拡大を続けるアマゾンの物流事業

拡大を続けるアマゾンの物流事業

  • JBpress
  • 更新日:2018/02/14
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米カリフォルニア州トレーシーにあるアマゾンの配送施設で商品を仕分けする従業員(2015年1月20日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / JUSTIN SULLIVAN〔AFPBB News

ウォールストリート・ジャーナルや米ニューヨーク・タイムズが報じるところによると、米アマゾン・ドットコムは、自社で商品を出品者の倉庫に取りに行き、それを顧客の元に配達するという、新たな物流サービスを始める計画だという。

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UPSやフェデックスと競合するビジネス

このサービスは、「Shipping with Amazon(SWA)」と言い、数週間後にも米ロサンゼルスで始める予定。今後、規模が拡大すれば、米UPSや米フェデックスといった大手物流事業者と直接競合するビジネスになると、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

アマゾンは、eコマース事業の一環として、マーケットプレイス業者(出店型出品者)事業を展開している。これに伴う事業者向けサービスとして、商品保管と配送業務などを代行する「Fulfillment by Amazon(FBA)」を提供している。

現在、多くの出品者は、FBAを利用しており、自社商品をUPSなどを使ってアマゾンの倉庫に納入している。しかし、計画中のSWAでは、商品納入も含めた包括的な物流サービスを、マーケットプレイス業者に提供するようだ。

アマゾンは、その配送料を、UPSやフェデックスのそれよりも安いものにする計画。また、当初はマーケットプレイス業者に限定するが、やがては、より広範な業者に向けた事業も計画していると、事情に詳しい関係者は話している。

領域は陸・海・空のすべて

アマゾンが、こうして貨物輸送や宅配サービスに力を入れていることは、これまでにも、さまざまに報じられている。

例えば、同社は、すでに自社ブランドのトラックを数千台導入している。最近は海上輸送の分野にも進出しており、その動きが活発になっているとも伝えられている。

同社の物流事業は空の領域にも広がっている。一昨年8月には、「Amazon One」と呼ぶ自社ブランドの貨物航空機を利用した輸送業務を始めたことを明らかにした。2社の大手貨物航空会社と「ボーイング767-300」を40機リースすることで提携しており、Amazon Oneはこの機材を使っている。

このほか、米国に航空貨物ハブを建設する計画も明らかにしている。その場所は、ケンタッキー州ヘブロンのシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港内で、面積は最大18万5000平方メートル(東京ドーム4個分)。同社はこの施設に約15億ドルを投じる計画だ。

世界に700超の物流拠点

アマゾンにとって、自前の物流業務はあくまでもeコマース事業の延長。その目的は、高速化とコスト削減だ。そして、その規模は拡大の一途をたどっている。

サプライチェーンと物流のコンサルティング会社、カナダMWPVLインターナショナルによると、アマゾンは現在、米国に327の施設を持っている。これらには、フルフィルメントセンター(発送センター)、ソーテーションセンター(仕分けセンター)、デリバリーステーション(宅配ステーション)などがある。

また世界規模で見ると、その合計施設数は706。このうち、日本には13の施設がある。

(参考・関連記事)「アマゾンの新システム、再配達解消のカギとなるか

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