
メルセデスAMG F1でチーム代表を務めているトト・ウルフは、チームの不振を理由に、ルイス・ハミルトンが自身8度目のF1世界タイトルに挑戦するために他チームへの移籍を検討するとしても「恨みはない」と考えている。ただメルセデス側としては、ハミルトンがすぐにチームを離れることはないと確信しているようだ。
メルセデスとハミルトンの契約は2023年シーズン末に満期を迎える。ハミルトンは以前、新しい契約は簡単なモノでり、オフシーズンの間に締結されると語っていた。しかし、チームが開幕からつまずいていることもあり、まだ正式な契約は結ばれていない。
2013年からチームに在籍しているハミルトンが2024年以降に向けてメルセデスと契約を更新することは容易に想像ができる。しかし、仮にメルセデスが現在の”涙の谷”から抜け出すことができなければ、ハミルトンが別のチームとの契約を検討する可能性があると吐露している。
「ルイスがメルセデスを離れるとは思わない」とウルフは言う。
「彼はキャリアの中で、お互いを信頼し、素晴らしい絆が結ばれた段階にいる。例え今が困難な状況であっても、お互いを疑う理由はない」
「この涙の谷から抜け出し、確かなパフォーマンスを取り戻すことができたら、それはとても素晴らしいことだ」
「しかしドライバーとしては、仮にまたタイトルを獲得したいのであれば、(勝てる)マシンを確実に手に入れる必要がある」
「もし今後2~3年の間に、彼にそのマシンを与えられると証明できなければ、彼は他の場所を探す必要がある」
「今の段階で彼が他を探しているとは思わないが、1~2年後にそうなっても恨むことはないよ」
Matt Kew