【夏アニメ2017】実は良作の宝庫!今からでも間に合う“今期おすすめ作品”厳選5本

【夏アニメ2017】実は良作の宝庫!今からでも間に合う“今期おすすめ作品”厳選5本

  • ウレぴあ総研
  • 更新日:2017/08/11
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7月から放送をスタートした2017年の夏アニメ。

今期の特徴としては、決して華美な派手さはない……しかしながら、非常に作劇が丁寧な作品や、個性的な設定やキャラクターを巧みに作品世界に取り入れた作品など、一見するとやや渋めながらも、その実、抜群に楽しめる良作が揃い踏みしている印象を受けます。

そんな良作の中から、厳選して5作品を筆者オススメのアニメとしてご紹介させていただきます。放送スケジュール的にも、まだまだ前半戦が終わったばかり。今からでも十分にキャッチアップは間に合いますよ!

『ナナマルサンバツ』

『ヤングエース』で連載中の同名漫画をアニメ化した『ナナマルサンバツ』は、日本テレビに新規創設されたアニメ放映枠である「AnichU」の記念すべき第1弾となる作品。

舞台となるのは、とある高校のクイズ研究会。主人公の越山識(こしやま しき)は、極々平凡でちょっぴり冴えないけれど、幼い頃から本に親しんできた生い立ちから人並み外れた知識量を持つ男子高校生です。

そんな彼は、高校入学と共に、クイズの魅力を知り、仲間やライバルたちとの出会いを通して、自身の秘められた才能を開花させていきます。

「競技クイズ」という知られざる世界をテーマにした本作は、クイズに情熱を燃やす高校生たちの青春模様と共に、その奥深い世界を描いた作品です。

誰もが知っていて、誰もができる遊び、それがクイズ。しかし、それが「競技」となると、そこには様々な戦略や駆け引き、そして、反射神経や咄嗟の判断力といったスポーツにも通じるフィジカルの強さが求められます。

答えが分かって当たり前、早押し問題では回答権を得る為にゼロコンマ数秒のせめぎ合いが行われる競技クイズのアスリート性と奥深さを描くストーリーはとても新鮮で、作品を観ているだけでその魅力に引き込まれてしまいます。

また、斬新なモチーフの選択に加えて、"部活もの"や"青春ストーリー"としてのストレートかつ実直な作りも、本作の大きな見どころです。

「一見パッとしないけれど、実は、隠された才能を持つ主人公がふとしたきっかけで競技と出会い、大きく成長を遂げていく」という物語の骨子は、正統派の少年漫画らしい展開ですが、本作ではその描き方が非常に丁寧に構成されており、オーソドックスでありつつも思わず作品世界に魅了されてしまうエンターテイメントとしての"強さ"も有した1作となっています。

競技クイズの世界を明快に教示してくれると同時に、物語やキャラクターの面でも大いに見せてくれる。意外なモチーフの選択による"新しさ"と、青春ドラマの"普遍性"。そのふたつがバランス良く、尚且つ、巧みに描かれている点が本作における最大の持ち味でしょう。個人的にも、熱い眼差しを送っている作品です。

『アクションヒロイン チアフルーツ』

この夏、アニメファンだけでなく、特撮ファンからも熱い視線を集める作品が、この『アクションヒロイン チアフルーツ』です。

"ご当地ヒロイン"(女性が演じるローカルヒーロー)によるヒーローショーが大人気となり、地方活性化の有効策として注目を集める架空の日本を舞台に、女子高生たちが自分たちが愛する町を再興する為に人気ご当地ヒロインを目指す「青春+アイドル+ヒーロー」な作品です。

東映特撮でお馴染みの脚本家である荒川稔久さんがシリーズ構成を手掛けるヒーローアニメ……ということで、放映前から特撮ヒーローファンからも注目されていた本作ですが、その特撮に対する熱情は本作において大きな特徴となっています。

