【2019高校総体・優勝】剣道・団体 中村学園女子高等学校

【2019高校総体・優勝】剣道・団体 中村学園女子高等学校

  • 進路のミカタ
  • 更新日:2019/10/23

令和初のインターハイを制した中村学園女子高校剣道部。ビッグタイトルを幾度も制してきた強豪校ですが、4連覇のかかる今大会で優勝を勝ち取るまでには、なかなか結果が出せずに苦しい時期もありました。どのように乗り越え悲願の優勝を得られたのか、部長の奥谷茉子選手(3年)、副部長の大嶋友莉亜選手(3年)、大会で副将を務めた笠日向子選手(2年)と、岩城規彦監督に伺いました。

挫折から学んだ真の「責任感」と「自覚」で日本一の高校生へ

【選手インタビュー】

―― 優勝した感想をお聞かせください。

奥谷:今まで本当にみんなで頑張ってきましたし、先輩たちの連覇も引き継ぐことができたので、うれしかったです。冬の全国選抜出場を逃してしまってからこの夏まで、インターハイこそはと優勝を目指してきました。

大嶋:冬に選抜大会の予選で負けてしまった後、保護者や先生・先輩方には、自分たちがいつも「前を向いて進めるように」とたくさん支えてもらいました。インターハイの舞台では恩返しをする気持ちで精一杯戦うことができて、結果も残せたのですごくうれしかったです。

笠:悔しいこともみんなでたくさん乗り越えてきたので、インターハイで優勝を実感したときはすごくうれしかったです。それまで支えてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいになりました。

―― 優勝できた一番の要因は何だと思いますか?

奥谷:日常生活から見直して「日本一の高校生」を目指してきたことだと思います。例えばごみがあったら拾うなど、小さな行動を積み重ねていくことで毎日の稽古への意識も高まりましたし、責任感も強くなって課題に全力で取り組めるようになりました。日本一の先輩方が当たり前にやっていたことを見習って実践できたことは大きかったです。

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大嶋:一人ひとりが自分の仕事を自覚して、責任感を持ってやり遂げられたことだと思います。 私は次鋒として一本を取ってチームの勝利に貢献する、という期待に応えようと必死に戦うことができました。試合に出ない人も選手と同じ気持ちになって応援やサポートをすることで、チーム一丸となって戦えたと思います。

笠:夏にかけてチームの信頼関係が厚くなっていくなかで、全員の勝ちたい気持ちがどこの高校よりも強かったから勝てたのだと思います。お互いを信頼できていたからこそ、一人ひとりが自信を持って試合に臨むことができました。

たくさんの支えを力に、仲間や自分を信じて戦えたインターハイ

―― 一番苦しかった試合はありますか?

奥谷: 決勝リーグ1回戦の対市立船橋(千葉県)が一番ドキッとしました。始まる前に不安を感じてしまったんです。でも、前の4人が全力で戦っているのを見て、今までやってきたことや監督・応援してくれている人たちを信じて戦おうと切り替えて、得意技で決めることができました。

大嶋:私は決勝リーグ準々決勝の島原(長崎県)戦後が精神的に一番苦しかったです。一本を取られてチームに迷惑をかけてしまったんです。でも、試合に出られるのは5人だけであって、その一人に自分を選んでくださった監督や応援してくれている仲間たちを信じて、自分も信じて思い切ってやろうと準決勝に臨むことができました。

笠:自分も島原との試合です。相手は実力もあり何回も試合をしてきた高校でした。副将として、どんな状況でも一本を取っていい形で大将につなぐ、絶対に取ると言う気持ちが強くなりすぎてしまったんです。そういう苦しい状況でも勝てるように今まで練習してきたのだから、練習通りにやれば大丈夫と自分に言い聞かせて乗り越えました。

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―― 勝利のために一番努力したことは何ですか?

