子どものプログラミング教育って必要!? AIを操る理系技術職の母が実感する「ここだけの話」

子どものプログラミング教育って必要!? AIを操る理系技術職の母が実感する「ここだけの話」

  • withonline
  • 更新日:2022/06/23

昨今、「プログラミング」が気になる人が多いと思います。そんな私自身、2016年から猛勉強+実践を行いプログラミング言語を操れるようになりました。現在、職場でAIを実装し動かしています。メーカーの研究職なので、スキルとして持っていると圧倒的に有利。コードもほぼ毎日書き、改良を重ねています。大人はプログラミングをした方が良いと感じます(もちろん人や職種によりますが)。では、子どもは?自分の子ども3人(2歳、小1、小3)にプログラミングを教えるのか…その辺りも深堀します。

「プログラミング教室って、必要だと思いますか?」

最近、公私ともにめちゃくちゃ聞かれるようになった質問です。さて、個人的な回答は?その前に…先日、東京出張に一泊二日で行ってきました。コロナ前は週1くらいで日本各地に出張していましたが、ここ2年ほどピタッと行かなくなりました。だから久しぶりの東京!しかも夜は自由の身!関西に住む私はこれは良いチャンス~と、合間を縫って、講談社のwith編集部さんにご挨拶させてもらったんです。いつもお世話になっている編集長と雑談をしながら、イマドキの働き方だったり、ワーママ界隈の流行りだったり、子どもの教育だったりいろんな話をしました。その中で、こんなことを聞かれました。編集長「ぽにさんって、理系技術職ですよね。プログラミングって結構できます?」私「うーん。GAFAmにプログラムを受注されているような集団には到底およびませんが…R、Python、各種BIツールは特に不自由なく使えます。簡単なAIなら、実装できますよ。」編集長「ほほ~それは凄い。じゃあ、子どものプログラミング教室って、どう思いますか?」ズバリ言っていいですか?

私「自分は「いらない」派で、子ども達にもさせる気はないです」

編集長「え~!! その辺り、詳しく記事に書いてください。自分の子どもにプログラミング教室が必要なのか、とても興味あります!」ということで、編集長にむけて書いています。お子様をプログラミング教室に通わせている方。不愉快な気分にさせたら、ごめんなさい。あくまで、私の個人的意見なので。ただ、毎日コードを書いていて、社内講師として様々な人にプログラミングを教えているからこそ、「うーん。どうだろ。子どもの頃からの必須習い事ではないかもな~」と思うのです。はい。あっ、ここでの子どもの頃とは5~12歳をさします。理由は3つあります。

子どもにプログラミングが必要でないと考える『3つの理由』

1. プログラミング言語のバージョンが頻繁に更新される2. プログラミングスクールに通った人の未来がまだ検証できていない3. データサイエンティスト界隈もひと段落し、様子が変わってきた他にも細々あるのですが、まぁ、大きくはこの3つかな。もちろん、大前提として、子ども自身がやりたい!と思っていたり、凄く興味があるならばするべきだと思います。例えば、我が家の次男(小1)は学童で『けん玉サークル』に入っており、隙あらば、夢中でけん玉の特訓をしています。将来何の役に立つの?と言われると、けん玉はプログラミング以上に返答に困ってしまいます。でも、

本人の興味に勝るものはない

そのため、すでにお子様がノリノリでプログラミングしている方は、「はいはい、頭固いな~」くらいでこの記事を読んでください。『子どもに必要なのか迷っている』方に参考まで…というところです。では、理由を深堀します!1つ目の理由は、初心~中級者を悩ますプログラミングあるあるです。

プログラミング言語のバージョンが頻繁に更新される

言語によりますが例えばここ数年世界で人気no.1の『Python』。1年に数回、バージョンアップが行われます。そのため、2年前に書いたコードや自作アプリが、今のバージョンだと動かない場合がある。2年前ですよ?日本語や英語の文章で、2年前に書いた文章が読めなくなる…なんてないですよね。しかし、プログラミングの世界ならありえるんです。特に、Pythonの言語内で操る、機械学習用のライブラリー(高機能な処理ができるアプリみたいなもの)は、Pythonのバージョンアップに関係なく、単独でバージョンアップするので、ややこしい。2年前なんて簡単に『オワコン』になってしまいます。やっぱりIT関連って、今、どの業界よりも進化が速く、常識が陳腐になるのが速い。そのため、子どもの頃にプログラミングを習ったとしても彼・彼女たちが大人になった時、バージョンがかなり違っているハズです。ゴリゴリのプログラマーの方々も、バージョンアップのキャッチアップにはとっても苦労しています。いやいや!それ以外もあるでしょ。論理的思考が付くんですよね。プログラミングの醍醐味じゃないですか。確かに。学べると思います。でもね、子どもは、義務教育の算数と数学を習ってからでも良い気がします。むしろ『大人で論理的思考に自信のない方(は~い!以前の私!)』は、算数を勉強するよりもプログラミングをした方が良いかもしれません。私は子どもの頃に算数・数学をテキトーにこなしたためか、思考もあっちに行ったりこっちに行ったり、論理的ではありませんでした(今もその片鱗はあり)。しかし、大人になってからプログラミングを学び、「ああ、確かに。論理的におかしいと動かないもんね。」と突っ込みながらプログラムを組み立てていると…何となく文章も筋道が通るようになってきました。うん。大人にはおススメしたいなぁ。でも子どもは、算数・数学をしっかり勉強した方が論理的思考への近道かも!理由の2つ目。

