
TeNYテレビ新潟
新潟市の地下街「西堀ローサ」の運営会社はテナント側に再来年の3月末までに退店を求める説明会を開きました。反対の意見は出なかったといいますが「これから移転先を探さないといけない」など今後を心配する声が上がっています。
21日朝の西堀ローサ。開店の準備も進む中、テナントの関係者が続々と集まってきました。
〈新潟地下開発 岡澤修社長〉
「きのう臨時株主総会で解散の方針が株主の方に承認されました」
ローサを運営する新潟地下開発が開いた説明会。
11月20日の株主総会では再来年の10月までに会社を解散する方針が決まりました。現在営業する約30のテナントに再来年の3月末までに立ち退きを要請するというのです。
〈新潟地下開発 総務部 金子正夫部長〉
「テナントとは一心同体だからね、気持ちが…なんといっていいかわからない」
非公開で行われた説明会。新潟地下開発の退店を求める方針に反対の意見は出なかったといいます。
すべての店舗の退店をもって約半世紀にわたった西堀ローサの営業は終了することになります。
〈整体店の店長〉
「残念ですね。これから移転先を探したりするのも営業しながらなので、大変だなと」
〈古着店の店長〉
「(店は)なにかの形で継続はしたいのでここでやれれば一番いいがこだわることなく、我々はやっていくしかない」
〈レコード店の従業員〉
「地下に駐車場があってぬれずにレコードぬれるとよくないので買取査定とかでレコード持ってきたり。それをスムーズに運んで持ってきていただけるのはこの立地だからできている。古町で働きたいです。できたらローサがいいです」
新潟地下開発の金子正夫さんです。20代の頃、全国に展開するアパレルショップの店長として東京から西堀ローサにやってきました。
それから30年以上…地下街の盛り上がりも衰退も見てきました。
〈新潟地下開発 総務部 金子正夫部長〉
「我々のお客様はテナントでもある、テナントがいなければ我々は運営できない大切なお客様。お客様に迷惑をかけちゃったなというのは、やっぱり心苦しい。なんでこんなことになったのかというか、(退店まで)まだ1年半ありますから、なんとか奇跡を起きないかなと思っていました」
新潟地下開発は退店に伴う移転の費用などを支援できるかどうか検討していくとしています。
かつて流行の発信地としてにぎわいを見せた西堀ローサ。地下街は大きな岐路に立たされています。