グノシー

寄り添いレベルが半端ない。見えにくいけど実はすごい税理士の仕事
[PR]日本税理士会連合会
2022/11/01

先日、街で見かけたこのポスター。

ある一文に目が留まりました。

「ん?」

僕の頭の中に一つの疑問が。それは「税理士ってどんなふうに力になってくれるの?」ということ…。

税理士と関わりのない僕にとって、「税理士は電卓片手に数字とにらめっこ的なイメージしかなく、具体的にどんな力になってくれるのかがわからない…」

そこで、ポスターに記載のあった「日本税理士会連合会」に連絡。すると税理士にお世話になっているという方に直接お話を伺う機会をいただけることに。

早速、日本税理士会館へ

やってきたのは、品川区大崎にある日本税理士会連合会。全国15の税理士会を束ねており、税理士の総本山のような場所です。

会議室に入ると、長年税理士にお世話になっているという株式会社翔和サービス代表取締役の岡庭氏と、税理士の齋藤氏がスタンバイしてくださっていました(お忙しい中ありがとうございます)。早速話を聞いてみることに。

―お二人はどういったご関係なのでしょうか?

岡庭伸一(おかにわしんいち)/ 株式会社翔和サービス代表取締役 / 建材の配送・宅配サービスの他、軽貨物運送の独立支援サポートなどを幅広く手掛ける

岡庭氏:齋藤税理士は私が経営する運送会社の関与税理士をしてくださっています。かれこれ40年近くお世話になっているんだけど、実は高校の頃の同級生。

齋藤健一(さいとうけんいち)/ 税理士 / 東京地方税理士会

齋藤税理士:そうそう。相性が合ったというか、共通の趣味なんかもあったりして、その頃からずっと親友でもあるんですよ。

―親友に税理士の仕事をお願いしたということですね。

岡庭氏:僕は19歳の時に知り合いの紹介で運送会社に入りました。軽トラック1台借りて宅配の部分をやっていたんだけど、20歳の時にその会社が倒産してしまって…。その時は路頭に迷いましたが、ある運送会社の方が直接取引をしようと声をかけてくださり、岡庭運送を個人事業としてスタートしました。齋藤税理士にはその頃からいろいろ相談していましたね。当時はまだ税理士ではなかったのかな?

齋藤税理士:その時はまだ資格を取得してなくて、会計事務所の一職員。彼とは友達の延長線上としていろいろ話をしてきました。お酒なんか飲みながらね。確定申告のことや、白色申告・青色申告の違いであったり基本的なところですよね。

岡庭氏:当時20代の前半でしたが、税金に関して全くの無知でしたね。売上があって、経費があって、その残りの金額が自分の収入っていうのすら理解できてなくて…。本当すべてかな、ご教授いただきました。

―税理士としての仕事を依頼したのは?

齋藤税理士:私が税理士の資格をとって独立したのは、ちょうど彼が法人化するのと同じ時期で、その頃から仕事として申告の手伝いをするようになりました。確定申告では、個人か法人かで必要な手続きや申告する税金の種類、必要書類など多くの面で違いが出てきます。

岡庭氏:個人事業主として10年ほどやらせてもらったんですけど、取り扱う荷物も増え、人も雇いはじめて、売上も2億、3億まで伸びてきた時期ですね。その時に一番身近にいる齋藤税理士に法人化や税務面の相談をしました。どうせ頼むのなら親友の彼だなって。齋藤税理士には「法人化して今後やっていった方が社会的信用も得られるよ」と言われて、決断しましたね。

―そこから一気に事業を拡大されたわけですね。

岡庭氏:おかげさまで今では従業員が200名ほど、売上も23億と順調に拡大しています。運もよかったですね。僕は、人生は運だと思っています。松下幸之助さんの「人生の6割は運。それを努力で引き寄せる」っていう言葉が大好きで社長室にも飾っているんですよ。階段1段、1段を地道に上ってきた感覚で、努力したから運を引き寄せられたんじゃないかな。

