
エンジン編集部の長期リポート車のルノー・カングー、2ヶ月に及ぶ修理入院についてリポートしているが、今回はブレーキスイッチの交換の話。
意外と大事なパーツ
ブレーキスイッチの役割はわかりやすいことでいうと、ブレーキングの時にブレーキランプを点灯させる信号を出すスイッチのことだ。修理を依頼した原工房によると、テスターにかけたところ異常が出ていたので、念の為、交換したという。
このスイッチから出る信号、実はブレーキランプ以外にも使われていて、まあまあ重要だったりする。37号車のカングーは、ATの警告灯が点灯するなどしてATに問題を抱えていたが、ブレーキスイッチの信号はATにも送られていて、オンになっている時は変速しないようになっている。ATは大きなショックを伴う変速不良を起こしていたのでソレノイドバルブを交換したが、テスターに異常の出ていたブレーキスイッチも交換したというわけだ。

さて、37号車のカングー、今月は担当者の元を離れて活躍していた。と言っても一日だけだが(笑)。エンジン・プレミアム・クラブの人気イベント、エンジン・ドライビング・レッスンのサポートカーとして編集部の永野記者の運転で筑波サーキットまで行ったというのがそれ。永野記者、実は去年からドライビング・レッスンの時にはカングーを使っている。普段は電車通勤の永野記者だが、彼によるとたまにしか運転しない自分にとっては、カングーはすこぶる運転しやすいクルマだそうだ。サイズも小ぶりで取り回しがいいところがお気に入りの理由。そんな永野記者によると、足回りの修理から戻ったカングーにはとにかく驚いたらしい。高速道路をズバーンと真っ直ぐ走るのでびっくり。まるで別物。修理前のカングーしか知らなかったので、あれがフツーなのかと思っていたと言う。というわけで、カングー絶好調です!
文=塩澤則浩(ENGINE編集部)
■37号車 ルノー・カングー
RENAULT KANGOO
新車価格 214万円
導入時期 2007年8月
走行距離 13万3061km
(ENGINE2023年12月号)
塩澤則浩