旭川から三浦文学を発信

  • 宮崎日日新聞
  • 更新日:2023/01/25

昨日は予報通り猛烈に風が冷たかった。とはいえ国内では本県は暖かい方なのだろう。1月25日は「日本最低気温の日」。1902年のこの日、北海道旭川市で公式記録マイナス41・0度を記録したという。
連日マイナス10度を下回る旭川市からメールが届いた。三浦綾子記念文学館の学芸員・長友あゆみさん。「外に出れば、体感的にマスクをしていても顔が痛く、鼻が凍り、まつ毛も凍る」そうで、どの家も水道管の元栓は部屋の中にあって暖房は付けっぱなしとか。
長友さんは宮崎市出身。東京で働いていたが三浦綾子ファンの集いに参加するうちに縁ができて2015年から同館に勤務。展示の企画や館内案内、ゆかりの地を歩くガイド、文学講座の講師などを担当している。綾子生誕100年の昨年は、多くの記念行事に携わった。
同館は主に寄付や入館料で成り立つ”民営”。コロナ禍で入館数が減り、運営には大変苦労しているが「綾子は自分自身の体験を土台に人を愛すること、命の重さ、大切さ、平和の尊さなどをテーマに小説やエッセーを書いた。それは将来にわたって普遍的な価値。発信する場を守りたい」と長友さん。
代表作の「氷点」のほかにも身近な出来事を題材にして戦争、災害と復興、人権の問題などを考えさせる作品が多いという。学習に来た子どもたちが知らなかった綾子に関心を持って帰るのが「本当にうれしい」と話す。いてつく北風が少し和らいだ気がした。

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