クレーシーズンも佳境に! 5月開催の主な大会まとめ

クレーシーズンも佳境に! 5月開催の主な大会まとめ

  • TENNIS DAILY
  • 更新日:2021/05/02
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クレーシーズン開幕から1ヶ月が経ち、テニス界はいよいよ5月末に開幕となる今年2つ目のグランドスラム、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~男子6月13日・女子6月12日/クレーコート)に向けて盛り上がっている。その前には「ATP/WTA1000 マドリード」、そして「ATP/WTA1000 ローマ」の2つの大きな栄冠の行方にも注目だ。パンデミックの影響で今年は「全仏オープン」の開催が例年より1週間遅くなったため、ベオグラードやパルマで新しい大会が追加され、ストラスブール大会は1週間遅れとなった。

<5月の大会カレンダー>

男子

5月2日~5月9日 「ATP1000 マドリード」

5月9日~5月16日 「ATP1000 ローマ」

5月16日~5月22日 「ATP250 ジュネーブ」

5月17日~5月23日 「ATP250 リヨン」

5月22日~5月29日 「ATP 250 ベオグラード」

5月22日~5月29日 「ATP250 パルマ」

5月30日~6月13日 「全仏オープン」

女子

4月29日~5月8日 「WTA1000 マドリード」

5月3日~5月9日 「WTA125 サンマロ」

5月10日~5月16日 「WTA1000 ローマ」

5月16日~5月22日 「WTA250 ベオグラード」

5月16日~5月22日 「WTA250 パルマ」

5月23日~5月29日 「WTA250 ストラスブール」

5月30日~6月12日 「全仏オープン」

「ATP/WTA1000 マドリード」(スペイン・マドリード/女子4月29日~5月8日・男子5月2日~5月9日/クレーコート)

男女共催で賞金額も男女同額だが、女子の大会は一足早く4月29日に開幕。女子の本戦出場者は64名で、シード選手にも1回戦免除はない。トップ20から17名が出場と、スター選手たちがずらりと顔を揃えている。第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、どちらも「全仏オープン」優勝経験があるほどクレーを得意としている大本命。そんな中、ハードコートで圧倒的な強さを見せる第2シードの大坂なおみ(日本/日清食品)がクレーコートでどんな戦いを見せるか、注目だ。

一方男子はシングルス本戦出場者56名。錦織圭(日本/日清食品)もエントリーしているが、直前のエストリル大会を右足の怪我のため欠場したのが不安材料だ。そして第1シードとなるはずだった世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は欠場を発表。上位8シードのラファエル・ナダル(スペイン)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、ドミニク・ティーム(オーストリア)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は、1回戦免除となる。

得られるランキングポイントは、女子は優勝1000ポイント、準優勝650、準決勝進出390、準々決勝215、3回戦120、2回戦65、1回戦敗退10ポイント。男子は優勝1000ポイント、準優勝600、準決勝進出360、準々決勝180、3回戦90、2回戦45、1回戦敗退25ポイントとなっている。

男女合わせた賞金総額は522万8,930ユ-ロ(約6億8,880万円)で、前回2019年大会より60%ダウン。男子は優勝賞金31万5,160ユーロ(約4,152万円)、準優勝18万8,280ユーロ(約2,480万円)、準決勝進出10万6,690ユーロ(約1,406万円)、準々決勝進出58,370ユーロ(約769万円)、3回戦進出36,400ユーロ(約480万円)、2回戦進出22,720ユーロ(約299万円)、1回戦敗退15,060ユーロ(約198万円)。予選初戦敗退者にも4,080ユーロ(約54万円)が支払われる。予選初戦敗退者の賞金は前回より約10%、本戦初戦敗退は約37%、優勝賞金は約74%の減額となった。

「ATP/WTA1000 ローマ」(イタリア・ローマ/男子5月9日~5月16日・女子5月10日~5月16日/クレーコート)

こちらは男子が1日早い開幕となり、シングルスのエントリーはマドリードと同じ56名。錦織もエントリーしており、上位8シードはジョコビッチ、ナダル、メドベージェフ、ティーム、チチパス、ズベレフ、ルブレフ、シュワルツマンで、やはり1回戦免除となる。

女子も56名で、上位3人はマドリードと同じだが、こちらにはマドリードに出場していない世界ランキング4位のソフィア・ケニン(アメリカ)、6位のビアンカ・アンドレスク(カナダ)、8位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)がエントリーしている(4月29日時点)。

得られるポイントは男子はマドリードと同じだが、女子は優勝900ポイント、準優勝585、準決勝進出350、準々決勝190、3回戦105、2回戦60、1回戦敗退1ポイントとなっている。

昨年はコロナの影響で9月に開催されたこの大会。9回の最多優勝記録を持つナダルは、パンデミックによるツアー中断後の復帰戦となったローマの準々決勝で、当時世界15位だったシュワルツマンにストレート負けを喫した。シュワルツマンはその後準優勝、全仏でもベスト4進出を果たして、初のランキングトップ10入りに躍進した。ツアーがかなり正常な状態に戻ってきた今は、やはり優勝候補筆頭はナダルとジョコビッチだが、「全米オープン」優勝後調子を崩しているティームが本来得意とするクレーコートでどのような戦いを見せるか、気にかかる。

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~男子6月13日・女子6月12日/クレーコート)

クレーシーズンのクライマックスとなる「全仏オープン」は、昨年はパンデミックの影響で9月から10月にかけて開催され、いつもと違う寒くて雨の多い気候の影響が懸念されたが、男子はいつも通りに強かったナダルが記録更新となる13回目のタイトルを獲得し、女子は19歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)がポーランド人選手初のグランドスラム優勝を遂げるというサプライズを演じた。

今年は開催が1週間遅れるだけなので、気候は例年とさほど変わらないかもしれないが、上位選手の多くは例年なら「ATP1000 ローマ」に出場後、空いた1週間を「全仏オープン」への調整期間に当てるが、今年は2週間空いてしまう。その期間に他の大会に出場するのか、といった調整方法も、選手には難しいところかもしれない。ジョコビッチがエントリーしている「ATP250 ベオグラード」は「全仏オープン」の前週に開催されるので、これも上位選手としては比較的珍しいことだ。

グランドスラムの一番の特徴は、本戦出場選手が男女各128人という規模の大きさ。1回戦免除はなく、誰もが7回勝たなければ優勝できない。男子は5セットマッチの長丁場だが、各選手の試合は基本的に1日おきに組まれる。いかに体力を回復するかも重要で、そのためにもただ勝つのではなく、なるべく短い時間で勝利を決めることも、勝ち進んでいくためのカギとなる。

そして「全仏オープン」は、今では最終セットタイブレークを取り入れていないグランドスラムで唯一の大会だ。またクレーにはボールの跡が残るから、という理由で、自動審判システムも取り入れられていない。

クレーの得意なベテランたちが本領を発揮するのか、次世代たち、あるいはそれよりさらに若い選手たちが飛躍を見せるのか。クレーシーズンの行方を見守ろう。

※為替レートは2021年4月29日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000マドリード」センターコート
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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