
2月27日、アメリカ・オレゴン州の裁判所であった事件。警察官に連れられ、法廷に入ってきたのは、殺人などの罪で起訴された28歳の男。
この州の法律では、開廷時に手錠などが外されることになっています。
男の手足につけられた、鎖を取り外していく警察官。その作業が終わり、男が席につくと思われた次の瞬間、男が突然走り出し法廷から飛び出したのです。警察官が慌てて後を追います。
裁判所の中を全力疾走する男。ドアを通り抜ける際も、後ろ手で扉を閉めて、時間を稼ぎます。驚いて飛びのいた女性の横を走り抜け、男は裁判所から逃走しました。
再び発見されたのは、およそ2時間後。侵入したアパートにあったクローゼットの中で、毛布の下に隠れていたといいます。
男の裁判は、9月に再び行われる予定で、新たに強盗2件と逃亡の罪が追加されたということです。
もし日本で同じことをした場合、これは罪になるのでしょうか。菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「日本でも同じように、例えばこのように裁判を受けなければいけない被告人が逃げてしまうと、単純逃走罪ということで罪になる可能性があります。ですから本来訴えられた罪プラスその逃走罪が重なるということにもなります。
日本の法廷でも腰縄と手錠は、裁判中は基本的には外されるんですね。で、刑務官も2人くらいですから、今回と同じ様な事は起こり得ます。是非気を付けていただきたいです」
(関西テレビ3月15日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)
関西テレビ