宮澤ミシェルがミャンマー戦・パラグアイ戦から見えた日本代表の課題を指摘「W杯2次予選の間にCBのバックアッパーにもっと力をつけてほしい」

宮澤ミシェルがミャンマー戦・パラグアイ戦から見えた日本代表の課題を指摘「W杯2次予選の間にCBのバックアッパーにもっと力をつけてほしい」

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  • 更新日:2019/09/17
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W杯2次予選の日本代表について語った宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第114回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、日本代表について。ミャンマー戦に2-0で勝利し、W杯2次予選を上々の滑り出しを切った日本代表。しかし、宮澤ミシェルはW杯2次予選中に改善すべき問題点があると指摘する。

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日本代表は2022年W杯カタール大会に向けたアジア2次予選の初戦で、ミャンマー代表に2対0で勝利。まずまずのスタートを切ったと言っていいんじゃないかな。

FIFAランクで日本代表が33位に対し、ミャンマー代表は135位。これだけを見ると、日本代表がもっと得点を奪ってよかったと思う人もいるかもしれないけど、サッカーは圧倒的な実力差があるほど、難しい試合になることが少なくないんだ。

明らかな格上と対戦する場合、格下のチームはゴール前を固めて引き分け狙いでくるからね。日本代表だって過去のW杯予選では、そうした戦いに苦しんだことがあった。

そうした相手に対して、日本代表は前半に中島翔哉が先制点、南野拓実が追加点を奪い、常に主導権を握って進めることができた。中島はすっかり日本代表の攻撃の中心になったよな。彼がボールを持つと、何かが起こりそうな予感が漂ようからね。

後半もゴールチャンスは何度もあったけれど、そこを決めきれなかったのは今後の課題。だけど、W杯予選の初戦だからね。しかも、アウェーの地で、デコボコのピッチ状態やあれだけの大雨が降っていたことを差し引けば、十分に及第点だよ。

注目度が高い久保建英は81分から途中出場して、日本代表としてのW杯予選の最年少記録を塗り替えたけれど、そういう記録面での注目のされ方が落ち着いてくれば、もっと彼の良さが日本代表でもフィットしてくるだろうね。

その久保が頭角を現していることで、攻撃陣は刺激を受けているんだろうね。とりわけ、ポジションのかぶる堂安律は、もう一皮剥けそうな気配が漂っていたよ。少し前までは「自分が、自分が」というプレーが強かったけど、個で勝負するところとチームメイトをうまく使うところのバランスが取れるようになってきた。今後の堂安も楽しみだよ。

守備陣はキャプテンの吉田麻也と冨安健洋のCBがバツグンによかった。それだけに格下相手との対戦が続くW杯2次予選の間に、彼らのバックアップになる選手に目処をつけてもらいたいと思っているんだ。

ミャンマー戦の直前に行なわれたパラグアイ代表とのテストマッチでは、植田直通がCBで起用されたけれど、フィードの部分で物足りなさが目立った。彼が高校時代から、将来は日本代表のCBの柱になれる選手だと期待しているだけに、伸び悩んでいるのが歯痒くて仕方ないよ。きっと日本代表に定着しようと焦っている部分もあるんだろうな。それが状況判断を鈍らせているじゃないかな。持っている能力は間違いなく高い選手だから、海外で経験を積みながら、自分のプレーに自信を深めてもらいたい。

CBで冨安の代わりを務められる選手の有無は、手薄な右SBにも影響してくる問題なんだ。冨安は今シーズンから移籍したボローニャでは右SBで使われていて、パラグアイ戦でも後半から右SBを務めた。彼はあのポジションでも効いているからね。もし不動の右SBである酒井宏樹に不測の事態が起きたときには、その穴埋めに冨安を起用できる。それを可能にするためにも、CBのバックアッパーがもっと力をつけてほしいんだ。

チーム力を高めるには、控え選手のレベルアップは不可欠なこと。これはCBに限らず、FWでは大迫勇也の代わりになれる選手をどうするかの大問題もある。大迫レベルの選手はそう簡単に現れないんだけど、そこに少しでも近づける選手をつくることも重要だからね。

今回は鈴木武蔵や永井謙佑が招集されたけれど、南米選手権に招集された上田綺世(鹿島)もおもしろい存在。アジア最終予選や2022年W杯で戦力になれるように、彼らに経験を積ませてもらいたいね。

来月は10日にモンゴル代表(@埼スタ)、15日にアウェーでタジキスタン代表と対戦する。W杯2次予選の日本代表はグループ内の対戦相手にも恵まれているから、勝敗にこだわるのはもちろんだけど、森保(一)監督が控え選手たちをどう起用しながら日本代表のチーム力へと昇華させていくのかにも注目しているよ。

構成/津金壱郎 撮影/山本雷太

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