「アブヤーネ」の魅力と観光のポイントをご紹介します。

■イランではここだけ!?アブヤーネ村はこんなところ!

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写真:Chika Samon

アブヤーネ村はイランの中部都市カーシャーンから南東におよそ70kmの場所に位置する村です。イラン有数の観光都市から車で1時間半ほどで訪れることができる距離にありながら他の地域とは全く異なった独自の文化や言語を持った貴重な地域でもあります。

荒涼とした風景が続く中、車を走らせ山々が見えてくると赤みを帯びた一帯が目に入ってきます。それこそがアブヤーネ村です。

山の斜面に沿うように赤い土壁の家が建ち並び、鉄分が含まれた土壌により村全体が赤く染められたように見えるこの村は「赤い村」と呼ばれています。標高が2000メートルを超える寒い山岳地帯にあることから、この村の家々は温かな太陽の光の恩恵を受けようと揃って東向きに建てられていて、それがまたこの村の景観をさらに美しく見せているのです。

そして、この村のシンボルともなっている女性たちの華やかさ!土壁に映える鮮やかなバラ柄のスカーフで髪や体のラインを隠した美しい女性たちが、イランの他の地域とは明らかに異なった独自の文化を感じさせてくれるでしょう。

■ここはおさえておきたい!アブヤーネ村の歴史や文化を感じることができる2つのスポット

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写真:Chika Samon

2500年もの歴史を紡いできた中で他の地域とは孤立した生活が続いていたと言われているアブヤーネ村には独自の深い歴史を感じさせる建物や史跡が数多く残されています。

その1つが、この村でかつて信仰されていたゾロアスター教の拝火神殿の跡「The Harpak Fire Temple(ハーパク・ファイアー・テンプル)」です。村のメイン通り沿いで4本の柱に支えられて建つこの神殿跡はアケメネス朝時代に建てられ、サンサーン朝時代全盛に見られ、サファヴィー朝時代に再建された、まさに村の歴史と共に生き続けた貴重な建築物。他の建築物に見られる泥レンガの壁や木製の天井とは異なり、石やモルタルで造られている点が特徴的です。

もう1つのスポットが村の東エリアにあり、八角形の青いターコイズタイルの尖塔が鮮やかに目に映る「Ziarat,Aka The Eisa & Yahya Shrine(ジアラート アカ・ザ・エイサ・アンド・ヤヒャ シュラーイン)」です。噴水のある池を囲み眺めるようにバルコニーが配されたこの霊廟はイルハン朝時代に建てられ、その後に修復されたもの。天井下には修繕された日付と共にコーランが刻まれています。

アブヤーネではイスラム暦の最初の月であるモハラム月に追加儀式を行うことができるという独自の慣習があります。この霊廟でも伝統的な儀式が行われ、特にモハラム月には近隣の街の人々も集まり神聖な儀式が厳かに行われているのです。

村が積み重ねてきた歴史を感じながら村歩きをすると旅をより一層深い想いで楽しむことができますよ。

■黒くない!?まるでメルヘンの世界のようなアブヤーネ村の華やかな女性たち

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写真:Chika Samon

イスラム教を国教とするイランでは一般的に女性は髪や体のラインを黒いチャドルで隠します。昨今の都市部では若い女性がオシャレのために色や柄のあるスカーフを身に付ける光景を見ることも少なくありませんが、信仰に厳格な国であるため多くの地域では年配の女性はいまだに黒い物を着用し、若い人でも比較的地味なデザインをしたスカーフで楽しんでいる印象があります。

しかし、この村を歩いているとイランであることを忘れてしまいそうになるほど女性たちの服装がとにかく華やか!白地に赤やピンクのバラ柄の大判スカーフを頭からかぶり、他の地域では見かけないスカート姿の女性も目にするのです。

まさに、これこそが村のシンボルの1つ!もともとゾロアスター教徒の村であった歴史の名残を残すアブヤーネ村独自の文化なのです。

女性だけではなく男性にも伝統的な服装があります。イラン最大の遊牧民族と言われるバクテイヤリ族の衣装に似た服装で、ゆったりとしたデザインに丈の長いズボンが特徴的です。

村を散策しながら、ぜひそんな村人たちの伝統的な衣装もチェックしてみてくださいね。村内には衣装を実際に着用して撮影をしてくれるお店もあるため、記念にアブヤーネ村の村民になった気分を体験してみるのも楽しいですよ。

■お腹がすいた!お土産は?小さい村でも楽しめる!安心の観光地

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写真:Chika Samon

コンビニもスーパーもない小さな村ではありますが村内には小さなレストランやソフトクリームを楽しめるお店があります。そんな中で今回おすすめするのは村の入り口近くにある小さなナン屋さんです。窯焼きの熱々のナンは素朴でありながら後を引く癖になる味わい。お手頃な地元価格で楽しめるので観光帰りの軽食用に気軽にお持ち帰りをしてみてもよいですね。

旅と言えば楽しみなのがお土産。アブヤーネ来訪の記念となるものや大切な人への贈り物選びに迷ったら村のシンボルであるバラ柄のスカーフはいかがでしょうか。白地だけではなく多彩な色の生地にバラ柄がデザインされたスカーフはオシャレのアクセントに、お家のインテリアにおすすめですよ。

そして小さな村の観光で特に女性にとって心配なのがお手洗いではないでしょうか。でも大丈夫、ご安心ください。小さな村ですが観光客でも利用できるお手洗いが点在しています。アブヤーネミュージアムやデインシュヴァリ・スクールの南にある道を西に歩いて行ったところにあるモスク前のレストランなど、公共の無料トイレと合わせて8カ所ありますので、事前にチェックしておくと安心ですよ。

楽しい旅を心配事なく、思いっきり満喫してくださいね。

■さいごに

人口が300人にも及ばないと言われている小さなアブヤーネ村には大きくて派手な観光スポットがあるわけではありません。

しかし、国家遺産にも登録された歴史的価値あるこの村には文明社会の中で今もなお自然素材を活かしながら共存する村の美しい姿と、歴史と伝統を大切に守りながら生きる素朴な村の人々の姿があります。

アブヤーネ村に行くには、カーシャーンからミニバスに乗って訪れることも可能ですが、運休していたり乗車のタイミングが難しいケースもあるため、チャーター車でのアクセスがおすすめです。アブヤーネ村では帰りの車を見つけることが難しいため、往復でのチャーターを依頼すると安心ですよ。

親日的で治安が良いと言われているイランには有名な観光地が数多くありますが、ちょっと違った文化を持ったイランの姿ものぞいてみてはいかがでしょうか。

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