放送開始前に公開されたティザー・ムービーの時点で、主演のM・A・Oさんに、出演作である『海賊戦隊ゴーカイジャー』と『宇宙戦隊キュウレンジャー』のフレーズを盛り込んだ台詞を喋らせている時点で、そのセンスは既に爆発していたのですが、本篇では、そのボルテージは更にヒートアップ! 劇中の台詞やシークエンスのアチコチに特撮ネタ(とアニメパロ)が顔を出します。

その元ネタも、『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』という東映特撮ヒーローの2本柱は勿論のこと、かつて東映が世に送り出した『メタルヒーロー』や『東映不思議コメディ』、更には、円谷プロダクションの『ウルトラマン』に至るまで、新旧の様々な特撮作品が使用されているのです。

特に、『メタルヒーロー』への愛と熱は相当に高いようで、『宇宙刑事ギャバン』の主題歌に登場する名フレーズ「胸のエンジンに火をつけろ」が、劇中で重要な台詞のひとつとして引用されるなど、同シリーズのパロディネタが各話に登場。その温故知新な特撮愛を際立たせています。

とはいえ、特撮ネタの数々に対する知識がなくても、本作のエンターテイメント性は些かも揺るぎません。

何故ならば、本作は、メインとなるドラマやコメディに"青春ドラマ"や"アイドルアニメ"として確固たる強度がある為、奇抜な設定やマニアックなパロディを抜きにしても十分に楽しめる完成度を誇っているからです。

仲間を集め、観客を楽しませる為に、そして、町を盛り上げる為に、ご当地ヒロインショーを少しずつ完成させていくドラマ性は、少女たちの「成長物語」としても見応え抜群! 特撮パロの数々に大笑いしつつも、シッカリとドラマ面でも見せてくれる、地力を持った作品となっています。

今期、特撮ファンに限らず、様々な層にチェックしていただきたい注目作です。

『異世界食堂』

1週間に一度だけ異世界に通じる扉が開く不思議な洋食屋「ねこや」。定番の洋食からデザート、和食まで、あらゆる「美味」を取り揃えたこの店の料理を目当てに訪れるのは、神にエルフ、魔族の戦士といずれもひと癖もふた癖もある「あちらの世界」の住人たちで……。

『ダンジョン飯』や『異世界居酒屋「のぶ」』など、昨今、隆盛を見せる「ファンタジー+グルメ」な漫画やライトノベルの作品群。この『異世界食堂』もそうした新感覚なグルメ作品のひとつで、ファンタジーと料理を掛け合わせた作品性が大きな特色となっています。

物語は、オムニバス形式の群像劇であり、「ねこや」を訪れた異世界の住人によるヒューマンドラマ(人間じゃない方も大勢出てきますが)に合わせて、メインの料理が描写されるという構成です。

客人のドラマに絡めて料理を描く……先行の作品でいえば『深夜食堂』や『ザ・シェフ』といった漫画作品にも通じる人情味のある作劇は丹念かつ堅実で、決して派手さはないものの見応えのある物語性をアニメの中で描くことに成功しています。

そして、そのドラマ性において、特別なスパイスとって本作の個性を浮き立たせているのが劇中におけるファンタジーの要素です。

料理に合わせてエピソード毎に、異世界の文化や世界観、或いは各種族ならではの嗜好性が描かれており、ファンタジックな世界観とグルメ要素の橋渡しが巧みに行われています。

また、本作はWEB小説発のノベル作品が原作ということで、食事の際に、その美味や食人の心情を描写するのに、モノローグという形式が採られています。これが、アニメになるとそこに声優の「声」という調味料が加わるわけで、本作に参加している豪華声優陣による「食レポ」は、今作の隠れた楽しみどころとなっています。声優ファンにも強く推薦をできる作品なのです。

ややもすれば、少しばかり地味に見えてしまう作品かもしれませんが、その実、アニメ作品としての旨味がタップリと詰まった1本だと思います。flying DOGプロデュース作らしい素晴らしい劇伴の数々や主題歌にも注目していただきたい1作。

『アホガール』

2017年の夏アニメで、コメディアニメの注目作としてタイトルを挙げたい作品が『アホガール』です。

そのタイトルの通り、徹頭徹尾"アホ"な女子高生が巻き起こす珍騒動の数々を描く本作は、ムチャクチャなハイテンションと笑いを取るためならばなりふり構わない潔さが最大の見どころです。

その作品性をひと言で表すならば……これは、非常に肯定的な意味で捉えていただきたいのですが……ズバリ「下品」!

