
世界選手権代表に内定した(左から)3位の山田千遥、優勝した宮田笙子、2位の笠原有彩(鴨川一也撮影)
体操・NHK杯第1日(14日、東京体育館)4月の全日本選手権予選、決勝の得点を持ち点に争った女子は、2位につけていた17歳の宮田笙子(鯖江スクール)が初優勝し、世界選手権(10~11月・英リバプール)代表に決まった。2位となった全日本女王の笠原有彩(17)=レジックスポーツ、3位の山田千遥(19)=朝日生命ク=を含む3人が、2024年パリ五輪予選を兼ねる世界選手権の代表入りを決めた。
宮田は得意の跳馬や床運動で高得点をマーク。全日本ではミスをした平行棒でもこの日は大きなミスなく乗り切り、0・733点あった笠原との差を逆転して頂点に立った。宮田は「NHK杯で思い切った演技ができてうれしい。(世界選手権では)団体に貢献できるように、自信をもって臨めるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。
笠原は「全日本の予選から3試合で大きなミスなく演技ができたのは自信につながった」と手ごたえをつかんだ様子。3位の山田も「(代表に入りは)素直に今はうれしい」と安堵の表情を浮かべた。
残り2枠の代表は6月の全日本種目別選手権(東京)の結果も踏まえて決定する。