Spotifyが化粧品販売にも乗り出す、主催音楽イベントWho We Beのチケットは完売

Spotifyが化粧品販売にも乗り出す、主催音楽イベントWho We Beのチケットは完売

  • TechCrunch
  • 更新日:2017/11/15
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IPOに向けて熱い注目を集める160億ドルのデジタルミュージック「スタートアップ」Spotifyは、基本とするストリーミングサービスを超えて、プラットフォームの多様化の努力を続けている。最新の動きとしては、美容製品の販売を開始する予定だ。

その通り、目にした通りだ。今やSpotifyを通して美容製品を購入することができるようになった。

この新しいサービスは、SpotifyとMerchbarの提携による最新の拡張サービスだ。Spotifyは昨年からプロフィールページでアーティストの作品を販売するようになっていた。

人気のメイクアップアーティストPat McGrathやミュージシャンMaggie Lindemannと協力してきたMerchbarは、直販に近い領域に参入しようとしている。そのことによって、ファンたちは特定のアーティストの「作品を買う」ことができるようになる。Instagramのような他のソーシャルメディアでもどのように商品が売られるかは大きなテーマだ。

「ファンたちが、うっとりすような美の喜びをすぐにでも手に入れたいと渇望している、このメイクアップのデジタル時代に、私は常にファンたちが最も関心のある場所で交流したいと思っていました。これがSpotifyとの関係が大切な理由なのです、なぜならそれによって美と音楽が、これまでになかった全く新しいやり方で、融合することになるからです」とMcGrathは述べている。「私はそれがやっと実現することに強い喜びを感じています」。

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McGrath——ソーシャルメディア上で圧倒的な存在感を示す、スターたちのメイクアップアーティスト——は彼女自身のビジネスであるPat McGrath Labsを経営している。そして、パートナーシップの皮切りに、3色の口紅の販売を開始する。それぞれの価格は22ドル。またアイペンシルは18.95ポンド(英国価格)だ。その他のアイテムも同時に販売される。

Lindemannはその発売に合わせて、新しいシングルをリリースする。

はっきりさせておくが、これはSpotifyにとっては新しい収益源ではない。プラットフォームを介して行われた売上からの手数料徴収は行わないのだ。ここでの狙いは、手数料を受け取る代わりに、アーティストたちのための取引を楽なものにして、ストリーミングを超えて彼らにSpotify上でお金を稼ぐ機会を増やすことである。

これは重要な取り組みだ。なぜならSpotifyは音楽によってお金を稼ぐという意味で、苦労している人たちから非難されて続けているからだ。彼らが集めたロイヤリティーは、一部のしかも最も人気のあるアーティストたちにしか分配されていない(そしてそうした人気アーティトでさえも不平を述べている)。

そうしたことから、同社はそのイメージを好転させるための長いキャンペーンを続けてきた。(また、アーティストたち自身による、ビジネスの可能性を高めるためのマーケティングを助けることを狙って、買収も行なっている)。

Spotifyはまた、他の方法でもアーティトを支援している。それはより多くの投資を要するが、(物品の販売よりも)より多くの見返りを得ることになるだろう。

今年の初め、Spotifyはロンドンで、新しいコンサートイベントを始めた。イベント名は(人気のプレイリストの名前でもある)Who We Beだ。そして本日(米国時間11月13日)には遂に、イベントチケットが完売したことを発表した。同様に、プラットフォームに関連付けられた、6都市でのヒップホップツアーであるRapCaviar Liveのチケットも、米国内で販売されている。

チケット販売は、例えばPandoraのような企業にとっては重荷だった(買収したTicketflyは最終的にEventbriteに売却されている)。しかしSpotifyによるイベント事業への参入は、商品販売と並んで、同社が如何にこの隣接領域を優先して、コミュニティ構築の手段として追求しているかを示すサインだ。

Spotifyは、McGrathの美容商品に続いて、さらに多くのパートナーシップが控えているのかについてはコメントしていない。またMcGrathもしくはMerchbarが、その品揃を拡張していくのかに関しても言及していない。

さらに注目すべき点は、現在6000万人以上の有料ユーザーと、全体で1億4000万人を超えるユーザー(無料で広告付き音楽を聴いているユーザーを含む)を抱えているSpotifyが、その利用者層を活用して、コミュニティ内のビジネスパーソン(すなわちSpotify上ではミュージシャン)たちに対して訴求しようとしていることだ。

「Maggie Lindemannは非常にエキサイティングな若手アーティストです。毎月700万人以上の世界中のファンたちが、Spotify上で彼女の音楽を聴いています」と声明で述べるのは、Spotifyのアーティストアンドファン獲得責任者のJordan Gremliだ。「美容製品を革新的な方法で提供する、Pat McGrathとのこのパートナーシップによって、LindemannはダイレクトにSpotifyで彼女の音楽を聴くファンたちとつながることになります」。

Spotifyはこうした売り上げから利益を得ることはないが、アーティストたちに同プラットフォームをマーケティング活動に利用し続けてもらうための手助けとなる。そして利用者たちも、単に音楽を聴くため以外の目的でもプラットフォームを訪れるようになる。こうしてアーティストとユーザーの両者が引き付けられることになるだろう。

[原文へ]
(翻訳:Sako)

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