ネコの多様性を堪能しよう。魅力に溢れる10種のネコ科動物

ネコの多様性を堪能しよう。魅力に溢れる10種のネコ科動物

  • カラパイア
  • 更新日:2017/11/22
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ネコ科と一口に言っても36以上の種がおり、みんな違ったみんな生粋のハンターである。嗅覚や視覚が鋭く、強靭な後ろ足と鎖骨を備えるために非常に俊敏。身を隠すことも得意で、接近を悟られぬまま獲物に近づくことができる。

通常群れは作らないものの、時に仲間と助け合うこともある。

イエネコはもちろん、トラやライオンやチーターなどはよく知られているが、あまり知られていない仲間もいる。カラパイアには登場しているものも含まれるが、一般的には知名度は低いものの、魅力に溢れた10種のネコ科動物をまとめてみていくことにしよう。

10. マーゲイ

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長く、環状模様のある尻尾を特徴とする。南アメリカに生息し、木登りが大の得意だ。常に身を隠すことを好み、樹上から降りてくることは滅多にない。出産すら木の上だ。主に熱帯雨林で暮らすが、コーヒーやカカオの農場で姿を見かけることもある。

ネコ科でも特に俊敏。足先が幅広で器用なために、片足だけで枝からぶら下がることができる。また足が180度くるりと回ることもでき、跳躍力も優れている。

主に鳥、爬虫類、猿などを食べる。またパイドタマリンの子供の真似をして大人を引き寄せる姿も目撃された。単独で行動し、人間のように通常は子供を1匹しか生まない。

森林の伐採によって生息域は減少傾向にある。また違法な飼育や毛皮目的の狩猟によっても個体数を減少させている。このまま何もしなければ、いつの日か絶滅してしまう恐れがあるという。

関連記事:クリクリお目目で木登り達人。南アメリカの固有種、マーゲイにズームイン!

9. サビイロネコ

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世界最小クラスのネコで、大抵のイエネコよりも軽い。その名の通り、灰色の被毛にはサビイロの斑点があしらわれている。お腹は白く、尻尾には斑点がない。大きな丸い目の色はさまざまだ。

インドやスリランカの固有種で、森林、石の多い山麓、藪、草原などで暮らし、廃屋に潜んでいることもある。

主な餌はネズミやニワトリなどの小動物だが、シロアリを食べたり、チャンスがあればガゼルなどのもっと大きな獲物を襲うこともある。

繁殖サイクルはイエネコに似ており、1回の出産で1~3匹産むが、その子育てについてはほとんど分かっていない。珍しい動物であるが、イヌや人間に襲われたりする他、生息地も減少しつつある。

8. マレーヤマネコ

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その生態については謎に包まれている。英名は「フラットヘッドキャット」といい、その名の通り平たい額を特徴とする。大きさはイエネコとほぼ同じで、頭部はダークジンジャー、被毛は茶色で、腹部は白である。

他のネコに比べると植物やフルーツを好むが、基本的には肉食性で水中の動物を食べる。そのため手には水かきが発達しており、爪が完全には引っ込まない。泳ぎが得意で、飼育下では生後間もない子猫が水中に飛び込む様子が観察されている。

出産は1度に1~4匹程度。生息地の減少、違法取引、河川の汚染という脅威にさらされている。スマトラ島やボルネオ島、マレーシアに生息。マレーシアでは絶滅しかけたが、ヤシのプランテーションに適応した個体が発見されている。

7. アンデスネコ

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灰色と黄茶色に彩られた豊かな被毛に覆われたネコ。最大4000メートルまでの石が多く乾燥した高地に生息する。

中型で夜行性。生態はよく分かっていない。繁殖行動についてもほとんど情報がなく、子猫を数匹産み、時折つがいで行動することくらいしか分からない。主に山間部に生息するビスカッチャというウサギにそっくりなネズミを食べる。

アンデスネコはいくつもの脅威にさらされている。家畜を襲うとして殺される他、その畜産農家によって生息地が破壊されている。鉱業や狩猟の影響もある。また医療・宗教・食料の目的で地元民によって殺されることもある。対策を講じなければ、絶滅の恐れがある。

6. クロアシネコ

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カラパイアではおなじみのクロアシネコはアフリカ最小のネコで、微かな音を聞き分ける大きな耳と、熱から手を守るため黒くなった手足を特徴とする。

関連記事:ニヤニヤが止まらない。世界最小の猫、クロアシネコの赤ちゃんが一般公開に(米フィラデルフィア動物園)

南アフリカ、ナミビア、ボツワナの砂漠や草原に生息し、時折群れを形成することもある。動物学者による目撃事例はないが、地元の人によれば、体重1~2.5キロのクロアシネコはキリンすら狩ることがあるという。ジャッカルと互角に渡り合うことも知られている。