ただ、ずっと順風満帆だったわけじゃなく危機的状況も多々経験しました。取引先が倒産して数千万の焦げ付きをもらった時もありましたし…。その時は積み上げてきた利益が一気に飛んで債務超過になりました。そうすると銀行もなかなか貸してくれなくなるわけですよ。齋藤税理士がいろいろ相談にのってくれました。

齋藤税理士:崖っぷちで踏みとどまるなんて言いますけど、彼の場合は崖から落ちていましたね。でもなんとか向こう岸に辿り着いて、よじ登ってまた復活みたいな。這い上がってきただけに経験と度胸が兼ね備わり、次のステップに上がっている。

岡庭氏:ヒト・モノ・カネのカネの部分ですよね、そこは齋藤税理士に特にお世話になったかな。通帳を使ったキャッシュフローのシミュレーション、資金調達、7ヶ所ある営業所単位での資金管理手法とかね。経営で大切なことに対して彼は必ず答えをくれました。そこには本当に感謝しているんです。

齋藤税理士:彼の頑張りです。ここまでよくやってきたなって思います。軽トラック1台からはじめて、大変な思いもしながら徐々に会社を大きくされて、今では違う景色を見ているんじゃないかなって。率直に嬉しいですね。

―税理士ってすごく力になってくれる存在なんですね。

岡庭氏:心強いパートナーですね。私の場合は、メンタルの部分もずいぶん助けられました。税務調査の時も横にいてくれて随分安心できましたし、壁にぶつかったときに乗り越えるための助言をくれたのはいつも齋藤税理士でした。今の自分があるのは本当に彼のおかげ。

齋藤税理士:心強く思ってもらえるなら税理士冥利に尽きるなって思いますね。こうやって感謝された時、また頑張りたいなって気持ちになるし。やっぱりありがとうの言葉が一番のやりがいですね。

―正直、税理士の仕事は数字に向き合うだけかと思っていました

齋藤税理士:数字の話ももちろんするんだけど、会話や雑談を通して抱えている問題や悩みを聞くことが大事な仕事です。税理士だけなんですよね、人の通帳を当たり前のように見せてもらえる職業って。それを見せるってことはお互いの信頼があるってことだと思うんです。だからこそ自分も必死になって話を聞くし、頭を捻って解決策を考えるし、顧客に寄り添っているのがこの仕事なのかなって思いますね。

岡庭氏:先生、これからもよろしくお願いしますね。今後ホールディングス化も検討していますし、1社M&Aしたいところもあるんですよ。

齋藤税理士:おっと、これは忙しくなりそう。僕もまだまだ勉強していかなきゃね。

―最後に教えてください。知り合いに税理士がいないのですが、信頼できる税理士はどうやったら見つけられますか?

にちぜいくん / 大きなメガネがトレードマークの日税連アンバサダーのフクロウ

齋藤税理士:全国15の税理士会では確定申告期や税理士記念日(2月23日)を中心に、無料税務相談会を実施しています。ここで自分のことを伝えて、それに対して答えをもらって消化できればそれに越したことはないですし、もう少し関わってもらいたいという気持ちがあれば、税理士会の支部で税理士の紹介もしてくれます。ぜひ遠慮することなく相談してほしいですね。

また、日本税理士会連合会の公式ページにも「税理士を探す」という検索サイトもあるのでぜひ利用してください。

まとめ:税理士は顧客の力になってくれる心強いパートナーだった

「税理士ってどんなふうに力になってくれるの?」こんな疑問でスタートした今回のインタビューでしたが、税理士は企業や個人の納税をサポートするだけでなく、顧客に寄り添う人生のパートナーのような存在であることがわかりました。うれしいとき、悲しいとき、困ったとき、いつもそばにいてくれる税理士。みなさんもまずはお気軽に相談されてみては?