「アホガール」な主人公、花畑よしこを筆頭に、タガが外れたような言動を繰り返す登場人物たちと、そんな彼女たちのアホな行動の数々に終始、振り回され続けるツッコミ役のキャラクター、そして、作中に劇薬の如く振りかけられたハードな下ネタとエロが入り乱れるストーリーは異常に密度が高く、15分という放送時間があっという間に過ぎていってしまいます。

そんな強烈な作品性を更に加速させているのが、各キャラクターを演じる出演声優の好演とハマりっぷりです。中でも、よしこを演じる悠木碧さんの突き抜けた演技は素晴らしく、"ヨゴレ"な役どころにも全力投球で挑む姿勢は、本作に暴力的なまでの笑いのパワーをもたらしています。

他の出演者も、ツッコミ役のメインを務める杉田智和さんと原田彩楓さんを筆頭に、上坂すみれさんに日笠陽子さん、井澤詩織さんに井口裕香さん、前田玲奈さん……と、「コメディも上手い人気声優陣」で固められており、"聴きどころ"タップリな1作となっています。

テンション高めなギャグと出演声優のコミカルな演技。今期のアニメ作品でも、最もシンプルに、何も難しいことを考えることなく、ただただ純粋に"笑える"1本です。

少しばかり癖の強いギャグの方向性は、好き嫌いが別れるところかもしれませんが、それがハマった時の破壊力と快楽性は抜群ですので、是非とも一度ご覧いただければと思います。

『イケメン戦国◆時をかけるが恋ははじまらない』

最後にご紹介したい作品が、『イケメン戦国◆時をかけるが恋ははじまらない』です。モバイルゲーム『イケメン戦国◆時をかける恋』を原作としたCGショートアニメで、SDキャラ化した美形の戦国武将たちが織り成すキュートかつイケメンなコメディ作品となっています。

本作の注目ポイントが、シリーズ構成に人気ゲームバラエティ『ゲームセンターCX』に作家として参加している岐部昌幸さんを迎えている点です。

かつて、セガの名作ハードの数々を擬人化するメディアミックス企画『セガ・ハード・ガールズ プロジェクト』のアニメ版である『Hi☆sCoool! セハガール』に脚本家として参加していた岐部さん。

同作では、幼少期からの熱狂的なセガファン……"セガ信者"である岐部さんの知識とセンス、そしてセガ愛が見事にアニメのシナリオと融和していましたが、ゲーム作品のアニメ化となる今回の『イケメン戦国』で、その脚本力がどのように活かされるのか? 個人的にも、とても楽しみにしています。

また、主にバラエティ番組を中心に活動する作家さんを招いてのシナリオに加えて、「スター☆コンチェルト」が歌う主題歌の作詞、作曲を人気ガールズロックバンド「Cyntia」のメンバーが担当しているのも個人的には見逃せないポイントです。

"嬢メタル"とも呼ばれるガールズヘヴィメタルシーンの代表格であるCyntiaらしいポップかつハードなメロディは、メタルファンにも一聴をオススメします!

制作スタッフにネームバリューがあり、尚且つ、ちょっと異色なクリエイターのお名前が並んでいる本作。意外な人気爆発もあるかもしれませんので、メインターゲット層であろう女性のアニメ、ゲームファンだけではなく、男性もそのタイトルを録画予約のリストに加えていただきたいと思います。

(Character JAPAN)

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