起業を目指す30代男性。実は相性がいい投資とは?

起業を目指す30代男性。実は相性がいい投資とは?

  • MONEY PLUS
  • 更新日:2017/09/15

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。

野瀬先生は、大手から独立された際に、預金や債券の割合を増やすなど、資産運用の内容についてなにか変えられたのでしょうか。私も、起業を予定していて、7年ほど保有していた投資用不動産などを手放すべきか、考えあぐねています。資産の30%程度なので、あまり大きな割合ではないです。(30代前半 独身 男性)

野瀬:私の場合は「独立」といっても資格を持っての独立なので、おそらく「起業」よりはリスクがかなり低いと思います。

ですから、「より安全資産を増やす」というよりは、「今までの経験から投資方針の改善を図った」かたちになると思います。

質問者の方の場合「起業」とありますので、それなりにリスクはあると思いますし、現預金や債券などの安全資産を増やしたい気持ちはわかります。

ただ、私が思うのは「投資用不動産すべてが、はたしてリスクが高いものなのだろうか?」という点です。

不動産投資がもたらす安心感

私も不動産投資をやっていますが「リスクが高いか、低いか」は物件によります。

また、銀行から借り入れをして比較的大きな金額の投資をしている場合でも、危険かどうかは借入利息や物件の状況によります。ですから、ひとくくりに「不動産投資=危険」という判断はできないと思います。

私自身、不動産投資を何年もやってきて、気づいた点は「不動産投資というものは爆発的に儲かることはないが、コツコツ手堅く儲かる」という点です。

私も独立当初はまったく仕事がなかったので困ったのですが、以下の点から不動産投資には非常に助けられました。

(1)毎月お金が入ってくるという安心感

独立・起業すると毎月決まった日にお金が振り込まれません。これはサラリーマン時代と異なり、大きなストレスです。そんななか、毎月家賃が振り込まれる不動産投資は精神衛生上とてもよいものです。もちろん、その家賃収入をアテにして生活してはいけませんが、「心の余裕」というものは独立・起業当初は非常に助かるものです。

(2)家があるという安心感

また「もし商売がうまくいかなくなっても、転がり込める家がある」というのは大きな安心になります。不動産投資は「投資」という面ばかりクローズアップされがちですが、「家」であることに違いありません。

今の日本では「家賃負担」さえなければ、しばらくはアルバイトでも十分生活できます。

この「最悪でも生活はできる」という安心感は、起業してからの日々においてとても重要です。「失敗できない」と思うとビジネスはおのずと先細りになりますので、この安心感は大事にしたいものです。

結論を言いますと、私の経験から「不動産投資」は起業や独立と相性がよいと思います。理由は「安心感」を与えてくれるからです。

ですから、質問者の方が保有している物件がどのようなものかはわからないですが、金利が高く、かつ借入残高がものすごく大きい状態でなければ、総資産の3割程度なのですから、引き続き持ち続けて問題ないと思います。

逆に言うと、金利が高く借入金が巨額ならば、現在の空室率にもよりますが、売却してもよいかもしれませんね。私も引き続き次の投資物件は調べているのですが、今は全般的に値段が高い気がします。売主さんも強気で値下げ交渉にも応じてくれない傾向にあるので「売り」にはよい時期なのかもしれません。

「1年生活できるくらいの金額」は用意しておく

不動産投資以外のポートフォリオですが、あとはシンプルに預金と株・投資信託を半々でよいと思います。商売をしていると「とっさの出費」というものはいつも必要ですから、預金はある程度必要です。「1年なにもしなくても生活できる」程度の金額はストックしておきましょう。

あとは株と投資信託ですが、個人的にはこちらは「配当や分配金」狙いの銘柄がよいでしょう。理由はもちろん不動産投資と同様に「安心感」を得るためです。毎年毎年金額としては小さいですが、キャッシュがもらえるのは一つの安心感になると思います。

ですから、財務状況が安定した1部上場企業で、配当利回りが高い銘柄中心に保有しておくとよいでしょう。

そして、もうひとつ、配当や分配金狙いがおすすめな理由が「時間」の問題です。起業や独立をすると最初の2~3年は激しく忙しいです。

当初はすべて自分で回す必要があるため、朝も夜も休日も仕事をすることになります。逆に考えると、それくらいのスタートダッシュをしないと商売は軌道に乗りません。

将来的に人を雇いたいと思った場合は、当然ですが、人件費がかかるので、理論上「自分の給料+従業員の給料」と瞬間的に人の2倍働く必要があります。

そんな忙しい環境のなかで、株価を逐一チェックするのは無理です。本業に支障が出ます。ですから、不動産投資と同様「しばらく放っておいて、少しずつチャリーンチャリーンとお金が入る」、配当・分配金狙いの投資がよいでしょう。独立・起業した以上、やはり狙いたいのは「本業の繁盛」ですからね。

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