何日出ないと便秘?【漢方基本のき Vol.3】

何日出ないと便秘?【漢方基本のき Vol.3】

  • MYLOHAS
  • 更新日:2017/12/07

漢方にまつわる疑問に答える、「漢方の基本のき」。Vol.3のテーマは、女性の多くが悩んでいる便秘です。

ある調査では女性の約8割もの人が便秘に悩んでいるとも言われています。女性に多く、男性に少ないのは何故なのでしょうか。これには便秘が起こるメカニズムが大きく影響しています。今回は漢方薬と便秘の関係について、芝大門いまづクリニックの今津嘉宏先生にお話をお伺いしました。漢方薬を上手に活用して、辛い便秘を改善しましょう。

Q.排便は1週間に2〜3度です。改善方法はありますか?

排便は1週間に2〜3度あればいいほうです。お腹が張って苦しいと感じるときは市販の便秘薬を飲んだりもしますが、だんだん効かなくなっている気もします。食事や運動などにも気をつけているつもりですが、なかなか改善しません。

A.本人が排便に不快や苦痛を感じれば「便秘」です。まず便秘のタイプを知りましょう。

一般的には3日以上便が出ない、1週間に2回以下の排便だと便秘だと言われています。しかし、排便の回数や量は個人差が大きいので、何日出なかったから便秘というわけではなく、お腹が張って苦しい、薬を飲まないと便が出ない、便が硬くて排便が苦痛、スッキリ出た感じがないなど、本人が排便に不快や苦痛を感じれば「便秘」と定義しています。ですので、1日おきに便が出ていても便が硬くて排便が苦痛、スッキリしないなどの自覚症状があれば便秘といえます。

便は大腸で作られます。口から食べ物が入ると、胃で消化され、小腸で栄養素を吸収、大腸を通り抜けるうちに水分が吸収されて固まり、便として排泄されます。健康な大腸は「ぜん動運動」という収縮する動きを繰り返すことで、スムーズに便を送りだしていますが、このぜん動運動が弱かったり、逆に強すぎたりすると便秘が起こります。特に女性は、男性に比べて筋力が弱いために便を押し出す力が弱くなったり、また女性ホルモンの影響で月経前には便秘をしやすい、食事制限などのダイエットで便が出にくくなることがあります。

「便秘は病気ではないし、いつものことだから」と市販薬などを使って対処をしている人も少なくないでしょうか。便秘が続いて便が腸内に長くとどまると、肌荒れや吹き出物が出る、イライラや不快感、肩こりや腰痛、だるさ、腹痛やお腹の張り、食欲低下などが起こります。また、慢性的な便秘は大腸がんの原因のひとつとも言われており、糖尿病などの生活習慣病も発症しやすくなると言われていますから、早めに対処することが大切です。

あなたの便秘はどのようなタイプでしょうか。下記から多く当てはまるものをチェックしてみてください。

【A】大黄甘草湯
・便が硬くて排便が苦しい
・甘いものが好き
・冷たい飲み物を飲むことが多い

【B】桃核承気湯
・便が出ないとお腹が張って苦しい
・イライラしやすい
・肩こりや腰痛がある

【C】大建中湯
・便秘と下痢を繰り返す
・お腹が痛くなりやすい
・ストレスが多い毎日を送っている

便秘の解消には、漢方薬が大活躍します。というのも、便秘を解消するための漢方薬は種類が豊富なので、ひとりひとりにあったお薬を服用することが可能だからです。便秘を解消する漢方薬の多くに含まれる生薬に「大黄」というものがあります。大黄は、西洋薬にもあるセンノシドという成分が含まれており、大黄甘草湯などに配合されています。【A】のタイプの方は、この大黄が入った大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)などが用いられます。また、大黄だとお腹が痛くなる場合は桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)など大黄が入ってない漢方薬を用いる場合があります。
【B】の方のように、肩こりがあったり、月経痛など月経の不調もある場合は、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)が用いられます。酸化マグネシウムとセンノシドという成分が配合されています。【C】の方のように下剤を飲むと下痢をしてしまう、冷えておなかが痛くなる、おなかが張って苦しいなど、ストレスの多い方には、大建中湯(だいけんちゅうとう)などを用います。

便秘の改善には、食生活や生活習慣の改善が大切です。野菜やきのこなど食物繊維の多い食事を摂る、水分を積極的に摂る、マッサージをしたり、運動をしたりして腸の動きを活性化させるなどはとても大切です。また、排便にはリズムが大切だと言われていますので、毎朝朝食をとった後、トイレに行く習慣を身につけることも重要です。こうした生活習慣の改善に漢方薬を加えることで、便秘やその他の症状も改善させることができます。また、便秘薬を習慣的に飲んでいて、だんだん効きづらくなってきたという人も漢方薬が期待できます。生活習慣ではなかなか改善しないという場合、一度医療機関を受診してみてはいかがでしょうか?

文/大場真代

今津嘉宏(いまづ・よしひろ)先生
芝大門いまづクリニック院長。
藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、東京都済生会中央病院、麻布ミューズクリニック院長などを経て2013年より現職。『病気が逃げ出す上体温のすすめ』(ワニブックス)、『寝転んで読める漢方薬』(メディカ出版)など著書多数。芝大門しまづクリニック

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