
自治体として【全国初】メタバース課誕生から3か月 アバター職員に予想以上の反響 質問の回答に課題も 鳥取県
鳥取県が今年2月に新設した“メタバース課”。ネット上の仮想空間で鳥取の魅力を発信しているが、誕生から3か月の成果を取材した。
鳥取県は今年2月、架空の組織「メタバース課」を設立し、自治体として全国初のAIアバター職員「YAKAMIHIME」を採用した。24時間365日勤務し、音声会話が可能だ。
Q.鳥取のおすすめの観光地はどこですか?
YAKAMIHIME:
「鳥取砂丘や大山など鳥取県には魅力的なスポットがたくさんありますが、個人的には奇跡の絶景で知られる“三徳山投堂”や“とっとり花回廊”もおすすめですよ」
開設から3か月余りがたち、予想以上のアクセス数で多くの注目を集めていた。
鳥取県東京本部 河上一雄主幹:
「YAKAMIHIMEについてなんですけども、日本のみならず世界中から全部で2万9千件のアクセスをいただいてまして、かなりの人に興味を持っていただくきっかけになってるんじゃないかという風に考えています」
さらに仮想空間内に県の観光地を紹介する展示室を作成。中には、県の観光地が載ったカードが展示されている。スマホから専用のアプリをダウンロードして、自分の分身である「アバター」を作成すれば、鑑賞可能となる。
こういった取り組みがなされる中、課題もみられた。
Q.鳥取県のおすすめの特産品はなんですか?
YAKAMIHIME:
「鳥取県の人々は優しく勤勉で、真面目な印象を持っています。また鳥取県が大好きで地元愛に満ちた人が多いですね」
この様におすすめの特産品を聞いているも関わらず、県民性を答えてしまうことも―。
そのため県は、誤った情報を確認して正しい情報へと修正する作業を行っている。一方で、全国初の取り組みとなる「メタバース課」に大きな期待を寄せている。
鳥取県東京本部 河上一雄主幹:
「たくさんの方に鳥取県のメタバースの取り組みであったり、物産、観光の素晴らしさだったりっていうのをたくさんの人に知ってもらえればいいかなと思っています」
鳥取県は今後、新たな活用の方法を考え、PRに取り組んでいくとしている。