最近になって各地で発見された「眠っていたお宝」のクルマたちを、まとめてご紹介!

最近になって各地で発見された「眠っていたお宝」のクルマたちを、まとめてご紹介!

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  • 更新日:2017/09/14
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ガレージや納屋に仕舞われたまま、いつしか忘れられた名車。そんな"お宝"の発見は、全てのクラシックカー・エンスージアストの夢だ。古びた納屋や物置と化したガレージに踏み込み、ビニールシートやいくつもの箱をどかしてみると、それは見つかる。埃まみれで、明らかに手入れが必要だが、目を細め、頭を傾けて細かな部分をよく見てみると、その本当の姿に気付くのだ。数十年もの間、眠り続けたまま、ずっと発見されることを待っていた、道路というあるべき場所へ戻ること待ち望んでいるクラシックカーであると。

そんなクルマは英語で「バーン・ファインド(Barn Find)」と呼ばれる。「Barn(納屋)」という言葉が入っているが、どんな場所で発見されたクルマでもこう呼ぶのだ。バーン・ファインドを見つけることは、カー・コレクターにとって、考古学者が古代文字を解明した時や、冒険家が地図にない場所を発見した時と同じだ。

最近、このようなバーン・ファインドの話をよく耳にする。クラシックなアメリカン・マッスルカーから、ヴィンテージの稀少な欧州車など、この数年で様々なクルマが見つかっているのだ。

その記憶が再び忘れられてしまわぬうちに、過去十年以内に発見された貴重なバーン・ファインドをまとめてご紹介しておこう(金額は現在のレートで換算)。

1969年製 フェラーリ「365 GTB/4 デイトナ」

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【ギャラリー】1969 Ferrari 365 GTB/4 Daytona Berlinetta Alloy25

1969年製フェラーリ「365 GTB/4 デイトナ」といえば、それだけで希少性が高い名車である。だが、最近になって日本で発見されたこの個体は、公道走行用として製造された唯一のアルミ製ボディを持つデイトナなのだ。

"公道走行用"という点が他にはない特徴だ。フェラーリはアルミ製ボディのデイトナを何台か製造したが、他の5台は全てレース用に作られたクルマなのだ。この赤いボディ・カラーに黒いインテリアを組み合わせたデイトナは1台だけ、最初から公道走行用として製造された。イタリアの自動車雑誌の創設者に販売され後、何人かのオーナーを経て、1971年に日本に輸入されたという。最後のオーナーが1980年までドライブを楽しんでいたというが、それから今年になって発見されるまで、日本で眠り続けていた。

走行距離は3万6,390kmで、エンジンとシャシーの製造ナンバーが合致していることは専門家によって確認されている。純正の工具セットやノックオフ・ホイールを着脱するためのハンマーも付属している。

RM オークションは9月9日にイタリアで開催された「フェラーリ〜伝説と情熱」オークションにこのデイトナを出品。予想落札価格140万~170万ユーロを上回る180万7,000ユーロ(約2億3,500万円)で落札された。

日本の車庫で眠っていた、世界に1台のアルミ製ボディを持つフェラーリ「365 GTB/4 デイトナ」がオークションに

バイヨン・コレクション

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【ギャラリー】Baillon Collection Barnfind Auction from Artcurial Photos28

一度に発見された近年のバーン・ファインドで、最も凄かったのはバイヨン・コレクションだ。運送会社を経営していたフランス人、ロジェ・バイヨン氏が1人で収集したというこのコレクションは全部で約100台にもおよび、その中には複数台のフェラーリ、ブガッティ、マセラティ、イスパノ・スイーザなどが含まれている。これらが全て、1970年代から南フランスにある邸宅の敷地内で放置されたまま、忘れられた存在となっていた。

わずか37台しか製造されなかったフェラーリ「250GT SWB カリフォルニア・スパイダー」の上には古雑誌が積まれているが、これはまだマシな方で、中にはほとんど朽ち果てた車両もあった。2016年にその中で売却できる状態にある約60台が、アールキュリアルの開催するオークションに出品された。上のフェラーリ カリフォルニア・スパイダーは1628万8,000ユーロ(約21億1,400万円)もの高値が付き、その隣に置かれている、イタリアのコーチビルダーであるフルアがボディを手掛けたマセラティ「A6G グランスポルト・ベルリネッタ」は196万2,400ユーロ(約2億5,500万円)で落札された。

【ビデオ】総額20億円以上!? 仏の納屋で見つかったクラシックカー・コレクションが競売に!

