「30歳の誕生日までにプロポーズして」切なる願いを無視された女が、それでも彼と別れない理由

「30歳の誕生日までにプロポーズして」切なる願いを無視された女が、それでも彼と別れない理由

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  • 更新日:2019/04/22

どうしていつもうまく行かないのだろう。

気がつけばアラサーにもなり、恋愛ならいくつも重ねてきたはずなのに…。

なぜかいつも男に振り回される。逃げられる。消耗させられる。幸せとは程遠いダメ恋を繰り返してしまう。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。この連載では、自身のダメ恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。

先週は浮気を許した女を紹介した。さて、今週は?

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【今週のダメ恋報告者】

名前:村井千絵(仮名)
年齢:30歳
職業:損害保険会社・一般職
住居:自由が丘(実家暮らし)

ダメ恋報告No.2:「付き合って2年。結婚を決めてくれない彼氏とは、別れるべきですか?」

「やっぱり、別れた方がいいんでしょうか」

火曜の夜。自由が丘駅南口の『TWG Tea』

駅前にも関わらず落ち着いた空気が漂うこの場所で、今回の報告者・村井千絵は静かにため息を吐いた。

白く透明感のある肌。穏やかで、一切の邪を感じない瞳。おっとりした口調で話す千絵は、間違いなく箱入り娘であると思われた。

“ダメ恋”をしているようにはとても見えない。

しかし彼女がぽつぽつと語り出した内容は、結婚を望む30代の女性なら避けるべき、典型的なダメ恋パターンだった。

「彼も結婚を考えてないわけじゃないんです。ただ、もう少し先でもいいんじゃないかって。今は無理なんだって...」

尻つぼみにそう言うと、千絵は言葉を飲み込んでしまった。

2年付き合った彼氏に「今はまだ結婚できない」と言われた千絵。もう別れるべきか、否か。

「彼…博之との出会いは2年前。学生時代の友人が紹介してくれたんです。同い年で、製薬会社のMRなの。忙しいみたいで頻繁には会えないけど、私は私で趣味もあるしちょうど良くて。何の不満もないまま、気づけば付き合って2年が経ちました」

28歳で出会ったふたり。適齢期の男女なのだから早々に結婚の話が出てもおかしくない。ところが彼からは結婚を匂わすような発言も素ぶりも全くなかったという。

「彼...なんていうかのんびりした性格で」

苦笑いをして、ティーカップを口に運ぶ千絵。

30歳手前の女性と交際しておきながら、結婚の「け」の字も出さない彼氏。そんな男のことを「のんびりした性格」と評する彼女の方こそ、随分とのんびりしているように思うが...。

実家暮らしという安定した基盤がそうさせるのか、元々の性格なのか。

巷のアラサー女たちとは異なり、千絵はこれまで特に結婚への焦りを感じてこなかったらしい。

しかし結婚願望がないのかと尋ねてみると、即座に否定した。

「結婚はしたいです、もちろん。子どもも大好きだから絶対に産みたいし。博之がプロポーズしてくれるならすぐにでもって思ってました。でも博之が何も言ってこないから仕方ない。彼には彼のタイミングがあるんだろうし、待ってあげるべきなんだろうなって」

「私、いい女でいたかったから...」千絵はそう呟くように付け加えると、寂しげに笑った。

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しかしそうこうしているうちに、アラサーの時間はあっという間に過ぎていく。

気がつけば交際2年が経ち、いよいよ20代も終わろうという時になって、千絵は友人たちから口々に助言をされたらしい。

「結婚したい気持ちがあるならこれ以上ずるずるしない方がいいって、何人にも言われました」

結婚する気がないなら別れるくらいの強気でいくべきだ、と言った友人もいたという。

千絵としてはそこまでの覚悟も焦りもなかった。しかし30歳の誕生日を目前に控えても何の変化もない博之の態度に、少なからず不信感を抱いていたのも事実だった。

「誕生日の3ヶ月ほど前だったかな...。博之に話すことにしたんです。私と結婚するつもりがあるなら、30歳になる前にプロポーズしてほしいって。そうじゃないとこれ以上待てるかどうかわからない、とも言いました」

すると彼は呆気ないほどあっさり「わかった」と応えたという。

「あまりに簡単に頷くから、本当にわかってる?と思いましたけど…ただ博之は元々こういうのが好きじゃないんですよ。こういうのって言うのは、女が結婚を迫ったり、責めたり、口うるさくするのが。…それを知ってるから、私ももうそれ以上はしつこく言えなくて」

だがしつこく言わなかった結果、千絵は自分で自分の首を締めることとなる。

そうして迎えた、30歳の誕生日。プロポーズの代わりに、博之が千絵に言った言葉とは?

