日活ロマンポルノ映画『団地妻 昼下りの情事』(1971年、R15+)を動画配信サービス「GYAO!」にて2月15日23時59分まで無料配信中。欲求不満な美人妻が、夫以外の男性との情事を経験して売春婦になり、性欲と金におぼれていくストーリーだ。

『団地妻 昼下りの情事』
日活ロマンポルノとは、1971年~88年の間に製作・公開された、日活による成人映画レーベルのこと。「10分に1回、"絡み"のシーンを作る」「上映時間は70分程度」といった一定のルールさえ守れば比較的自由に作品づくりができる環境によって、個性的な役者やスタッフを次々と輩出した。映画『団地妻 昼下りの情事』は、そんな日活ロマンポルノの記念すべき第1作だ。ちなみに本作の監督・西村昭五郎は、のちに「団地妻」「団鬼六」といった人気シリーズを世に送り出し、「マスター・オブ・ロマンポルノ」の異名で知られた。
『団地妻 昼下りの情事』のヒロインは、都内近郊の団地に住む人妻の笠井律子だ。彼女は、単調な結婚生活や夫との性行為に不満を抱えていた。ある日、律子のもとに、同じ団地に住む陽子がアダルトグッズを持って遊びに来る。律子は最初こそ恥じらっていたが、ひとりになると、陽子が置いていったアダルトグッズに手を伸ばし――!?
本作は、美人妻・律子の官能的なシーンが見どころ。夫が会社にいるのをいいことに、律子はアダルトグッズを使って自慰に耽(ふけ)るだけでなく、なんと、旧友の男性・桐村に誘われるがまま肌を重ねるのだ。ふたりの不倫ラブシーンは背徳感たっぷりで、初めて味わう快楽に律子がとろける姿が刺激的......!
後日、桐村との密会写真を使って脅してくる陽子を拒絶できず、律子はコールガールになる。乗り気ではない律子だったが、あふれ出る性欲が男性客との性行為で満たされ、さらに金が手に入ることから、彼女は売春の世界にのめり込んでいく......。夫以外の男たちと風呂場やベッドで肌を重ねて、金におぼれていく美人妻に最後まで目が離せない。
(文/阿部早苗@HEW)