高域の解像度と音場感が違う!FitEar『Air2』深化の意味

高域の解像度と音場感が違う!FitEar『Air2』深化の意味

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/14

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

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■Introduction

私が愛用中のイヤモニはFitEar『Air』である。ダイナミック型とBA型のハイブリッド2Wayで、ベントのないジョートレッグシェルを採用している。登場は2015年。それから2年、2017年に『Air2』が発表された。使っているドライバーはフォステクスカンパニーから提供を受けた9mmダイナミック型とBA型で『Air』と同じらしいのだが、これまでの開発で蓄積したFitEar独自のエアフロー制御をより深化させているという。進化ではなくて深化なのだ。内部設計を見直して、さらに深みのあるサウンドを目指したという。深みとは具体的に何なのだろうか?

『Air』と『Air2』は独立したモデルとして併売されるという。その違い私も聴き比べてみたい。ということでヘッドフォン祭などで試聴したのだが、ユニバーサル化したものを聴くのでイマイチその深化が把握できなかった。今回、カスタムイヤモニが完成したので、その音の違いに迫ってみたい。

■Design

一般的なハイブリッド型とダイナミック型のカスタムイヤモニにはシェルにベントと呼ばれる空気穴が開いている。これはスピーカーのバスレフポートとは違い、ダイナミック型ドライバーが密閉空間にあると空気が抵抗になって動きにくいので、空気が自由に動くように開けられた穴なのだ。しかし、穴があると外部の音が入ってきてS/N的には不利になる。この密閉空間による空気抵抗は実はシェル側だけでなくピッタリ塞がれた耳側にも生じている。

スピーカーで考えると容積の小さいな密閉型は鳴らしにくいので、容積をものすごく大きくすれば空気抵抗が少なくなるという考え方がショートレッグシェルなのだ。イヤモニのノズル部分が長ければ、それだけ外耳道にできる空間は狭くなる。そこでノズルを短くすることで空間を広くしてベント不要を実現したのだ。

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イヤモニはペリカンケースに収められ、メッシュポーチ、ケーブルクリップ、クリーニングブラシが付属する。

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メッシュポーチの色は明るいグレー。

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右側に製品名とPowered by Fostexの文字が入る。

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左側にネームなどの指定の文字とFitEarのロゴが入る。

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左が『Air』で右が『Air2』、ヨコから見ると厚みが違う。

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同じショートレッグでも形状と穴の深さなどが異なっていた。

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フェイスプレートの形状も異なることが分かる。

■Impression

『Air2』はシェルの容積が増えて見るからに低音が出そうな雰囲気を醸し出す。フェイスプレートのカラーはフォステクスのコーポレートカラーのオレンジから、FitEarのイエローが標準色となるが、オーダー時にオレンジ、レッド、ブルー、イエロー、ホワイト、ブラックの6色から好きな色が選べる。付属ケーブルは『FitEar cable 007』となる。気になる音だが、予想に反して低音の量感たっぷりではなかった。変化したのは高域の方で、より高解像度になった。『Air』がダイナミック型が主体で高域にスーパーツイーター的にBA型を加えたのに対して、『Air2』はもっと積極的にBA型の特徴を出している。つまりハイブリッド型の王道である。なめらかだった音は粒立ちがよくなり、その違いは『iPhone7』に変換ケーブルを使って接続した状態でも分かる。

試聴にはA&ultima『SP1000』とMASS-Kobo『model404』を使った。『Air』の音はホットで全ての音が耳に迫ってくる。情熱的な演奏にピッタリである。森恵「ユメオイビト」(48kHz/24bit)ではギターの伴奏も熱い! ボーカルと同じぐらいの存在感で迫ってくる。これが『Air2』で聴くとギターが一歩下がって、伴奏の立場をわきまえてくれる。オーディオ的に言えば、音場感がより正確に再現されている。私の耳は『Air』に慣れているせいもあって、全てが近くても違和感がなく、かえって『Air2』で聴くと中低域の厚みが物足りなくも思える。須山社長によればBA型はエージング不要で音は変わらないそうだが、ハイブリッドの場合はダイナミック型を搭載しているので、エージング効果があるかもしれない。これはあくまでファーストインプレッションである。私には音の深化とは、奥行き方向が深くなったという意味に感じられる今日この頃である。

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ケーブルは専用2pin式でリケーブル対応、ORB『Clear force FitEar』のバランスケーブルにも交換できる。

写真・文/ゴン川野

オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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