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「マイ味ぽん」が作れる!「MIZKAN MUSEUM」が楽しすぎた
[PR]ミツカン
2020/02/01

よく使う調味料は?と聞かれたら「お酢!」と即答するほどお酢好きの筆者。お酢の中でも特にミツカンさんにはお世話になっています。そんなミツカンのミュージアムがあるのを最近知ったのです。お酢好きなら行くしかない! というわけで「MIZKAN MUSEUM」を取材しました。

「MIZKAN MUSEUM」とは?

まるで古民家のようなこちらの建物が「MIZKAN MUSEUM(愛称MIM)」。愛知県半田市にあり、ミツカンのお酢作りの歴史や食文化の魅力について学べる体験型の博物館なんです。

すぐそばにはミツカンの本社があります。

そしてミュージアムの前を流れる運河沿いにはミツカンの蔵が建ち並び、とっても映えな景色が広がっています。

館内に入るとお酢の香りが

今回は特別に館長の榊原さんに案内していただきました。榊原さん、宜しくお願いします!

館内に入ると、いきなりお酢の香りが漂ってきます。お酢工場でもないのになぜお酢の香りがするんでしょうか?(この謎はのちほど解けることに……)

捨てていた酒粕からお酢は生まれた

館内は5つのゾーンで構成されており、ゾーンごとに歴史を学んだり、お酢にまつわる体験ができたり、さまざまなコンテンツが用意されています。

まず見学したのが「大地の蔵」。ここでは江戸時代のお酢の作り方を学ぶことができます。

目の前には大きな樽!

今ではお酢で有名なミツカンですが、創業者である初代中野又左衛門は酒造業を営んでいました。お酒作りの過程で出てくる酒粕を有効活用できないかと酒粕を使ってお酢を開発したのがミツカンの始まりなんです。捨てていたものから新しい食が生まれたんですね。

この精神は今も引き継がれており、食品廃棄を減らすため野菜の皮や芯など普段は捨ててしまう部分まで可能な限り”全部”使用した商品「ZENB」を作っています。お酢作りの原点が今も生きているということですね。

お酒もお酢も「水」が大切

当時のお酢作り(粕酢)には3年半ほどの期間を要していたそうです。簡単に流れを説明すると、まず3年かけて酒粕を熟成させ、そこに水を混ぜて「もろみ」をつくります。もろみから酢のもととなる「酢もと」を絞り、それに酢酸菌を加え発酵させお酢が完成するんです。

酒粕と水と酢酸菌というシンプルな素材で作られていたお酢ですが、お酒作りと同様にやはり水は重要だと言います。水質の良い半田という土地柄もあり、水にはこだわっており、現在も水に関する様々な取り組みを行っているんだそうです。

例えば水の文化センターを設立し水の大切さを伝える活動をしたり、生態系のバランスを保つためのビオトープを開設したり、水と関わりの深い企業ならではの取り組みをしています。

お酢の香りの正体が……

ところで工場でもないのにお酢の香りがしていることについて館長に聞いたところ、中央にある大きな桶を覗くように言われました。

そこにパッと現れたのは下のフロアにあるお酢造りの設備!なんとMIMの一部は実際にお酢を作っている工場なんです。どうりで香りがするはずだ。

さらに隣のフロアには純酒粕酢の発酵室が

隣のフロアにはミツカン創業の純酒粕酢を再現した「三ツ判 山吹」の発酵室がありました。

これは昔ながらの発酵方法で、酢酸菌を空気に触れさせてゆっくりゆっくり発酵させているんだそうです。表面には膜を張った酢酸菌が見えます。お酒が発酵してお酢に変わるなんて不思議ですよね。

聞いて、香って、担ぐ体験フロア

続いてのフロアはお酢にまつわる様々な体験ができるコーナー。

当時の職人さんたちは樽に入ったお酢の量を音で判断していたそうで、体験しましたがこれがなかなか難しい。

こちらは重さ15kgの桶を持ち上げる体験ができます。けっこう重い……。

原料によるお酢の香りの違いを体験できるコーナーもありました。

お酢の香りって原料で変わるの?と思っていましたが、想像以上に違ってびっくり。

煙突かと思ったら……

ゾーン2へ向かう通路から煙突のようなものが見えました。

お酢を作る設備のものかなと思っていたら、太陽熱を使った自然換気システムなんだそうです。MIMでは太陽光のほかにも空調に井戸水を利用したり、運河から流れてくる風で換気をしたりしており、環境に優しい施設として第15回環境・設備デザイン賞を受賞しています。

運河へと続く道

続いてやってきたのは「風の回廊」。まっすぐに伸びた回廊を吹き抜けていく風がまるで目に見えるかのような静かな空間。ここでは昔の写真とともに半田の歴史を学ぶことができます。

半田では5年に1度、31台もの山車が集まる「半田山車祭り」というお祭りが行われるんだそうです。ずらっと並んだのれんはその31組の法被のロゴをモチーフにしたもの。

回廊の先には半田の運河が望めます。日が落ちても絵になる風景ですね。

半田から江戸までお酢を運んだ大型船

3つめのゾーン「時の蔵」に入るとドーンと目の前に大きな船が!

