9歳、10歳が抱える“2大ストレス” プレ思春期に親はどう対処する?

9歳、10歳が抱える“2大ストレス” プレ思春期に親はどう対処する?

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  • 更新日:2017/10/13
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9歳、10歳のプレ思春期が抱える2大ストレス。対処法を間違えると…(※イメージ写真)

プレ思春期とよばれる9歳、10歳は、子どもの体も心も大きく変化を迎える時期です。いつもイライラしていたり、なんとなくだるそうに見えるのも、脳の中でさまざまなホルモンなどが活発に分泌されるているため。心も体もとても不安定な状態なのです。

また、この頃になると自我もしっかりと確立されてきます。ですから、それまでは気にならなかった、ほかの人との違いや差もわかるようになるのです。

そんな多感なプレ思春期の子どもたちが、より大きくストレスを感じるのが「友だち」と「塾」。親には見えにくい部分でもあり、子どもたちもなかなか本音を言いづらい部分でもあります。『AERA with Kids 秋号』では、子どもの本音に寄り添う親の対応を、専門家に聞きました。

*  *  *

【ストレス1:友だち】

「小学校では、2年ごとにクラス替えが行うところが多いのです。すると、1年生の次は3年生。このクラスが4年生になって友だちが固定化すると、グループが生まれやすくなるんです。とくに、女子はその傾向が顕著ですね」と話すのは、教員生活を経て、現在は風路教育研究所を主宰する風路京輝さんです。

友だちグループは、プレ思春期の子どもたちの大きな悩みの種にもなるのです。

■グループに入れない

中には、まだどこの友だちグループにも入れていない子どももいます。入りたいのに、入れない焦りと寂しさは、大きなストレスに。風路さんは「自己肯定感が高く、自分に自信がある子どもは、グループに属さなくても平気なのです。逆に、自信がない子どもは、いつも誰かと一緒でないと不安で、友だちと固まる傾向があります」と話します。

「もし、子どもがこんな悩みを持っていることがわかったら、担任の先生にこの状況を知らせておくのがベターでしょう。高学年になると、修学旅行などの行事もあります。グループに関しては、先生が配慮してくれるはずです」

■グループをかわりたい

「今のグループには意地悪な子がいるから、ほかのグループに入りたい。でも、ほかはどこもしっかり固まっているから……」とひそかに悩んでいる子どももいます。風路さんは「日ごろ、学校での人間関係やその子の性格を把握しているのは、が担任の先生です。現状を相談してみましょう。ほかのグループに声をかけてくれるなど、力を貸してくれますよ」と話します。

友だち関係で悩む子どもを前に、親はつい「じゃあ、◯◯ちゃんにいれて、って言えば?」などと言いたくなってしまうところ。しかし、ベストは、子どもの様子を観察して、気になることは担任の先生に相談しておくこと。状態を共有しておくことなのです。

「子どもの友だちストレスを軽減させるには、子どもの得意なことを見つけて、自信を持たせてあげることも有効です。また、親も保護者会やPTA活動に参加するなど、学校とかかわりをもっておくこともおすすめです。クラスの雰囲気も自分の目で確かめられるし、わが子の学校での様子も耳に入ってきますよ」

もうこのくらいの年齢だから、そこまで関わらなくても大丈夫かな、と親は思いがち。でも、この時期こそ、手はかけずにそっと見守る姿勢が大切なのです。

【ストレス2:塾】

中学受験に向けて、塾に通い始めるのも、プレ思春期のころがもっとも多く見られます。しかし「塾では、勉強以外の葛藤もたくさん経験するのです」と話すのは、有名中学受験塾で10年以上算数の講師を務める田村真紀さん(仮名)です。

■成績マウンティング

塾で行われるテストの成績で、クラスやコースが分けられるところも多くあります。そんなとき、友だちから「おまえ、コースが落ちたー!」とからかわれてしまうと、からかわれた当人は悔しいやら悲しいやら……。

「テストの成績は、塾の子どもたちにとって格好の話題です。それをマウンティングされたら、子どもは落ち込んでしまうのです。そんなとき、親が『こんな成績とって、もうあとがないのよ!』なんて追い打ちをかけるような言葉を浴びせたのでは、子どもは傷ついてしまいます。もうじゅうぶん自覚しているのだから、しっかりと子どもの話を聞いて、気持ちをポジティブに変換させてあげましょう」

■塾の費用が気になる

実は「高いお金を払ってくれているから、頑張らなきゃ……」と塾の費用を気にしている子どもも多く見られるそう。これが、子どもへのプレッシャーとなります。「子どもに対して、お金の話はNGです。ただでさえ成績のプレッシャーと戦っているのに、さらに親に負担をかけているという負い目を感じさせては気の毒です」と田村さんは話します。

■親の態度が変わった

田村さんにぐちをこぼす子どもたちの声には「最近、お父さんもお母さんも勉強の話しかしてくれない」「『あと1年しかないのよ』ってママが口ぐせみたいに言うの」といった、親にまつわることが多く聞かれるそう。

「塾や学校で勉強漬けで、家庭でも勉強の話ばかりでは、息がつまってしまいます。せめて食事時くらいでも、家族で会話を楽しみましょう。そして、子どもの話をよく聞いてあげてほしいと感じます。また、『あと1年』『どうしてこれくらいの量ができないの』といった、大人の感覚で期間や量をいわれても、子どもは困惑するだけです。その量がわかるのは、経験がある大人の発想。子どもにとっては、想像もつかないものなのです」

田村先生が子どもたちを見ていて感じることは、親子関係が良好である子どもは、勉強もうまくいく傾向にあるということ。

「『親に愛されている』『認められている』と感じている子どもは、少々叱られても平気ですし、前に進めるんです。そんな家庭は、親も成績に一喜一憂せず、子どもを信頼して応援してあげているんですね。うまくいっている家庭は、そこがしっかりしています」

*  *  *

親が気づかないところで、プレ思春期の子どもたちは悩み、ストレスを感じているもの。さりげなく、親は気を配ってあげたいところです。『AERA with Kids 秋号』では、このほかにも「いつもイライラしている」「ダラダラしてやる気がなさそう」……といった9歳、10歳の子どもによく見られるケースをピックアップ。プレ思春期の子どもたちに対する親の対応を、さまざまな場面から考えています。

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