餌は卵、両生類、イナゴ、げっ歯類、若いスプリングボック、爬虫類、野ウサギ、鳥など。待ち伏せや追跡といった狩りの他、2メートルもジャンプして鳥を捕まえることもある。

1度に1~4匹を出産するが、こうした時期以外は単独で行動する。食中毒、生息地の細分化、イヌによって個体数が減少している。しかし大胆な生態が幸いし、多少の保護があれば状況が好転する余地はある。

5. イリオモテヤマネコ

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現在ではベンガルヤマネコの亜種だと考えられている。1965年、沖縄県の西表島で発見され、生息域は日本の西表島に限られており、同島の海岸、湖沼、低丘陵、川などで暮らす。

大きさはイエネコに近く、白いマークのある黒っぽい被毛と黄金色の目が特徴。オスの方がメスよりやや大きく尻尾は先端まで太い。

多才であり、泳ぎと木登りが得意。木や岩場の洞穴などで1~4匹を出産する。開発による生息地の破壊、イヌによる捕食、交通事故、イノシシ用の罠やカニ罠による混獲などにより生息数は減少しており、国の特別天然記念物に指定されている。

野良猫と交配し、雑種を産むことがある。野生化したイエネコと餌・なわばり・交配相手を競合することもある。しかし最大の脅威は、西表島の固有種で生息域が限られている上に、遺伝的多様性に乏しいことだろう。

4. ジャガランディ

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その名にもかかわらず、ジャガーには似ておらず、実はピューマ属に分類される。小型のネコで、細い指と長い尻尾、ずんぐりとした手足に小さい耳、黒・灰茶・赤茶の被毛が特徴。

生息地はメキシコ南部から南アメリカの大部分にかけての森林、草原、湖沼、低木地である。餌はげっ歯類、果実、鳥、爬虫類と多岐に渡る。昼間の間に活動することが多く、またつがいで狩りをしたり移動したりすることもある。鳴き声が豊富で13種の鳴き方がある。

人里離れた場所で1~4匹の子猫を産む。ここで紹介した他のネコとは違い、現在絶滅の危機にはない。毛皮に人気がないためだが、家禽を襲うとして殺されることもある。

3. マーブルキャット

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体は小さいがウンピョウにそっくりだ。東南アジアの森林にのみ生息しており、その生態は謎に包まれている。

短いが柔軟な手足を使って樹上で暮らしていると考えられている。非常に俊敏で、マーゲイと同じく、手の部分が180度回転する。1度の出産は1~4匹とされるが、繁殖行動についてはほとんど分かっていない。

また餌についてもほとんど分かっていないが、コウモリを食べるとも言われる。生息地である森林は開発や農業などで減少しつつある。対策を講じなければ、いずれこの世から姿を消してしまうかもしれない。

2. アジアゴールデンキャット

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豊かな被毛は黒、赤茶、灰色、あずき色、金茶、茶色で彩られる。中型のネコで、東南アジアの森林や岩場で暮らす。希少な種で生態についてはほとんど分かっていない。

地上で活動することが多いが、木に登ることもある。メスは1~4匹を出産。オスはメスを殺してしまう上に子猫まで食べてしまうため、動物園での繁殖は非常に難しい。しかし人工授精の成功事例がある。(だが、日本のwikipediaによると、オスは子育てに積極的に参加し、時には遊び相手になってやることもあると記述されているので、諸説あるようだ)

アジアゴールデンキャットが直面する脅威を鑑みれば、その意味合いは大きい。彼らは毛皮目的や家畜を保護する名目で殺される他、食用にされることもある。地元ではその肉を食べると力がつくと考えられており、骨の粉末は解熱剤として利用される。

非常に魅力的なネコだが、性格が荒々しいこともあって、保全は一層困難なものとなっている。

1. ジャガーネコ

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小さい斑点が特徴で、南アメリカ北部の一部に生息する。見た目はか弱そうだが、侮ってはいけない。高度3600メートルまでの高地でも生息しているのだ。森林や低木地の他、人間の生活圏の付近で暮らし、他のネコに比べると個体数の密度も高い。

マーゲイの近縁だが、それよりも小さく、また地上で過ごすことが多い。俊敏で器用に木登りもできるが、狩りは好物のげっ歯類がいる地上で行う傾向にある。

1度の出産は1~3匹。オスは敵対的であることがある。飼育下のジャガーネコが23年生きたという記録があるため、ネコ科の仲間としては寿命が長い方だろう。

大型のネコ科動物と競合しているという危険もあるが、最大の脅威は生息地の縮小や毛皮取引・珍しいペット需要といった人間によるものだ。コーヒーのプランテーションでも生存できる適応性の高さが、保全に期待を持たせてくれる。

※追記:2017/11/22 本文を一部訂正して再送します。

via:10 Fantastic Little-Known Felines/ translated by hiroching / edited by parumo

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