プログラミングスクールに通った人の未来がまだ検証できていない

今のところ、幼少期にプログラミングスクールに通っていた人が30代、40代になった時にどんな職業に就いているかは残念ながら分かりません。新しい分野なので、母集団(習った人の数)が少ないです。とはいえ、ピアニストのようにプロになるのに極々狭き門!というわけではないのも事実。では、やるべきなのでは?ええ。そうかもしれません。一方で…本末転倒なことをお話させて下さい。会社に同郷の後輩がいます。彼は、地域では最も難関のスーパーサイエンス出身。高校は数学に力を入れており、本人も数字や計算は強いと豪語していました。プログラムも書けます!とのこと。彼が入社した時、私と同じ技術部門でした。しかし数年後、彼は希望していたわけでもなく、営業部門に異動になりました。

そう、あれだけ数学を叩き込まれた学生生活だったのに、営業に数年います

何が言いたいのかと言いますと、プログラミングが出来たからと言って、ずっと活かせる職種に就くわけではない。少なくとも、企業に入りサラリーマンをしていると。会社都合でプログラミングが必要ない部門への異動もあります。また、プログラミングは学生~社会人が本気で取り組むと、早い人では3か月くらい、遅くとも半年で初心者から中級者レベルにはなれます(もちろん、本人にその気があれば!)。現在職場で、高卒~大学院卒、若い方から50歳近くの方を教えていますが、肌で感じます。プログラミングって大人になってから学んでも、全然間に合うやーん!って。3つ目の理由です。

データサイエンティスト界隈もひと段落し、様子が変わってきた

私なんぞがヤイヤイ言うことではないと重々承知ですが…みなさまが『AI』とか『Iot』とか聞き始めたのはいつ頃でしょうか?2010年代中頃から後半にかけて、『データサイエンティストの人数が足りない』と騒がれていました。しかし、2022年現在、

一時ほど言われなくなりました

ちょっと前までは、データーサイエンティストと呼ばれる人たちを採用すべき!と沢山の企業が躍起になっていました。それこそ取り合いです。しかし、いざ採用したものの、えーっと何が出来る人なの?どんな課題をやってもらうべきかも分からず、目的も課題もあやふやで、あれ~?採用したら何かできるんじゃないの?アレレ?マッチしない企業が多かったようです。そんな流れもあり、データサイエンティスト必須説が崩れてきました。最近では、Googleなどの巨大IT企業も、「優秀なデータサイエンティストは、自社で採用しなくても外注などでなんとかなる」というマインドに変わっています。実際、社内教育としてゴリゴリのプログラマーを育てるというよりも、プログラマーなどの専門家と程よく意思疎通ができるくらい、基礎や実践をすこーし出来る人を作って。その後は自分で書かなくてよし。外注でなんとでもなるから。という要望に変わりつつあります。とはいえ、ビジネスの現場では、

習得しているとプラスになるスキル

ではあります。間違いなく。最近は、プログラミングが単独でゴリゴリできる人よりも、『専門の強み』があり、なおかつプログラミングがちょっとできる人の方が喜ばれます。・ 営業でお客さんの要望を聞き取るスキルがあり、自社データに強い・ 技術現場を切り盛りし、正確・迅速に計算するためのプログラミングできる・ 商品企画時に、過去の膨大な顧客や動向データを使った解析ができるこれは、私の周りにリアルにいる評判のすこぶる良い人の例です。専門の強みにプラスし、プログラミングや統計解析ができるおかげで、

めちゃくちゃ重宝されています

特に、意思決定時の数字の根拠はすごーく大事。「○○専務のご意向で~」「どうしてもやりたいと、○○部長が言っていて~」という『思い付き』や『成功するとは思えない提案』に対し、数字を使って「辞めといた方が…」とやんわり訴えられます。もちろん、サラリーマンの悲しいヒエラルキーゆえに、聞いてもらえない時も多々ありますが、参考資料として提示することはとても大切です。以上が、子どもの習い事として、「プログラミング」は優先順位が低くても良いかな~と思う理由です。もちろん、本人がやりたくてたまらなければ、取り組むべきですよ。やる気のあるお子さんは是非~!そうそう、最後になりましたが、

我が家はどうするか?

夫は転職しましたが、この春まで企業の研究員。プログラミングがどれだけ必須スキルかも重々承知です。だがしかし。夫婦一致で、今はプログラミングよりも、けん玉でしょ!!!次男がめっちゃやる気で、それに引きずられ、長男もスタートしました。2歳の三男にも、流行りが影響しています…我が家はけん玉を優先するとします。ではまた!

Profile ・ぽに

関西在住。約50平米のマンションに2歳・小1・小3の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。

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