手取り17万円の児童養護施設職員からわずか5年で年間家賃収入5000万円へ。破天荒大家の成り上がり術

手取り17万円の児童養護施設職員からわずか5年で年間家賃収入5000万円へ。破天荒大家の成り上がり術

  • ハーバービジネスオンライン
  • 更新日:2019/11/22

多くの不動産投資家を輩出している北陸にあっても抜群の異彩を放つ男がいた。脱サラからわずか5年で、大家として大きな成功を収めた男の投資哲学に迫る!

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ポール氏

◆破天荒大家のクレイジー不動産投資

不動産投資を始めて5年で所有物件は富山県内を中心に100室以上、年間家賃収入5000万円を突破。月々の手残りにして約250万円と、順調に投資規模を拡大している不動産投資家のポール氏。今でこそ3億5000万円以上を借り入れながら、所有戸建て物件の平均利回りは100%超えという驚異的なパフォーマンスを発揮する大家となったが、数年前までは薄給で働く勤め人として苦労の多い毎日を送っていた。

「児童養護施設の職員として働いていたのですが、収入面の不安を解消すべく、バイトに精を出しました。しかし、結果は過労がたたり血尿が出る始末。無理な副業で体を壊した反省から、今度は株やFXで不労所得を目論みましたが、大きく損をするだけでした」

そんな苦境の最中に出合ったのが不動産投資だった。

「大家さんのブログをチェックする中で、同じ富山県に住む不動産投資家、ふんどし王子と吉川英一さんの存在を知り、めちゃくちゃ憧れていました。その2人のセミナーに参加して、2人だけでなく、多くの人と知り合えたのが契機になりました。その後も融資付けに苦労をしていた際には物件を紹介してくれた不動産屋の社長が、付き合いのある信金に電話をして、『ワシの物件に融資を出さないとは、どういうことだ!』と怒鳴ってくれたら融資が下り、無事一棟ものをゲットできたり、本当にいつも人に助けられてます」

◆利回り70%を超える「陸の孤島アパート」

持ち前の人間力が支援してくれる人を引き寄せ、突破口を切り開いてきたポール氏。大家業を始めて4年でセミリタイアを果たした。

「うまく売却を織り交ぜたことで、投資を加速させることができました。リタイアするには物件を買い続ける必要がありますが、物件を買うにはそもそも現金が必要。時には思い切って売却してキャッシュをつくることで新築の頭金や、ボロ戸建ての購入資金を捻出してきました。不動産で早めにセミリタイアしたい人は売却も視野に入れて動くことが不可欠です」

そんな彼には大家としての自信を深めた思い出深い物件がある。

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鬱蒼とした草木が生い茂る物件。こういった物件を切り開き、客付けを行うことで高利回りを実現

「『陸の孤島アパート』と呼んでいた、人口わずか500人しかいない地域にある8室のアパート。400万円で買ったこの物件を全空状態から自力でDIYや客付けを行い、満室にしたことで大家としてやっていく自信がつきましたね。年間家賃収入は288万円なので、利回りは72%。その町のマーケットシェアの1.6%を動かしたわけですから(笑)。今の僕なら無人島に家を買っても客付けできると思っています」

◆価値を上げられることは自分でやる!

自前でリノベを行うのはすでに朝飯前。「不動産に関連して価値を上げられる分野は自分でやっていきたい」と考え、実行を続ける。

「先日、庭を駐車場にする見積もりを取ったら120万円と高かったので、自分でユンボの免許を取って整地したら10万円で済みました。それだけで100万円以上のお金が浮くわけですから利回りは雲泥の差。ジャンクな物件は工夫の仕方がいくらでもあるので面白いですよ(笑)。残置物が多い物件を引き取ることも多いので、古物商免許があると便利かと思ってます。先日も新しい物件で30万円分くらいの貴金属を残置物から発掘しました。さしずめボロ戸建て鉱山、気分はトレジャーハンターです(笑)」

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キッチンも100均グッズを駆使して再生させる。再生前

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水回りはDIYの工夫次第で格安に蘇らすことができる。再生後

その掟破りの行動力でポール氏は収入の幅をさらに広げる。

「最近では情報発信に使っているYouTubeの広告収入や全国で行っているセミナー講演料、自分のオリジナルグッズにLINEスタンプ……いろいろ手広くやっています(笑)。ゆくゆくは富山駅前に『ポールタワー』を建てる最終目標があるんですけど、それとは別で自分の可能性を広げることにはいろいろ挑戦したいです」

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風呂やトイレの改修も自ら行う。再生前

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和式トイレを洋式に変えるだけで客付けの難易度も変わるという。再生後

元手が乏しかったり、属性が不利だったとしても不動産投資をスタートできる手法として注目を集める「ボロ家投資」。先述の通り、自身もボロ家を手がけるポール氏だが、投資を始める際に固執しないほうがいいと警鐘を鳴らす。

「不動産投資を始めるにあたっては、『まずはボロ家から』と思い込んでいる人もいるように感じますが、ボロ戸建ての再生は不動産投資の長所であるレバレッジが生かしにくいんです。早くリタイアしたい人との相性は実はそれほどよくない。僕にとっては趣味の延長みたいなところがあり、面白く発信しているけど、世間の多くの人は別にボロ戸建ては好きじゃないと思う(笑)。手段の一つとして、ボロ戸建て投資があるという程度に思ってほしいです」

◆「又貸し」なら数万円で大家になることが可能

元手がないなら、「“持たざる者なりの戦い方”がある」とポール氏はアドバイスを続ける。

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ポール氏が手掛けた新築アパート。「超高利回り築古物件と新築を組み合わせて投資しています」

「投資資金のない方には又貸しでの不動産投資がおすすめです。これなら大きなローンもいらないですし、数万円あれば始められます。例えば、大家さんから1万円で家を借りて、5万円で借りてくれる人を見つければ自分には4万円入る。勝手に又貸ししてしまうと賃貸借契約違反になるので、『転貸借契約書』を結ぶ必要はありますが、そんなに面倒なことはありません。今は全国的に空き家が問題となっているので、わずかなお金でももらえるなら貸したい人は大勢います。実際に僕も1万円で借りたものを手直しして6万円で貸していますし、この手法をアパート1棟丸ごと適用しているところもあります。今は10棟ほど貸借物件を持っていて、毎月の手残りだけでも20万円は超えています」

さまざまな手法を駆使して収入の多角化を実現するポール氏だが、柔軟性こそが肝心だと強調する。

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残置物が多い物件では、金貨や金杯など換金性の高い掘り出し物が出ることも珍しくないとのこと

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「僕が不動産投資を始めたのは5年前ですが、その5年で環境は大きく変わりました。今は『プログラミングが稼げる』なんて人もいるし、少し前は仮想通貨がはやった。さらに1年後は別の何かがはやっているかもしれない。いろいろな選択肢から自分にとって最適なものを選べばいい。別にサラリーマンがすべてではないし、投資家が偉いわけではない。もちろんボロ戸建てがすべてでもない(笑)。目的地をきちんと設定して最適な経路を選ぶことが何より大切ですし、不動産はそのための手段の一つだと考えてやっています」

従来の不動産投資の枠に囚われず、破天荒に活躍するポール氏の動向からは今後も目を離せない。

【ポール氏】

’83年、富山市生まれ。大学卒業後、養護施設職員を経て、不動産投資を開始。著書に『手取り17万円の努め人が「僕ちゃん天才」と言い始めたら年2400万円稼げた超成功法則』

取材・文/栗林 篤

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