CMの美人女子高生を調べたら、なぜか世界初の技術を取材することに

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  • 更新日:2019/05/24

ジェイテクトという企業のCMをご存知でしょうか。兄の就職先を心配する妹を描いたCMなのですが、この女性は誰なのか?いったい何のCMなのか?なんてことを調べていたら、いつの間にか世界初の技術を取材することになってしまいました。

この女性はだれ?

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かわいいと話題のこちらの女性は「髙橋ひかる」さん。2014年に国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した今注目の女優さんなんです。妹役にぴったりですよね。

で、何のCMなの?

このCMでもう一つ気になるのが「兄よ、ジェイテクトって大丈夫?」というキャッチコピー。

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自社のことを「大丈夫?」なんて言っているけれど、その裏には”自信”が隠れているんじゃないだろうかと予想した編集部。その証拠にCMの最後には「世界シェアNO.1の会社です」なんて言ってるし。

そこでジェイテクトに取材を申し込んだところ、5月22日から5月24日まで開催している「人とくるまのテクノロジー展」に来てくださいとのこと。車に関係する企業なのでしょうか?(聞いたことないけど……)
とりあえず現地で話を聞くことにしました。

ジェイテクトの広報さんに話を聞いた

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やってきたのはジェイテクトさんのブース。賑わってますね。

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そして、お話を伺うのはジェイテクト広報部の水藤(すいとう)さん。

編集部:
いきなり聞いちゃいますけど、ジェイテクトって本当に大丈夫なんですか?

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水藤さん:
こちらもいきなり聞いちゃいますけど、車の運転したことありますか?

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編集部:
え? 急になに?
……ありますけど、それが何か?

水藤さん:
ハンドルって右でも左でも手軽に回せて、手を離したら自動で戻ってきますよね。

編集部:
……そうですね。カーブを曲がり終えたら自分でハンドルを戻すってことはしないですね。

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水藤さん:
そんな運転を可能にする自動車部品を1988年に世界で最初に作ったのがジェイテクトなんです。

編集部:
え? どゆこと?

水藤さん:
昔の車のハンドルってすごく重かったんです。その重いハンドルを電動で制御して操作しやすくしたのが「電動パワーステアリング(以下EPS)」という技術なんです。

これがあるから今みなさんが運転するときにラクにハンドルが切れているんですよ。

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編集部:
へえ〜! そうなんだ。もしかして世界シェアNO.1っていうのはそのEPSのこと?

水藤さん:
そうです。

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編集部:
めっちゃうれしそう。

作ってみたら、世界初のものができちゃった(1回目)

編集部:
なぜジェイテクトがEPSを世界で初めて作ることになったんですか?

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水藤さん:
「作れますか?」と自動車メーカーから依頼がきたので「やります!」と手を挙げたのがきっかけですね。

編集部:
作れる自信があったんですね。

水藤さん:
依頼されたときにはできるかどうかわからなかったんですが、とりあえずやってみよう! とプロジェクトが始まり、約1年で完成させたんです。

編集部:
できるかどうかわからないのに「やります!」って言っちゃったんですね。すごいチャレンジ精神だ……。

水藤さん:
「他ができないなら自分たちで作っちゃおう」「とりあえずやってみよう」というチャレンジ精神は社内にありますね。

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今回展示している「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」もそうです。

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編集部:
え? コウタイネツ? リチウム? なに?

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水藤さん:
「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」です。独自技術により世界初の動作温度範囲-40度〜85度を実現し、冷却装置を使用せずに車両に搭載することが可能となり……

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編集部:
待って! 全然わかんない!

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水藤さん:
じゃあ、開発者に話を聞きに行きましょう!

「高耐熱ナントカ」を取材するためにジェイテクトの工場へ

というわけで後日、編集部がやってきたのは愛知県にあるジェイテクトの工場。

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こちらは「高耐熱ナントカ」の解説をしていただくジェイテクト BR蓄電デバイス事業室 室長の西さん。
(部署名からして難しい……)

編集部:
いきなりなんですけど、その、高耐熱ナントカ? ってなんですか?