奥谷:チームをまとめていくために、キャプテンとしての強い責任感を持つことを特に努力してきました。元々は自分に甘く、みんなに厳しく注意することもあまり得意ではなくて、監督に叱られることもありましたが、責任感はいつも強く意識してきました。試合では雰囲気づくりも心掛けて、みんなが全てを出し切って「日本一のチーム力」で戦うことができたと思います。

大嶋:自分の精神面を見直したことです。次鋒として試合で貢献できるように、練習でも常に本番を意識することで、練習の動きを試合でも出せるようになりました。また、少しでもチームの力になれるように、全体をまとめてくれるキャプテンの奥谷が気づかない、細かな部分などのサポートに努めてきました。

笠:技術面では、技の幅を広げ、最悪な状況でも一本を取ることを想定して練習に取り組んできました。ひたすら守る相手には、得意技だけでは通用しなかったので。精神面では我慢強さを鍛えるとともに、あらゆる場面に対応できるよう一つ一つ丁寧に準備してきました。

―― 今回のインターハイ全体に対する感想を教えてください。

奥谷:優勝した瞬間はやはり、今まで努力してきてよかったと思いました。県予選で苦しみながらインターハイへの切符を掴み取ったこと、たくさん応援していただいたことなどを思い、一振り一振りに魂を込めて戦えた大会でした。優勝できたことでみんな自信もついて、楽しく練習ができているように思います。

大嶋:試合期間中、すごく緊張感を持って臨んでいたので、優勝した瞬間は肩の力がすっと抜けたようでした。後輩にもいい形でバトンを渡せたのでよかったです。たくさんの方に支えていただいての優勝はすごくうれしかったのですが、これから剣道を続けていく上で、もっともっとうまくなりたいという思いも湧きました。

笠:先輩たちと一緒に日本一になりたいと思っていたので、3年生が最高の笑顔で終われてすごくうれしかったです。先輩たちが最高の景色を見せてくださったように、後輩たちに同じことができるように、これからどんなに苦しいときも監督や仲間たちのために頑張ろうと思えた大会でした。

自分の弱さを受け入れ、諦めずに続けることの大切さ忘れずに

【岩城規彦監督インタビュー】

―― 優勝後、選手たちにどのような言葉をかけられましたか?

素直に「おめでとう」と声をかけました。連覇をしてきた先輩チームに比べて今年は特に苦戦をしていたので、最終目標にしてきたインターハイでの優勝は特別なものでした。

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―― 日頃の練習ではどのようなことに注意して指導されていましたか?
竹刀を振る練習だけではなく、授業中の態度や生活面・言葉遣いなどが剣道の競技に非常に影響する、ということを厳しく指導しています。高校生ですから、練習よりも長い学校生活の中で「人としての修行」をしてほしいと考えています。

また、一つ一つの出来事に対してどう対処すべきか、うまくいかなかった時はどうしなければいけなかったかを自分で考える、ということもよく話していますね。もちろん剣道の練習も厳しいです。毎日の反復練習を、いかに質を意識してやれるか、ということにこだわって指導しています。

―― 一言で表現するなら、どのようなチームだと思われますか?

目的を遂げるために苦心し、努力を重ねるという意味の「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」という言葉で表現できると思います。春の大会では負けていましたが、そこで諦めずに、負けた悔しさを忘れずに淡々と練習をし続けて成果が出た、というのが今年のチームでした。

―― 今後、優勝した経験をどのように生かしてほしいと思われますか?

うまくいかないことも、くじけずにまた新しい目標を立てて計画・実行する、そして妥協せずにやっていけば結果は出る、ということが学べたのかなと思います。今回のように、自分の実力や弱さもしっかり認めて受け入れること、なかなか成果があがらないときも我慢し続けることが大事なのだということを覚えていてほしいです。

世代交代後の挫折で日々の生活面を見直すことから始まった中村学園女子高校剣道部。たくさん支えてもらったと口々に周りへの感謝を述べる選手たちからは、インターハイ優勝を目指し粘り強く練習を積んできた様子が目に浮かぶようでした。5連覇を目指し鍛錬に励む新チームがどんな躍進をしていくのか、目が離せませんね。

【profile】中村学園女子高等学校
岩城規彦監督
主将奥谷茉子(3年) 大嶋友莉亜(3年) 笠日向子(2年)

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