「ランブレヒト・シボレー」のコレクション

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【ギャラリー】Vintage Chevy Collection: Nebraska Dealer Time Capsule11

バイヨン・コレクションを「質」とするなら、こちらのランブレヒト・コレクションは「量」でそれを凌ぐ。1958年から収集されて来たこのコレクションはネブラスカ州でシボレーのディーラー「ランブレヒト・シボレー」を営んでいたレイ・ランブレヒト氏が、モデルイヤーが前年となる売れ残りを値引きして販売するくらいなら、むしろその価値がいずれ認識されると信じて保管してきたものだ。

ランブレヒト氏がディーラーを閉める1996年までに保管していたクルマは500台にのぼる。年式は様々だが、ほぼ新車状態のものばかりだ。あまりにも数が多すぎて移動もできないため、2013年にオークションに掛けられることなったのだが、この時には現地の住民1,800人に加え、約1万5,00もの人がネブラスカ州ピアースに押し寄せた。走行距離わずか1.3マイル(約2km)の1958年式「カメオ」ピックアップが14万ドル(約1,500万円)で落札されたほか、走行距離11マイル(約18km)の1964年式「インパラ」は9万7,500ドル(約1,050万円)、4マイル(約6km)の78年式「コルベット」は8万ドル(約863万円)で落札され、総額280万ドル(約3億200万円)もの売り上げになった。

"コンド・ファインド"のデイトナ

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【ギャラリー】1971 Ferrari 365 GTB/4 Daytona- RM Auctions 'Condo Find' Photos21

発見されるのは実際、納屋だけではない。例えばこのフェラーリ 365 GTB/4 デイトナは、カナダ・トロントにあるコンドミニアムの駐車場で見つかった。1971年に欧州を訪れていたトロントの実業家がジュネーブ・モーターショーで展示されていたデイトナに一目惚れし、イタリアの工場へ出向いて注文したクルマだ。数ヶ月後に彼は再びイタリアのフェラーリを訪ね、1万8,000ドルを支払ってクルマを受け取ると、そのまま1ヶ月ほど欧州を旅行し、クイーン・エリザベス2でカナダへ持ち帰った。

このオーナーは18年間で5万6,000マイル(約9万km)の距離を走ったが、それからアジアに長期滞在することになったため、デイトナはカバーが掛けられ、一度も動かされることなく、オーナーのコンドミニアムの駐車場で眠ることになったという。

しかし、「このクルマを愛してくれる誰か他の人に譲りたい」と決意したオーナーは2014年11月にRMオークションズにデイトナを託し、翌2015年3月にフロリダ州のアメリア島で行われた同オークションで、77万ドル(約8,300万円)という高値で落札された。

【ビデオ】四半世紀もの間、眠っていたフェラーリ「365 GTB/4」 "デイトナ"がオークションへ

アラバマの納屋で見つかったもう1台の"デイトナ"

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【ギャラリー】1969 Dodge Charger Daytona Barn Find19

こちらの"デイトナ"は、文字通り納屋で発見されたバーン・ファインドだ。アラバマ州グレンウッドにある農場の納屋に放置されていたこの1969年型「ダッジ・チャージャー・デイトナ」は、ダッジがNASCAR参戦用にホモロゲーション・モデルとして503台を製造し、現存するのは385台ほどしかないと言われている稀少なモデルである。クラシックなクライスラー車を専門とするレストア・ショップのオーナーがこれを発見し、オーナーを説得して譲ってもらったという。

新品同様の状態の個体であれば、数十万ドルの値が付くとされているが、メカム・オークションズは、ボロボロの状態であるこのチャージャーの落札予想価格を15万~18万ドル(約1,620万~1,940万円)と見積もった。しかし、2016年1月にフロリダ州キシミーで行われたオークションでは、わずか9万ドル(約970万円)で落札されている。とはいえ、現行型のチャージャーと比べたら、最上級グレードの「SRT ヘルキャット」よりもずっと高いことに変わりはない。

納屋で眠っていた希少な「ダッジ・デイトナ」がオークションに

LAサウスセントラル地区の錆びたドイツ車たち

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【ギャラリー】Priceless collection of 'barn' finds in South Central LA10

この最後のバーン・ファインドが見つかったのは納屋ではない。前述の"コンド・ファインド"のフェラーリのように都心部で見つかった物で、欧州車を含むたくさんのクルマが格子状に置かれていた。その多くは、ドイツ車であった。

これらはロサンゼルス市内の南アラメダ通りにある「Porche Foreign Auto」という業者のスクラップ置き場で、『Town & County』誌が発見した。様々な状態のクルマがあり、多数のポルシェ「911」や、数台のランボルギーニ「ミウラ」も含まれていた。エヴァ・ブラウンがかつて所有したというレアなホルヒのロードスターもあったが、中でも特に貴重なのがメルセデス・ベンツの1935年製「500K」だ。これは伝説的な「シルバー・アロー」のグランプリ・レーサーであるルドルフ・カラツィオラ氏の為に特別に造られたクルマであり、数十億円の価値があると見られている。

By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

ガレージや納屋で長期間保管されていたクルマが見つかったという話は他にも沢山ある。もっと知りたいという方は以下の記事もどうぞ。

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