結婚する気があるのか、ないのか。

そうはっきり問いただした後も、博之の千絵に対する態度はまるで変わらなかった。

いつも通りに連絡を取り合い、二人の予定が合えば週末をともに過ごす。そんな安定しきった関係とは裏腹に、千絵の心は次第に不安定になっていった。

「一体どうするつもりなんだろうって、日に日に不安が募りました。何事もないまま30歳の誕生日を迎えたらどうなっちゃうんだろう。別れることになるの?って」

問いただしたい気持ちをどうにか堪え、いよいよ迎えた千絵・30歳の誕生日。

「当日はお互い有給をとっていて。博之が『ふふ 河口湖』に連れて行ってくれました。行ってみたかった場所だからすごく嬉しかったし、正直、期待もしていました。...きっと今夜、プロポーズしてくれるよねって」

しかしテラスでワインを開け、のんびりと寛いでいる時。博之が千絵に言った言葉は、プロポーズではなかった。

彼は結婚を申し出る代わりに、千絵にこう言ったのだ。

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「結婚について考えていないわけじゃないけど、今すぐっていうのはちょっと...。今の自由な関係が俺はすごく心地いいし、千絵も同じだと思ってた。千絵はどうしても今すぐ結婚しなきゃダメなの?」

「...そういうわけじゃないけど...」

咄嗟にそう答えながら、千絵は頭が混乱してしまったという。

結婚を考えていないわけじゃない、でも今すぐにはできないって...どうして?いつになればできるようになるの?今ダメなものが、この先OKになる日がくる...?

様々な疑問が頭に浮かんだが、それを整理して言葉にする前に博之が畳み掛ける。

「俺は千絵と、今まで通り付き合いたい。...それじゃダメ?」

「...ダメってわけじゃないけど...」

そう、別にダメではない。もちろん結婚はしたい。しかし今すぐじゃなきゃダメというわけではない。

「よかった。千絵ならわかってくれると思ってた」

無邪気に安堵の表情を見せる博之に、千絵は結局、それ以上何も言えなくなってしまったのだった。

「モヤモヤとした思いは残りました。でも...博之が私と一緒にいたいという気持ちはわかったし、それなら結婚はまあ、今すぐじゃなくてもいいのかなって。これ以上彼に詰め寄って、せっかくの楽しい時間を台無しにするのも嫌だったから...」

そうしてうやむやとなった結婚話は、その後再びお蔵入りとなった。

別れることもないまま、二人は今なお代わり映えのしない交際を続けている。まるで、何事もなかったかのように。

「別れた方がいいって思いますか?…友人にも言われます。見切りをつけて次に行くべきだとか、別れなくてもいいから他も同時進行するべきだとか。でも私、そんなに器用じゃないし...」

ポットに残る紅茶を注ぎながら、知恵はどこか自分に言い聞かせるように続ける。

「だけど、新しい恋を探せとかってみんな簡単に言うけど、今から新たな出会いを探すなんて大変。しかも出会ってからも好きになれるかどうかも付き合えるかどうかもわからなくて、さらにはどうにか恋人同士になったとしても、また結婚について悩まなくちゃいけないわけで...」

わー大変、と千絵は大げさに首を振る。

そしておっとりとした口調のまま、しかし頑なとも取れる態度でこう言うのだった。

「それなら、少なくとも結婚を考えてくれている博之と一緒にいた方がいいと思うんです。…違いますか?」

▶NEXT:4月23日 火曜更新予定
男からメンヘラ認定されてしまう女の、ダメ恋報告

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