西さん:
「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」ですね笑。その前にキャパシタって何かわかります?

編集部:
わかりません!

西さん:
キャパシタは簡単に言うと「電池」の一種です。

編集部:
電池……。それを何に使うんですか?

西さん:
電動パワーステアリング、つまりEPSを動かすために使うんです。

編集部:
ん? すでに今の車でEPSは動いているんですよね? なんで高耐熱リチウムイオンキャパシタが必要なんですか?

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西さん:
普通の車なら載せているバッテリーでEPSを動かせるんですが、大型車のハンドルを動かすには電力が足りないんです。今までもキャパシタはあったんですけど、熱に弱いという欠点がありました。

編集部:
それで高耐熱ってことか。

西さん:
熱に強く、さらに電力も大きくして大型車のハンドルを操作しやすくしたのが「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」なんです。

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編集部:
なるほど! 半分ぐらいは理解できました。

西さん:
(半分かい……)

作ってみたら、世界初のものができちゃった(2回目)

編集部:
ジェイテクトのEPSって世界で始めて開発したって聞いたんですが、高耐熱リチウムイオンキャパシタは?

西さん:
リチウムイオンキャパシタは、従来技術ですが、高耐熱は、世界初ですね。

編集部:
もしかしてこれもやってみたらできちゃったとか?

西さん:
そういう感じですね笑。EPSの設計者から相談があって国内外の電池・キャパシタメーカーに開発を依頼したんですが、どこもできないと断られてしまって。じゃあ、自分たちで作っちゃおうよと。やってみたら意外と簡単にできちゃったんです。

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編集部:
意外と簡単って……(めっちゃ笑ってるし)
けれど、このキャパシタって大型車のハンドルにしか使わないんですよね? それだけのために開発したんですか……?

西さん:
当初は大型車のために開発した部品なんですが、実は今では予備電源としても注目を集めているんですよ。

編集部:
ほほう、予備電源ですか。
(なんかまた難しそうな話が……)

「某ドキュメンタリー番組」みたいな話

西さん:
電気自動車や自動運転が今話題ですが、これらはすべて電気を使って動かしています。けれど、もしなんらかの原因で電源がダメになってしまったらどうでしょう。

編集部:
止まっちゃいますね。ハンドルが切れなくて高速道路のど真ん中で止まったらやばいな。

西さん:
そういう時に、搭載したこのキャパシタの電力で車のハンドルを動かし、安全な場所に退避させるという使い方もできるんです。

編集部:
自動車の安全をバックアップする装置にもなるんですね。

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西さん:
自動車に搭載するのはまだ先ですが、産業機械や鉄道などには使う方向で話が進んでいます。

鉄道の場合、もし災害などで電線が切れて電車が動かなくなってもこのキャパシタを予備電源として使えば最寄りの駅まで走らせることができるようになるんです。

編集部:
それはすごい。

西さん:
しかも高耐熱といいながら高温だけでなく、低温も-40度まで堪えられるので、飛行機や宇宙分野の方からも興味を持っていただいています。

編集部:
電池メーカーが作れなかったものを自社で作って、それがハンドルだけでなく思わぬ分野でも注目を浴びて未来の安全を変えようとしている……なんだか「某ドキュメンタリー番組」みたいですね。

西さん:
ですよね!

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編集部:
めっちゃうれしそう。

結論:やっぱり大丈夫でした。

編集部の予想通り、技術に自信のある会社でした。じゃなきゃ自社のことを「大丈夫?」なんて言いませんよね。

今回取材した「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」(やっと覚えた)は、記事にもあったとおり、大型車のハンドルを動かせるという特性を活かしてあらゆる乗用車の自動運転化に使える技術として注目を集めているんだそうです。

文系頭脳の筆者ですが、自動運転にはすごく興味があるのでジェイテクトの取材を続けてみようと思います。