長寿遺伝子を活性化させるには「30代後半から40代の食生活」がカギを握る

長寿遺伝子を活性化させるには「30代後半から40代の食生活」がカギを握る

  • @DIME
  • 更新日:2017/08/13

40歳。すでに老化は始まっている。だが、腹七分目で体を動かす生活をし、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させれば、125歳まで元気に生きることも夢ではない──。日本人初の米国アンチエイジング学会認定医でもある満尾クリニック院長・満尾 正さんに話を聞いた。

日本では「42歳は男の厄年」と言われています。私も医学的な見地から「40歳は若さの定年」と考えています。

成長ホルモンや性ホルモンの分泌が35歳を過ぎると低下します。性ホルモンの原料であり、若返りホルモンとして重要なDHEA※の分泌も25歳をピークに減り始め、45歳にはピーク時の約半分にまで減少します。これらの影響が体に如実に表われるのが、男性の場合は40歳からなのです。

私は本来、人間の体には125歳まで生きられる力が備わっていると考えています。ですから、40歳からでも病気にならない体をつくることは、十分に可能です。

元気に年を重ねるという意味で、私は「アンチエイジング」より「ハッピーエイジング」というのですが、そのために必要な生活習慣の基本が、心・食・動の3つ。

「心」を明るく保つこと。「食」は中身と量を考えて、基本は粗食小食。「動」は自分に合った運動を適度に行なうこと。

食事と運動の重要性はよくご存じでしょう。実は「心」の部分も非常に重要だと私は考えます。

「Happy people live longer」という言葉があります。長生きするからハッピーなのではなく、ハッピーだから長生きするという意味ですね。近年、明るくて前向きな人は長生きするという説が、医学界でも定着しつつあります。笑いが免疫細胞のナチュラルキラー細胞を活性化することもわかってきました。長寿の最大の秘訣は、「前向きに生きること」です。

◎夜食はおにぎりよりシャケ缶を

食については、特に重要なポイントをひとつ提言します。

若返り促進ホルモン「ビタミンD3」を魚定食で摂取すること。

カルシウムの吸収を助け、骨の形成に必要なのがビタミンD3です。これが免疫細胞や認知力にも重要な成分であることが明らかになってきました。

ビタミンと名づけられていますが、副腎皮質ホルモンのひとつで、日光を浴びて皮膚上でつくられます。ですから夏なら週3回、1回20分程度、日光浴してください。

あとは食から摂取します。ビタミンD3を多く含むのは魚で、特に多いのはシャケ。DHAやEPAが豊富なアジ、サバ、イワシ、サンマなどの青魚にも多く含まれています。1週間に3回は魚定食にしましょう。

気になるコレステロール値を高める成分は、卵やエビではありません。一番の原因は糖分(炭水化物)。甘いモノです。

特に寝る前に摂ると、睡眠中の成長ホルモンと男性ホルモンの分泌量が低下し、男性更年期障害につながる可能性もあります。

40歳を過ぎたら、食事はたんぱく質と野菜を中心に構成しましょう。夜食はおにぎりよりシャケ缶。たまに居酒屋で刺身や焼き鳥で一杯やって帰るのは意外と理にかなっているのです。

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◎現代人の長寿遺伝子はほとんど休眠中

近年、アンチエイジングの切り札として注目されているのがサーチュイン遺伝子。別名“長寿遺伝子”です。2000年にマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士によって発見されたたんぱく質の一種で、老化を抑制する働きがわかってきました。

もともと栄養不足の飢餓状態でも生き延びられるよう備わった遺伝子です。活性化すると、老化の最大の要因である体内の「活性酸素」が減少し、細胞の代謝が高まります。結果的に長寿をもたらすわけですが、ほかにも[1]シミやシワを防ぐ。[2]認知症の予防。[3]脂肪の燃焼を促進。[4]動脈硬化の予防などなど、美容と病気予防に目覚ましい効果を発揮します。

サーチュイン遺伝子は誰でも持っていますが、飢餓状態ではない現代人の体の中では、ほぼ休眠中。活性化させる方法は2つあります。

(1)腹七分目にして、カロリー30%減を継続する

カロリー制限をすることで体を飢餓状態に近づけることができます。目安は現在摂っているカロリーの30%減。腹七分目ですね。注意点は、空腹の時間をできるだけ長くすること、食事はよく噛んでゆっくり食べることです。1食20分です。脱メタボにもつながります。

(2)サプリメント「レスベラトロール」を利用する

ブドウの皮や赤ワインに含まれる「レスベラトロール」というポリフェノールを摂ることでサーチュイン遺伝子を活性化できます。ただ赤ワインだと毎晩大量に飲まなくてはいけないので、サプリメントを利用してください。

このように食べ方・食べ物次第で、サーチュイン遺伝子を活性化させれば、125歳まで元気に生きることも夢ではありません。

「You are what you eat(人は食べたものでできている)」という有名な言葉があります。当然のことですが、今日食べたものが自分の体になるのです。あなたの寿命を決めるのも、あなたの今日の食べ方次第で決まると言っても過言ではないのです。

(※)デヒドロエピアンドロステロン。副腎皮質で作られるホルモンの一種。

満尾クリニック院長
満尾 正さん

北海道大学医学部卒業。2002年にアンチエイジング医療の満尾クリニックを開院。日本人初の米国アンチエイジング学会認定医。身体内の有害金属を除去するキレーション医療の第一人者でもある。著書に『125歳まで元気に生きる』(小学館)、『40代からの「太らない体」のつくり方』(三笠書房)など。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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