お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏が手がけ、絵本でありながら60万部を超える異例の数字を叩き出している大ヒット作「えんとつ町のプペル」。その絵本を原作とした「映画 えんとつ町のプペル」が2020年12月25日に全国で公開になります。
本作は、厚い煙に覆われ、見上げることを忘れた”えんとつ町”を舞台に、ゴミから生まれたゴミ人間プペルとえんとつ掃除屋の少年ルビッチが巻き起こす、“奇跡”の物語。
今回はこの映画の見どころをグノシー編集部がご紹介します。
見どころ①絵本と侮ることなかれ、メッセージ性の詰まった骨太映画
原作者のキングコング西野亮廣氏が自ら製作総指揮・脚本を手がけた本作品、まさに絵本の枠、アニメの枠を超えた想像以上の映画になっています。
絵本の映画化というと、子ども向けの映画なんじゃないか？という疑念が浮かぶかもしれませんが、その予想はいい意味で裏切られます。えんとつ町に隠された陰謀が見えてきた頃に、この作品が子ども向けではないことに気づくのでは。えんとつ町は夢を持てば笑われて、声を上げれば叩かれる現代社会の縮図。夢を持つことや新しい挑戦をすることを忘れてしまった大人たちの心に響く作品になっているのではないでしょうか。
また、黒い煙に覆われたえんとつ町を見ていると、2020年新型コロナウイルスによって夢と希望を失いかけている現代社会に通じているところがあるような気がします。コロナ禍で挫けそうになりながら、それでもなんとか踏ん張ろうとするすべての人に勇気を与える作品だと感じました。
見どころ②圧倒的なクオリティのアニメーションと豪華なキャスト陣
本作のアニメーション制作を担当するのは、「鉄コン筋クリート」や「アニマトリックス」、「海獣の子供」で世界的に評価され、そのクオリティと世界観で多くのファンを持つ「STUDIO4℃」。設定開発にとことんこだわり、町の創設からエネルギー構造までを再構築しているそう。緻密に描かれた”えんとつ町”の描写はため息が出るほど美しく、これを見るためだけに劇場に行く価値あり。ファンタジックな町並みと立体的に映像化された魅力的なキャラクターの迫力と臨場感、ぜひ劇場で体感してみてください。
物語と映像だけではなく、キャラクターに命を吹き込む豪華なヴォイスキャストにも注目です。ルビッチ役は、かつて天才子役と言われ、いまや一流女優としての風格も漂わせる芦田愛菜さん。映像は彼女（ルビッチ）の語りからスタートしますが、まさにプロ声優レベル。ルビッチの優しい声が語る世界観にすぐに惹きこまれてしまいました。また、プペル役は窪田正孝さんが担当。知らずに観ると、「えっこれ窪田正孝なの？」というぐらいハマり役。ルビッチとプペルの声にもぜひ注目してみてくださいね。
ほか、立川志の輔、小池栄子らその名前を見るだけで期待感が高まるキャスト陣となっています。
プペル：窪田正孝
ルビッチ：芦田愛菜
ブルーノ：立川志の輔
ローラ：小池栄子
スコップ：藤森慎吾（オリエンタルラジオ）
レター15世：野間口徹
アントニオ：伊藤沙莉
トシアキ：宮根誠司
スーさん：飯尾和樹（ずん）
デニス：大平祥生（JO1）
アイパッチ：山内圭哉
ダン：國村隼
見どころ③オープニング主題歌に、HYDE
「HALLOWEEN PARTY-プペルVer.-」
音楽もまたすごい。オープニング主題歌は、 L'Arc〜en〜Ciel のHYDEによる「HALLOWEEN PARTY - プペル Ver. -」。HYDEが主催するハロウィンイベントのテーマソング「HALLOWEEN PARTY」をベースに、”えんとつ町”の住人が踊っている様子を想像して、リアレンジしたそう。キッズシンガーを加えたその軽快なリズムは「えんとつ町」の世界観にぴったり。プペルの誕生日であるハロウィンを盛り上げる最高のオープニングとなっています。
そしてエンディング主題歌は、ロザリーナによる「えんとつ町のプペル」。作詞・作曲を西野亮廣が手がけたというこの曲、そのメロディとロザリーナの独特な美しい歌声は”えんとつ町”の優しい世界に入り込んだような錯覚に陥らせてくれます。
映画の冒頭3分が公開中！
最近YouTubeやSNS上で話題となりましたが、映画冒頭3分の映像が無料公開されています。冒頭部分を見るだけでも、ワクワク感が伝わってくるはず。ぜひご覧ください。
この冬一番の感動物語をあなたに
いかがだったでしょうか？キングコングの西野亮廣氏をはじめ、スタッフ、キャスト、アーティストの想いが詰まったこの作品は、子どもも大人も存分に楽しめる仕上がりになっていると思います。
大人も泣ける、この冬一番の感動物語。ぜひ劇場で最高の時間をお過ごしください。