これは「弁才船(べざいせん)」と言って、半田から江戸にお酢を運んでいた船を再現したもの。この後“ある演出”があるのですがそれは行ってみてのお楽しみ!

この弁才船、ただのオブジェではなく実際に乗り込むことができるんです。甲板に到着すると映像が始まり、半田から江戸までの航海を映像で追体験することができます。

とってもオシャレな映像で思わず見とれてしまいましたが、当時の航海がいかに大変だったのか伝わってきました。

お酢だけじゃない?昔はこんなことやってました

弁才船をぐるっと囲んで展示されているのはミツカンの歴史年表。

ミツカンはお酢作りだけでなく、かつては酪農業や銀行業、ビール作り、ハンバーガーショップ、コンビニなど様々な事業も手がけていたんだそうです。

ちなみにハンバーガーショップの名前は「ハンダース」。半田にちなんで名付けられたそうです。

「やがて、いのちに変わるもの。」に納得

4つ目のゾーン「水のシアター」では、ミツカンの水に関わる活動や、日本の四季のすばらしさ、食文化の豊かさなどを表現した映像を鑑賞できます。

映像を見て改めて日本の食文化って素敵だなあと思いました。

普段私たちが口にしているものは美しい自然と環境があるからこそなんだと再認識できる映像になっています。

ミツカンのスローガンである「やがて、いのちに変わるもの。」まさにこれですね。

「マイ味ぽん」を作ろう!

そして最後のゾーン「光の庭」へ。

とんでもない数の握りずしが!いただきまーす!と思ったら食品サンプルでした(そりゃそうだ)。

ここではおすしやお鍋をテーマにしたコンテンツを楽しむことができます。中でも編集部が注目したのが「味ぽんスタジオ」。

撮影した写真を味ぽんのラベルにできるんです。

完成したのがこちら!パッケージもかっこいいのでプレミアム感がありますね。

こちらのレシピは持ち帰り自由。お酢というと健康なイメージがあると思いますが、ミツカンでは健康だけでなくおいしさも両立させるためにさまざまなレシピを開発しているんです。健康はたしかに大事だけど、おいしくないと続かないし、楽しくないですよね。

光の庭で異質な空気を放っていたのがこの大きなパプリカのオブジェ。こちらは大地の蔵で話題になった「ZENB」のオブジェ。

「ZENB」とは皮や芯、さやなど野菜の全てをまるごと食べることができる製品。「ZENB STICK」と「ZENB PASTE」の2種類があり、ネット販売以外で購入できるのはここのミュージアムショップだけなんです。

ショップには、先ほどの純酒粕酢「三ツ判 山吹」や、

その山吹をさらに3年間熟成させたMIMでしか売っていない限定醸造の高級酢「千夜」なども販売されています。

さまざまなグッズがある中で編集部が注目したのが、納豆の付箋。

納豆ケースを付箋にしちゃうなんてなかなかのセンスですよね。

ほかにも「味ぽんストラップ」やお酢大さじ1杯がちょうど計れる「酢ぷぅん」など、ユニークなグッズがいっぱいありました。

そして、「す」になる

最後はMIM名物の「す」になれるフォトスポットで「す」ポーズ!

食と自然に対する想いが伝わる施設でした

およそ90分の見学ツアーは、ただ見るだけでなく体験コーナーもありとっても濃い内容だったのであっという間に時間が過ぎていきました。お酢に関連したコンテンツをこんなにもたくさん作れるなんてさすがミツカン!

コンテンツも素晴らしかったのですが、水に対する想いや、食品廃棄を減らすための取り組みなども素晴らしいですよね。

200年以上も前の精神を今に引き継ぎ、そして今後につなげてくためにミツカンでは10年先を見据えて食と環境に関する取り組みをしているんだそうです。

お酢をもっと好きになれ、地球の環境についても考えることができる「MIZKAN MUSEUM」、気になった方はぜひ訪れてみてくださいね。

MIZKAN MUSEUM(MIM)

住所:愛知県半田市中村町2-6
電話番号:0569-24-5111
営業時間:9:30〜17:00
休館日:木曜日(木曜日が祝日の場合は開館、翌金曜日が休館)、年末年始
見学には90分(ガイド付き)と30分の2種類あり予約が必要です。詳細はHPでチェック。