堀ちえみ「かまってちゃん」の印象が強くなったワケ

堀ちえみ「かまってちゃん」の印象が強くなったワケ

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2021/04/08
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堀ちえみ

今、特異なポジションにいる芸能人のひとりが、堀ちえみ(54)だ。3月には「ちょっと聞いてもらってもいいですか」と題したブログ記事で「詳しい経緯」は話せないとしつつ、予期せぬ引っ越しをすることになったと公表。これがネットニュースに取り上げられた。

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堀ちえみの苦難……

しかし、コメント欄には「引っ越し後に報告すればいい」「話題作りに人生かけてる」といったアンチ的なものが目立ち、逆に擁護する意見にはマイナス評価が殺到。実は彼女、2年前のがん告白でも「仮病なのでは」と心ない揶揄をされたりした。

その後、舌の半分以上を切除する大手術とリハビリを経て、活動を再開。昨年1月の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では手術後初めて肉声で出演し、こう締めくくった。

「お聞き苦しい点がたくさんあったと思いますけれども、すみません、でも、頑張ります」

そんな大病で死にかけたばかりの人を叩く風潮もいかがなものかと、アイドル時代はそれなりにファンだった筆者などは思うわけだが、ここはひとつ、冷静にその背景を考えてみたい。

例えば、引っ越しのニュースについたコメントに「ドジでのろまなかまってちゃん」というものがあった。代表作『スチュワーデス物語』(TBS系)の名ゼリフ「ドジでのろまなカメ」をもじったわけだ。

このドラマで演じたのは、いじめられても根性ではい上がるヒロイン。これが本人とも重なり、叩いてもいいイメージがあるのかもしれない。

ただ「カメ」と「かまってちゃん」の違いは大きい。なぜ「かまってちゃん」呼ばわりされるかといえば、彼女の活動がもっぱらブログだからだろう。毎日、というより、1時間単位でブログを更新。その内容は、家族やペット、料理、掃除といったものだ。いわば「生活」を発信して、注目されるという活動である。

もっとも、彼女のような元アイドルにはこういう人が多く、歌や芝居をメインにして食っている人のほうが少ない。また、インターネットが発達する前から彼女はとかくプライベートが話題になるタイプだった。

“夢を売る仕事”から“現実の切り売り”へ

後藤次利との不倫騒動に激やせ、一時的な引退。結婚は3度、離婚は2度経験した。そのなかで子宝に恵まれ、現在の夫の連れ子2人も含めると計7人の母親に。その一方で、がんの前にもリウマチなどを患い、そんな生活すべてがが「売り」にもなっているという声もある。

ちなみに、彼女は新人時代、初めて出演した『ザ・ベストテン』(TBS系)でアイドルについて「夢を売る仕事」だと語った。それが今では生活という「現実」しか売るものがないともいえる。

いや、彼女の発信には勇気づけられる人もいて、そういう層にとっては彼女のブログも「夢」なのだろう。そこに彼女の正義もあるわけだ。

しかし、そうじゃない層にしてみれば、芸能人なら芸を見せろ、という気持ちだろうし、それもまた、正義だったりする。

引っ越しについてのブログのなかで、彼女は、

《人生って何が起きるか分かりません。誰のせいでもなく、誰が悪いわけでもなく。全ては運命と必然》

と書いたが、まさにそのとおり。人間の好き嫌いというのもまた、そういうものだ。

ただ、40年前の夏、ホリプロタレントスカウトキャラバンでの可憐な姿を覚えている者にとっては、ちょっとせつなかったりもする。カメをいじめないでという、浦島太郎の気分なのである。

宝泉薫(ほうせん・かおる) アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。近著に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)

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