「サーキュレーター」の節電効果はどれくらい?これからの時期も活躍する?

「サーキュレーター」の節電効果はどれくらい?これからの時期も活躍する?

  • ファイナンシャルフィールド
  • 更新日:2023/09/19
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サーキュレーターとは?

そもそもサーキュレーターとは、どのような家電なのでしょうか。扇風機と同じようにファンがついていて、風を発生させるため、扇風機と同じものと思われがちですが、用途が異なります。扇風機は、人に風を当てて涼むことを目的とした家電です。広い範囲に風を送ることができて、高さや風量の調整などができる反面、サーキュレーターと比較すると風力は弱く、風の届く距離も短めです。サーキュレーターは、扇風機と比較して、狭い範囲に強い風を送ることができます。使用目的は、人に風を当てるのではなく、部屋の空気を循環させることです。部屋の空気を効率的に攪拌(かくはん)できるため、エアコンと併用されることが多い家電です。

夏は冷房との併用で部屋全体を涼しく

猛暑日が多い最近の夏は、エアコンを使用する期間も長くなりがちです。外気温が高いと、必然的に部屋の温度も高くなるため、設定温度を下げたり風量を強めたりすることが多くなりますので、使用電力が気になる方も多いでしょう。冷たい空気は下におりていくため、エアコンをたくさん稼働させると、足元に冷気がおりてしまい、「足元は寒いけれど、体は涼しくない」という状況になります。サーキュレーターを使って、下におりた冷たい空気を循環させると、部屋全体を涼しくできます。環境省が発信している情報によると、サーキュレーターを使用して、冷房の温度設定を1℃高くすることで、約13%(約70W)、暖房の温度設定を1℃低くすることで、約10%の消費電力削減が可能です。効率のよい使い方は、エアコンに背を向ける位置に、サーキュレーターを設置する方法です。こうすることで、冷気が部屋全体に広がります。

冬の暖房効率も上げてくれる

サーキュレーターは風を送る家電ですので、冬場は出番がないように感じますが、実は冬場も活躍します。冬場でのサーキュレーターも、風を人に当てるためではなく、部屋の空気を循環させるために使用します。暖房を稼働させても、なかなか部屋が暖まらずに、困った経験のある人もいるでしょう。これは、暖かい空気が部屋の上部に集まってしまうことが原因です。この場合は、サーキュレーターをエアコンの対角線上に設置することをおすすめします。暖かい空気にサーキュレーターの風を当てて、部屋全体に広がるようにすることができます。

そのほかにも使える場面がいっぱい

冷暖房の効率を上げるほかにも、サーキュレーターを使用するメリットはあります。例えば梅雨の時季などは、部屋干しをする際に使えます。部屋の空気を循環させられるため、風通しがよくなり、乾燥時間の短縮につながるでしょう。この場合は、洗濯物に直接風が当たるように設置しましょう。部屋を換気するために窓を開ける際は、サーキュレーターを窓側に向けて設置してみましょう。後ろの空気を前に送り出す特性があるため、部屋にこもった空気を外に排出してくれます。

サーキュレーターの種類

それでは、どのようなサーキュレーターを購入するとよいのでしょうか。どれだけ効率のよい置き方をしても、対応している部屋のサイズよりも広い部屋に設置をしていては、効果が得られません。購入の際には、対応サイズを必ず確認しましょう。そのほかにも、ボール型やマカロン型、扇風機と似たようなデザインなど、形が豊富です。さらに、タイマー機能があるものや、部屋干し利用に便利な衣類乾燥機能付きのものなどがありますので、用途に合わせて選んでみてください。

賢く使って年中快適な住まいを手に入れよう

サーキュレーターは、エアコンの効率をよくして、快適な住まい環境を手に入れる助けをしてくれます。快適性と節約効果を同時に得られるサーキュレーターを導入して、ご自宅をより快適な空間にしてください。

出典

環境省 家庭でできる節電アクション執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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