「日本になくてはならない存在」と絶賛の選手は? 豪州戦出場15人を金田喜稔が採点

「日本になくてはならない存在」と絶賛の選手は? 豪州戦出場15人を金田喜稔が採点

  • Football ZONE WEB
  • 更新日:2021/10/14
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オーストラリア戦に出場した選手たちの評価に注目【写真:高橋 学】

オーストラリアに2-1勝利、伊東は「いるだけで相手にとって脅威になる」

日本代表は、12日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節オーストラリア代表戦で2-1と勝利した。従来の4-2-3-1から4-3-3へシステムを変更し、MF田中碧(デュッセルドルフ)やMF守田英正(サンタ・クララ)らを抜擢。田中が期待に応える代表初ゴールをマークしたなか、最終的に相手のオウンゴールで勝ち越した。

前節サウジアラビア戦(0-1)から大胆采配で勝利を手にした日本の戦いを識者はどのように見たのか。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した15選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。

◇   ◇   ◇

<FW>
■大迫勇也(ヴィッセル神戸/→後半16分OUT)=★★★
第2節の中国戦で1ゴールを決めたとはいえ、存在感抜群だった以前に比べると最近のパフォーマンスは見劣りしてしまう。もちろんポストプレーや周りを生かすことも大事だが、大迫に期待される最大の仕事はゴール。体の状態も影響したと思うが、それを差し引いても物足りないという印象は拭えない。

■伊東純也(ヘンク)=★★★★★
もはや日本の右サイドにはなくてはならない存在。堂安律が戻っても、伊東を脅かすほどではないかもしれない。欲を言えば、最後のところの精度。攻守においてスピードで相手にプレッシャーをかけ、活動力も多かった。伊東がいるだけで相手にとって脅威になるし、チームの右サイドに安心感を与えている。

■南野拓実(リバプール/→後半33分OUT)=★★★★
田中のゴールにつながるクロスを評価したい。その一方で、強引にでもシュートまで持ち込む姿をもっと見たかったというのが本音だ。もちろん周りとの関係もあるが、コンディションさえよければ、どこで起用されても中に入ってプレーできる選手なので、どうしても期待値が高くなってしまう。

田中は文句なしの働き、遠藤も「ストレスなく、自分の良さを発揮」

<MF>
■田中 碧(デュッセルドルフ)=★★★★★
代表初ゴールは文句なしの働きと言える。ゴール場面でも、あそこまで上がっていたという感性が素晴らしい。攻守にわたって効いていたし、日本代表を活性化させるピースになり得る。守田との“元川崎フロンターレ・ライン”もあうんの呼吸で良かった。オーストラリア戦のシステム変更におけるキーマンの1人になっていた。

■守田英正(サンタ・クララ/→後半40分OUT)=★★★★
タックルによるファウルからFKを与え、失点に関与したとはいえ、それを補う働きを見せていた。特に田中、遠藤と連動しながらタメを作ったのは大きかった。相手ボランチへのプレッシャーも有効で、上手くバランスを取っていた。中盤の関係性も良く、主力を担える実力を証明したと言える。

■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★★★
守備に軸足を置きながら、攻撃のスイッチを入れる役割を担った。やはりポイントは田中、守田との好連携だろう。遠藤がストレスなく、自分の良さを発揮できる配置であり、素晴らしい組み合わせ。遠藤の良さが出た試合だったと言えるし、組み合わせによって能力が引き出されることを再認識させた。

<DF>
■吉田麻也(サンプドリア)=★★★★
終盤に浅野へ絶妙なフィードを通して、相手のオウンゴールが生まれる一連のプレーの起点となった。冨安との連係も安心して見ていられる。負けられない一戦での慣れないシステムだったと思うが、それでも粘り強い対応でFKによる失点だけに抑えたのは十分な働き。

■冨安健洋(アーセナル)=★★★★
限りなく5つ星に近い。決定的なシーンを与えたという場面は限られており、飛び出してくる相手に対しても動じず、非常に安定感があった。プレミアリーグでのプレーが自信につながっている感がある。攻守においてさらに高みを目指せる選手でもあるので、もっとできるという大きな期待も込めて4つ星としたい。

■酒井宏樹(浦和レッズ)=★★★★
いかに前の伊東を生かせるかがポイントだったように思う。その意味で上手く後方でサポートしていたし、左サイドとの守備のバランスも考えてプレーしていた。もっとも、相手の左サイドバックの不出来も酒井にとっては幸いだったかもしれない。

■長友佑都(FC東京/→後半40分OUT)=★★★★★
若い時の長友が戻った印象。システムやメンバーとの組み合わせも大きい。クロスが合えばという場面もあったが、南野や中盤の動きに合わせて、長友が相手を迷わせるポジション取りで攻撃にアクセントを加えていた。失点前の場面では長友のサイドから仕掛けられていたが、それ以上にチームへの功績が大きかったと思う。

権田に「川口らのような安心感」 勝ち越しは「浅野がシュートを打ったからこそ」

<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★★★
ポストに当たった日本のピンチの場面でも、シュートにしっかり反応していた。昔の川口能活や楢崎正剛、川島永嗣らのようにチームに与える安心感が出てきた。足元はまだ改善の余地があるが、素晴らしいセーブでチームを落ち着かせている。権田に加え、シュミット・ダニエルや谷晃生らが成長してくれれば、GKは良い競争が生まれそうだ。

<途中出場>
■古橋亨梧(セルティック/FW/←後半16分IN)=★★★
シュートまでいけない場面もあった。優れたテクニックがある分、数少ないチャンスを確実に生かしてほしいところだ。相手の背後を取る上手さは抜群のため、外ではなく中でプレーしたほうがより怖さが増すはず。もっとやれるという印象だ。

■浅野拓磨(ボーフム/FW/←後半33分IN)=★★★★
オウンゴールにつながったプレーは評価に値する。ここ一番の場面、ファーストタッチでシュートまでできるコントロールを見せた。浅野がシュートを打ったからこそ、あのオウンゴールが生まれた。スピードを生かしてボールをキープし、時間稼ぎでも貢献していた。

■中山雄太(ズウォレ/DF/←後半40分IN)=評価なし
長友との交代で入ったが、まだ定位置を確保できるほどの存在感は示せていない。短い時間のなか、長友との違いを出さなければいけないことは本人が一番分かっているはず。

■柴崎 岳(レガネス/MF/←後半40分IN)=評価なし
終盤からの出場のため、評価はなし。積極的に上がっていく場面も見られた。責任感のある選手なので、勝利に貢献したくてウズウズしていたと思う。(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)

金田喜稔

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